フジファブリック、レア曲連発デビュー日ライブで「バンドを続けられて幸せ」

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フジファブリックのライブツアー「フジファブリック LIVE TOUR 2018 "帰ってきた!!三日月ADVENTURE"」が昨日4月15日に大阪・ESAKA MUSEにて終幕した。ここでは4月14日に東京・Zepp DiverCity TOKYOで行われた追加公演の様子をレポートする。

「フジファブリック LIVE TOUR 2018 "帰ってきた!!三日月ADVENTURE"」東京・Zepp DiverCity TOKYO公演の様子。(撮影:河本悠貴)

「フジファブリック LIVE TOUR 2018 "帰ってきた!!三日月ADVENTURE"」東京・Zepp DiverCity TOKYO公演の様子。(撮影:河本悠貴)

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2016年以来2度目の開催となった「三日月ADVENTURE」。山内総一郎(Vo, G)曰く、各公演で「いろんな時期の曲を“アドベンチャー”のように入れ替えた」セットリストが展開された。また2004年4月14日にシングル「桜の季節」でメジャーデビューを果たした彼らにとって、この日はメジャーデビュー日。彼らはメジャーデビューからの14年を振り返りながらライブを進行した。

山内総一郎(Vo, G)(撮影:河本悠貴)

山内総一郎(Vo, G)(撮影:河本悠貴)[拡大]

映画「インディ・ジョーンズ」のテーマに乗せて登場した山内、金澤ダイスケ(Key)、加藤慎一(B)、サポートドラマー・玉田豊夢の4人。彼らはそろいのハットを客席に投げ入れて勢い付けると、デビュー曲「桜の季節」でライブをスタートさせた。さらにビビッドな照明がステージを彩った「カンヌの休日」、山内が「東京ー!」と声を上げた「Sugar!!」とアグレッシブなロックチューンが続けられ、さっそく観客はヒートアップ。最初のMCでは山内が今回のツアーについて「本当に楽しいツアーで。追加公演ができてうれしいです」と笑顔を見せる。さらに彼がこの日がデビュー日であることを告げると、ファンからは祝福の拍手が贈られた。

金澤ダイスケ(Key)(撮影:河本悠貴)

金澤ダイスケ(Key)(撮影:河本悠貴)[拡大]

加藤慎一(B)(撮影:河本悠貴)

加藤慎一(B)(撮影:河本悠貴)[拡大]

その後彼らは「若者のすべて」のカップリング曲「熊の惑星」や本ツアーでこの日初めて演奏された「Small World」、ひさしぶりに演奏されたという「バウムクーヘン」など「三日月ADVENTURE」ならではのレア曲を連発。「Small World」の演奏後には山内が思わず「いい曲だなあ……」と呟く場面もあった。その一方で、昨年11月に配信リリースされた「かくれんぼ」、未発表の新曲「1/365」などもプレイし、バンドの最新モードも見せつける。さらに「炎の舞」では山内のエキゾチックなギターソロが炸裂。続く「Splash!!」ではイントロで加藤が歪んだベースソロを披露したかと思えば、間奏では金澤がエモーショナルなソロを聴かせるなど、バンドはその技巧でもファンを楽しませた。

MCでは朗らかにトークを展開する彼ら。金澤は「かくれんぼ」演奏前に山内から「フジファブリックが誇るイケメン」と紹介されたことにちなんで、志村正彦(Vo, G)から「イケメン先生」と呼ばれたり「ダイちゃん、カッコいいよ……アゴが」と言われたりしていたことがあると回想する。また加藤は「デビュー日だから」と言い、突然「加藤は昨日何を食べたでしょう?」というクイズを出題して、ファンのみならずメンバーをも驚かせた。レコーディングに参加していたもののツアーには今回が初参加となった玉田は、ツアーを振り返り「フジファブリックとフジファブリックの曲がすごくすごく好きになった」「大好きな曲が増えたので、また“ADVENTUREクルー”として参加できたら」と感想を口に。するとメンバーは「僕らも豊夢くんのことが大好きなのでうれしい」と顔をほころばせた。山内は「志村くんが中心になって作ったバンドを、14年も続けて来れたということはすごいこと。数々のドラマーの皆さん、関係者の皆さんに感謝しています」とデビューからの14年を振り返る。そして「バンドっちゅーものは、新しいものを作っていつの間にか進んでいるというのが理想」と真面目に続けるも「35周年とかになって……そのときダイちゃんは80歳くらいになってるんだけど」と見当違いの計算をしてしまい、金澤からツッコまれる。和やかなムードが場内に戻ると、「要はこれからも続けていきたいってことです」と決意を語った。

「SUPER!!」演奏時の様子。(撮影:河本悠貴)

「SUPER!!」演奏時の様子。(撮影:河本悠貴)[拡大]

そしてライブはラストスパートへ。軽やかなハンドクラップが発生した「LIFE」では山内がステージ前方へ進んで楽しげにギターソロをプレイ。玉田のパワフルなドラムソロから始まった「Surfer King」では「けらけら 笑っちゃうぜ このコメディアン」という歌詞で山内が金澤を指差し、金澤がジャケットプレイでキメて見せる。そんな金澤は「SUPER!!」ではギターを演奏。間奏では彼のもとに山内と加藤も駆け寄り、3人で並んでプレイする一幕も。彼らはハイテンションなまま「夜明けのBEAT」を届けて、大盛り上がりのうちに本編を終えた。

アンコールで彼らは同日24:00に新曲「電光石火」を配信リリースすること、同曲を皮切りに3カ月連続で配信シングルをリリースすることを発表。山内は「電光石火」についてスポーツテレビ局・J SPORTSのプロ野球中継番組「J SPORTS STADIUM」のテーマソングとして書き下ろしたことを説明したうえで「走り続ける曲として書いた」と説明し、バンドはさっそく疾走感あふれる同曲を披露した。「若者のすべて」を丁寧に届けたのち、山内が「つくづくバンドが続けられることはうれしいです。幸せなことだなと思います。基本、愉快なバンドなんで、今さらケンカとか音楽性の違いとかもないと思うので、がんばっていい曲を作ってまたステージに帰ってきたいと思います。これからもよろしくお願いします」と改めてファンへメッセージを贈る。そしてバンドはラストナンバー「虹」をプレイ。アウトロでは軽快なソロ回しから即興のセッションへとなだれ込むなど、4人は最後まで楽しげに演奏して、笑顔でステージをあとにした。

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フジファブリック LIVE TOUR 2018 "帰ってきた!!三日月ADVENTURE"
2018年4月14日 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト

01. 桜の季節
02. カンヌの休日
03. Sugar!!
04. 熊の惑星
05. シャリー
06. Small World
07. かくれんぼ
08. バウムクーヘン
09. 1/365
10. 炎の舞
11. Splash!!
12. LIFE
13. 徒然モノクローム
14. 夢みるルーザー
15. Surfer King
16. SUPER!!
17. 夜明けのBEAT
<アンコール>
18. 電光石火
19. 若者のすべて
20. 虹

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