avengers in sci-fi、盟友集結した結成15周年ライブ「SCIENCE MASSIVE ACTION」

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avengers in sci-fiが3月18日に東京・新木場STUDIO COASTで結成15周年イヤーを締めくくるライブイベント「SCIENCE MASSIVE ACTION」を開催した。

avengers in sci-fi(撮影:橋本塁 [SOUND SHOOTER])

avengers in sci-fi(撮影:橋本塁 [SOUND SHOOTER])

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このイベントにはavengers in sci-fiとゆかりのあるアーティストが多数出演。メインフロアに2ステージ、ドリンクエリアにDJブースが用意され、1日を通してアベンズ結成15周年を大勢の観客が祝い、楽しんだ。この記事ではメインフロアの模様をレポートし、DJブースを含む出演者のライブ写真を掲載する。

the band apart(撮影:橋本塁 [SOUND SHOOTER])

the band apart(撮影:橋本塁 [SOUND SHOOTER])[拡大]

イベントの1番手を務めたthe band apartは「Eric.W」で一気にフロアを盛り上げ、荒井岳史(Vo, G)が「いろんなバンドの周年イベントでトップバッターを務める、でおなじみのthe band apartです」と挨拶。4月リリースの新曲「Falling in Love」や、「ZION TOWN」などを軽快に届けた。次にFRONTIER BACKYARDは序盤に「city lights」「saute」を演奏。TGMX(Vo, Syn)はステージを降りて1階フロアでオーディエンスにまみれるだけでは飽き足らず、2階席にも上がって会場の空気を1つにまとめ上げた。そして彼らは「avengers in sci-fiがいなかったらなかった曲」だというアップテンポなナンバー「PEEPS CLUB」を最後に披露した。

Czecho No Republic(撮影:橋本塁 [SOUND SHOOTER])

Czecho No Republic(撮影:橋本塁 [SOUND SHOOTER])[拡大]

Czecho No Republicは「Festival」でライブをスタートさせ、武井優心(Vo, B)とタカハシマイ(Cho, Syn)が美しいハーモニーを響き渡らせる。「アベンズはメンバー5人そろって好きなバンド。今日はお祝いできることをうれしく思います」と武井が述べてから、「テレパシー」「好奇心」と最新アルバム「旅に出る準備」の収録曲を含むセットリストで観客を楽しませた。フレンズは「夜にダンス」を軽やかに届けてから、「改めましてはじめまして」と挨拶。メンバーがアベンズの結成15周年を祝う中、長島涼平(B)は「バンド名はavengers in sci-fiでしょ? なんでアベンズって言うの? アベンジャーズじゃないの?」と意見の分かれるアベンズの略称についての長年の疑問を投げかけ、SEKIGUCHI LOUIE(Dr)は「TSUTAYAに行ったら2日連続で(木幡)太郎くんと会った」とアベンズにまつわるトークを展開した。その後フレンズは「ベッドサイドミュージック」を披露してから、ラストには観客と「avengers in sci-fi 15周年おめでとう」というフレーズで観客とコール&レスポンスを行い、「Love,ya!」で出番を終えた。

LITE(撮影:橋本塁 [SOUND SHOOTER])

LITE(撮影:橋本塁 [SOUND SHOOTER])[拡大]

続くLITEのライブは「Ef」で幕開け。テクニカルかつ綿密なアンサンブルの轟音が会場を包み込む。MCでは武田信幸(G)がアベンズを祝福すると共に「僕らも15周年なんですよ。アベンズとは新宿MARSとか下北沢ERAで結成以来、対バンしてきました。15年続くってすごいことですよね。今日の楽屋はすれ違う人とプチ同窓会みたいな感じになってます」と舞台裏をレポートした。LITEのステージでは「Pirates and Parakeets」でアベンズのメンバーが登場してシンガロングする場面もありつつ、最後の「100 Million rainbows」まで白熱したパフォーマンスが展開された。a flood of circleは「Summertime Blues II」「Blood Red Shoes」などをプレイして激しく図太いロックサウンドを響かせる。また佐々木亮介(Vo, G)はMCで初のAFOCの自主企画を東京・下北沢SHELTERで行ったとき、アベンズとTHE BAWDIESが対バン相手だったことや、アベンズの機材が増える中、自身はエフェクターが1つになったことについてコメント。アベンズとの長年の付き合いに感謝の言葉を伝え、「Black Eye Blues」でフロアにダイブするなど、熱量たっぷりのステージを繰り広げた。

THE BAWDIES(撮影:橋本塁 [SOUND SHOOTER])

THE BAWDIES(撮影:橋本塁 [SOUND SHOOTER])[拡大]

イベント後半、続いてステージに立ったのはTHE BAWDIES。「IT'S TOO LATE」でライブの口火を切り、ROY(Vo, B)は「今日はお祭りごとですよ! 盛り上がっていけますか!」と扇動。MCでは「ほぼ同期なんです。初めて会ったのは2010年の『スペシャ列伝』。ほかのバンドがバチバチした空気感だった中、アベンズだけは壁に向かってニヤニヤしていて雰囲気が違ったんですよ」と当時の印象を振り返った。そして彼らはTAXMAN(G, Vo)のギターリフが映える「THE EDGE」や、寸劇からの「HOT DOG」など盤石の流れでフロアを熱くさせた。DATSは「Amazon」「Cool wind」などで場内を心地よい雰囲気で満たし、杉本亘(Vo)は「今日は全力で心をつかみにいきます」と宣言。その言葉通り、シンセの同期と生の演奏があわさった陶酔感のあるサウンドで観客を踊らせていた。

9mm Parabellum Bullet(撮影:橋本塁 [SOUND SHOOTER])

9mm Parabellum Bullet(撮影:橋本塁 [SOUND SHOOTER])[拡大]

続く9mm Parabellum Bulletはサポートに武田将幸(G / HERE)を迎えた5人編成で登場。ライブ冒頭で「Discommunication」「The Revolutionary」と初期から人気のナンバーを連投し、最新アルバム「BABEL」からは「ガラスの街のアリス」を披露した。菅原卓郎(Vo, G)は「9mmとアベンジャーズは、2011年にツアーを一緒に回りました。ファイナルのあと、打ち上げの最後に浜松の路上で長渕剛を歌っていました」と思い出を振り返った。9mmは「いけるか! いけるか新木場!」という菅原の言葉に続けて、「新しい光」「Black Market Blues」を演奏。ラストの「Punishment」では滝善充(G)の高速カッティングや、中村和彦(B)の激しいシャウトを響き渡らせ、観客を熱狂させた。次のthe chef cooks meはリハーサルでの音出しを終え、すぐにライブ本番をスタート。1曲目「song of sick」の途中にハイテンションな岡本伸明(the telephoneslovefilm、SMTM)がステージに乱入するサプライズのあと、バンドは「ハローアンセム」を披露し、グルーヴィなアンサンブルを響かせた。シモリョー(Vo, Key, Programming)は活動初期からライブハウスで競演を重ねてきたアベンズに対し、「15年経って、これからもっとすごいダンスミュージックとロックを生み出せるバンド。今日がその始まりの日になると思います」と愛のあるコメントを捧げ、この日の主役であるアベンズへとバトンを渡した。

avengers in sci-fi(撮影:橋本塁 [SOUND SHOOTER])

avengers in sci-fi(撮影:橋本塁 [SOUND SHOOTER])[拡大]

avengers in sci-fiのライブは長谷川正法(Dr, Cho)のドラムソロで幕を開け、長谷川の刻むリズムにあわせて木幡太郎(G, Vo, Syn)と稲見喜彦(B, Vo, Syn)がステージ袖から登場。3人はまずRage Against the Machineの「Guerrilla Radio」のイントロをセッションしてから、ギタースクラッチとベーススラップが絡み合う「Tokyo Techtonix」をプレイした。ライブ定番のアッパーチューン「Yang 2」のあと、木幡は「自分たちでイベントを企画すると、まるで人気あるバンドみたいになれていいですね。最高です」とコメント。3人はアレンジを加えた初期の人気曲「Nayutanized」や、最新シングル曲「I Was Born To Dance With You」と新旧織り交ぜた楽曲群を演奏した。長谷川は「すべての人たちに超感謝してます」と伝え、木幡は「事務所兼レーベルの『SCIENCE ACTION』を去年立ち上げて。この規模のイベントをほぼ自分たちだけでやるのって超大変なんですよね。『一生こんなのやるか!』なんて思ったけど、イベントTシャツとか着ている人たちを見るとほろっときちゃう」と述べた。さらに木幡が「僕らから皆さんに対する気持ちを曲で表現したいのも山々ですが、そういうムードの曲がない。売れる売れない関係なく好き放題やるのが僕らなんで、最後に好き放題やってっていいですか!」と話してから、3人でグランジテイストのギターサウンドが映える「Dune」と、ドラマチックな楽曲展開の「Citizen Song」を本編ラストにプレイした。

avengers in sci-fi「SCIENCE MASSIVE ACTION」アンコールの様子。(撮影:橋本塁 [SOUND SHOOTER])

avengers in sci-fi「SCIENCE MASSIVE ACTION」アンコールの様子。(撮影:橋本塁 [SOUND SHOOTER])[拡大]

アンコールでは木幡が開口一番、イベントについて「さっき『2度とやるか!』って言ったんですけど、やってよかったです」と振り返る。続けて「僕らは特にヒット曲とかないんです。昔はカッコよかったとか言う人がいるんですよ。でもそんなことないことを見せたいんで、新曲をやってもいいですか!」と伝え、最新シングルから「Indigo」を届けた。歓声の沸く中、“SAVE OUR ROCK”のフレーズが印象的な「Homosapiens Experience」では、この日の出演者がステージに上がってお祭り騒ぎの盛り上がりに。終演後、ステージではアベンズと出演者たちが笑い声を上げながら会話を交わしており、ハッピーなムードの中でアベンズの結成15周年イベントは大団円を迎えた。

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avengers in sci-fi 15th Anniversary Final "SCIENCE MASSIVE ACTION" 2018年3月18日 新木場STUDIO COAST セットリスト

the band apart

01. Eric.W
02. higher
03. Castaway
04. Falling in Love
05. ZION TOWN
06. 夜の向こうへ

FRONTIER BACKYARD

01. city lights
02. saute
03. always remember
04. TWO
05. Putting on BGMs
06. hope
07. POP OF D.
08. PEEPS CLUB

Czecho No Republic

01. Festival
02. Amazing Parade
03. テレパシー
04. No Way
05. 好奇心
06. Firework

フレンズ

01. 夜にダンス
02. DIVER
03. NIGHT TOWN
04. ベッドサイドミュージック
05. Love,ya!

LITE

01. Ef
02. Human Gift
03. D
04. Bond
05. Pirates and Parakeets
06. 100 Million Rainbows

a flood of circle

01. Summertime Blues II
02. Blood Red Shoes
03. ミッドナイト・クローラー
04. Honey Moon Song
05. Black Eye Blues
06. Blood & Bones

THE BAWDIES

01. IT'S TOO LATE
02. YOU GOTTA DANCE
03. EMOTION POTION
04. THE EDGE
05. HOT DOG
06. JUST BE COOL

DATS

01. Amazon
02. Cool wind
03. Netflicks
04. Mobile
05. Memory
06. Heart
07. Message

9mm Parabellum Bullet

01. Discommunication
02. The Revolutionary
03. ガラスの街のアリス
04. 新しい光
05. Black Market Blues
06. 太陽が欲しいだけ
07. Punishment

the chef cooks me

01. song of sick
02. ハローアンセム
03. 四季に歌えば
04. 環状線は僕らをのせて
05. 適当な闇
06. Now's the time

avengers in sci-fi

01. Tokyo Techtonix
02. Yang 2
03. Nayutanized
04. I Was Born To Dance With You
05. Dune
06. Citizen Song
<アンコール>
07. Indigo
08. Homosapiens Experience

※DE DE MOUSEの頭2つの「E」、「saute」の「e」はアキュートアクセント付きが正式表記。

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