6人体制でも臨機応変、どついたるねんのメジャー初フリーワンマン

どついたるねんのワンマンライブ「どついたるねん シングル発売記念 渋谷クアトロ無料ライブ ～ガチ☆BOY～」が昨日12月20日に東京・渋谷CLUB QUATTROで開催された。

どついたるねんはワンマン同日、メジャー1stシングル「BOY」をリリースした。今回の公演はこのシングルのレコ発として開催されたが、発売日を迎える前にファック松本（G）と小林4000（Key）がバンドを脱退。急きょ6人体制でのライブとなった。

ライブはニューシングルの表題曲「BOY」でスタート。どついたるねんがノイジーなアレンジでこの楽曲を演奏すると、フロアにはさっそくモッシュが発生した。この日の前半は、メンバーがゲーム「電車でGO!」のCMソングのフレーズを連呼した「人生の選択」、ゲストとして登場したZEN-LA-ROCKもステージ中を動き回った「おならぷーぷーセッション」などがハイテンションな様子で披露された。

中盤では普段ボーカルに徹するワトソン（Vo, Dr）がドラムを担当した「UNCHAIN」、山ちゃん（Vo, B, Key）がパンツ一丁でメインボーカルを務めた新曲「口臭マシンガントーク」など、メンバーは臨機応変にさまざまなパートを兼任。うーちゃん（Vo, G）はソロ曲「うーちゃーはん2」でモリッシーのように花束を持ち込み、客席に投げ飛ばす場面もあった。「煙突」では、川辺素（ミツメ）がゲストボーカルとして登場。川辺が柔らかな声で歌う横で、ワトソンは彼に鋲ジャンを着させたり、パンツ一丁になって舞台を駆け回ったりと自由奔放なパフォーマンスを繰り広げた。

「ポコロンチャ」「080」といったハードコア調の楽曲が続き、「BODY GUARD」披露後にはうーちゃんが突如ギターのチューニングに集中。そんな彼の様子を見た先輩（Vo, G, Key）とワトソンが「そんなんどうでもいいから」「Charじゃねえんだから！」と檄を飛ばす一幕もあった。新曲「返信」を挟み、「生きてれば」ではワトソン、先輩、山ちゃん、うーちゃんがフロアを徘徊。オーディエンスとの一体感を高めつつ、目まぐるしく曲調が変化する「俺節 / アッパー」で本編を終えた。

鳴り止まない拍手に応えて行われたアンコールでは、この日3曲目となる新曲「ゴリラ美大へ行く」を披露。フロアから観客たちの歓声が飛び交う中、どつは禍々しい雰囲気が漂うこのナンバーを黙々と演奏し、終了後は足早にステージをあとにした。

なおどついたるねんはこの公演で、3月28日にメジャー1stフルアルバム（タイトル未定）をリリースすることを発表。さらに4月8日に東京・マイナビBLITZ赤坂でワンマンライブを開催することもアナウンスした。