M!LK「僕らについてきて」確かな足取りで3年たどった記念ワンマンで交わした“約束”

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M!LKが昨日12月1日に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにてワンマンライブ「M!LK 3rd anniversary『白黒牛乳ワールド in パシフィコ横浜』」を開催した。

M!LK(撮影:笹森健一)

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この公演は、彼らのデビュー3周年を記念して行われたもの。M!LKにとって過去最大規模の会場にはたくさんのみ!るきーず(M!LKファンの呼称)が集まり、場内は開演前から熱気に包まれていた。

M!LK(撮影:笹森健一)

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アニバーサリーライブは、11月にリリースされたばかりの彼らの1stアルバム「王様の牛乳」でも1曲目を飾った「白黒Brand New World」からスタート。イントロが高らかに鳴り響くと、ステージに設置された大階段の上、美しく装飾された白いカーテンの奥から5つの玉座に座ったメンバーが姿を現した。純白の衣装に身を包んだ彼らは玉座に腰掛けたまま、クールにこの曲を歌い上げてファンのボルテージを一気に引き上げる。コミカルな表情で楽しませる「ゲンキデスカ?」、み!るきーずとコールで盛り上がる自己紹介ソング「めちゃモル」と、アルバム収録のアッパーチューンを連投して会場の熱気を高めると、板垣瑞生は「気持ちいいですね、爽快!」と笑顔を弾けさせた。

M!LK(撮影:笹森健一)

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最初のMCで、佐野勇斗は「今日のライブでは、3周年を迎えた今の僕らの姿を見てほしいです」と観客に伝える。瑞生は「このライブに僕らの3年間をすべて詰め込みたいと思います」と勇斗に続いた。こののちに始まったブロックでは、山崎悠稀が作詞した「miruku!」、仲間との絆を歌う青春ソング「Now Story」と、さわやかなナンバーが次々と届けられていく。また、この日が初披露となったロック調の新曲「May」で、5人は力強さを感じさせるダンスを提示。グループの代名詞である“かわいさ”から一歩抜け出したパフォーマンスで、み!るきーずの熱い歓声を受けていた。

ライブ前半の見せ場となったのはソロ曲とユニット曲のコーナー。悠稀が「ラブソングが歌えない」で客席へ向けてキュートにキスを投げると、吉田仁人は「Tuna-ight」でバラを手に色気たっぷりのダンスを披露する。瑞生と勇斗はユニット曲「ひこうき雲」で息の合ったユニゾンを聞かせた。

BLACK M!LK(撮影:笹森健一)

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瑞生&勇斗が舞台上から姿を消すと、突如会場が赤い光に染め上げられる。ここで登場したのは、M!LKと正反対のコンセプトを持つ5人組のBLACK M!LK。彼らは「Charge」「More」でワイルドなパフォーマンスを見せ、観客が持つペンライトの光をテーマカラーの赤一色に変えてみせた。2曲を終えると瑞生がオラつき口調で「どうも。BLACK M!LKでえーす」と自己紹介する。彼らが舞台上で口を開くのは初めてとありファンにはどよめきが走ったが、そんな客席をよそに瑞生は「さっき白いヤツら出てきたけどさあ。俺ら今日、新曲あるんですよ」と宣言。新曲は、BLACK M!LKのボーカルを務める瑞生と勇斗によるゴージャスなパーティチューン「HYBRID」と5人で披露された「Don't look back」の2曲で、「Don't look back」では疾走感のあるメロディに乗って5人がキレのあるダンスを踊り、観客を圧倒していた。

M!LK(撮影:笹森健一)

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大暴れしたBLACK M!LKがその場を去ると会場のビジョンにはデビュー当時からのM!LKの姿を追った秘蔵VTRが映し出され、ライブはクライマックスへ。「王様の牛乳」衣装をシックにアレンジしたスタイルでステージに戻ったM!LKは、3年の歩みを一気に駆け抜けるシングル表題曲のメドレーで記念公演のラストを飾った。1曲目の「テルネロファイター」で勇斗が「パシフィコー!」と絶叫すると、「新学期アラカルト」ではみ!るきーずの息の合ったコールが楽曲を盛り上げる。デビュー曲「コーヒーが飲めません」まで5曲を届け終えると、勇斗は「メドレー、めちゃくちゃキツいね!」と大笑い。瑞生は息を切らしながらも「あの黒いヤツらに勝った気がするよ!」とBLACK M!LKに対抗心を燃やしていた。

本編がアルバムリード曲の「約束」でしっとりと締めくくられると、み!るきーずは「もう一杯!」とアンコールを要求する。この声に応え、グッズのTシャツ姿で再登場したM!LKは「逢い」でアンコールをスタートさせた。

M!LK(撮影:笹森健一)

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また、アンコールでは5人がそれぞれに3年目の今の思いをファンに伝える場面も。悠稀は、勇斗が結成当初から「『NHK紅白歌合戦』の司会をやることが夢」と言っていることに言及すると「最初は『大きすぎない? 無理でしょ』って思っていたけど、このメンバーとみ!るきーずだったらいけるんじゃない?って今は思えて、いつの間にか自分の夢に変わってきました」と明かす。仁人は「見ての通り個性豊かなメンバーでぶつかることもあるけれど、僕に新しい価値観を教えてくれる大切なメンバーです」と仲間への感謝を言葉にした。また瑞生は、この公演のリハーサル期間中に脚をねんざしてしまったことをファンに伝える。彼は「みんなと一緒にリハができなくて『終わったな』と思ったんだけど、参加できるようになったら4人が僕のわからないところを教えてくれて。こんな大変な経験したことなかったけど、メンバーやスタッフさんの思いを感じて、今ここに立てていることが僕の中では本当に感動的なことなんです。この5人でM!LKをやれてよかったと、改めて思いました」と言葉をかみしめた。

塩崎太智の番になると、「まさか3年後に吉田仁人がバラを投げる人間になっているとは……」という彼の言葉に「俺は3年前からやりたいと思ってたよ」と仁人が返し、客席が笑いに包まれる。まさかの返しに太智も笑いながら「思いもよらないことがこうしてたくさん起こっているけど、それも全部皆さんのおかげ。これからも僕たちを信じてついてきてください!」とファンに呼びかけた。最後にマイクを取った勇斗は「この5人で本当によかった。誰1人欠けても嫌だし、このメンバーでステージに立てて幸せだなと思います」とほほ笑むと「紅白の司会、本当にできると思うんです。カラフルな衣装で5人並んで……おいしい牛乳でびっちゃびちゃにしたいと思います!」と力強く語った。公演のラストを飾ったナンバーは、メンバーが「次のステージに進むための大きなステップになった曲」と評する5thシングルの表題曲「疾走ペンデュラム」。さわやかにこの曲を歌い上げると、5人はオフマイクで「今日は本当にありがとうございました!」と感謝の言葉を大きなホールに響かせ、ステージをあとにした。

M!LK「M!LK 3rd anniversary『白黒牛乳ワールド in パシフィコ横浜』」
2017年12月1日 パシフィコ横浜 国立大ホール セットリスト

01. 白黒Brand New World
02. ゲンキデスカ?
03. めちゃモル
04. miruku!
05. Now Story
06. Milky Snow
07. May
08. ラブソングが歌えない / 山崎悠稀
09. Tuna-ight / 吉田仁人
10. ひこうき雲 / 板垣瑞生&佐野勇斗
11. Charge / BLACK M!LK
12. More / BLACK M!LK
13. Salty Da!chi / 塩崎太智
14. HYBRID / BLACK M!LK
15. Don't look back / BLACK M!LK
16. テルネロファイター
17. 夏味ランデブー
18. 新学期アラカルト
19. 反抗期アバンチュール
20. コーヒーが飲めません
21. 約束
<アンコール>
22. 逢い
23. 宇宙ジャンボリー
24. 疾走ペンデュラム(Encore ver.)

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