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グドモ、大切な仲間16組と八王子で大好きな音楽奏でた「ハチテン」2年目

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「八王子天狗祭2017」の様子。(撮影:佐藤広理、白石達也、安藤みゆ)

「八王子天狗祭2017」の様子。(撮影:佐藤広理、白石達也、安藤みゆ)

グッドモーニングアメリカ主催の主催ライブイベント「八王子天狗祭2017」が11月11日に東京・エスフォルタアリーナ八王子にて開催された。

このイベントはグッドモーニングアメリカが「自分たちのバンドが育った八王子に恩返しを」という気持ちを込めて昨年立ち上げたフェス。2年目となる今回は天狗ステージ、白狐ステージという2つのステージを舞台に全17組が熱演を繰り広げた。

開演前には天狗ステージにてグドモメンバーによる開会宣言が行われる。高尾山で修行を行う山伏のほら貝を吹くパフォーマンスでイベントの成功を祈願したのち、たなしん(B, Cho)が「八王子天狗祭2017、始めまーす!」と声を上げて、彼らはイベントの幕を開けた。

天狗ステージの1番手として“グッドモーニングアメリカな時間”を彩ったのは四星球。北島康雄(Vo)が「『四星球が出るフェスは素晴らしいフェス』と言われてるらしいので、今日はそれを実証しに来ました」と意気込むと、彼はさまざまな“天狗らしきもの”に扮したメンバーと共に「運動会やりたい」「Mr.Cosmo」など観客を巻き込んだライブを展開する。「運動会やりたい」ではグドモのたなしんの“ファイヤーのポーズ”をファンに競わせる場面もあった。また曲間や間奏にメンバーは「八王子に支えられた時期があった」と、八王子でのライブハウスへの思い入れも話した。

忘れらんねえよはたなしんの本名を使ったコールアンドレスポンスで場内のテンションを引き上げ「スマートなんかなりたくない」でライブをスタートさせる。「ばかばっか」では客席中央にビールを持ったたなしんが待ち構えており、柴田隆浩(Vo, G)がクラウドサーフでビールをもらいにいくというコラボも見られた。175Rはキャッチーなスカチューンで場内を明るいムードに。MCでSHOGO(Vo)は「もしかして今日出てるバンドの中で一番年上なのかな。昔はイベントで最年少だったのに」と笑いつつも、バンドは高速のナンバーをエネルギッシュに届けていく。最後には「青春を歌った歌」だという「空に唄えば」をグッドモーニングアメリカに贈ってライブを締めくくった。

TOTALFATは序盤に「夏のトカゲ」「PARTY PARTY」とダンスチューンを連投し、一気に場内の温度を引き上げる。観客はさっそくサークルモッシュしたり、タオルを回したりして大盛り上がりしていた。「宴の合図」の演奏前にはShun(Vo, B)がマイクを取り「人生で一番大事な友達」だというグドモとの学生時代からの思い出を回想。そして彼らの曲名にちなんで「学校のベランダで話していたあのときから“未来へのスパイラル”は始まってたんだと思います。そのスパイラルは止めません」と2組の今後に思いを馳せた。ファンキーなサウンドで会場を包んだのはBRADIO。「FUNKASISTA」ではイントロで真行寺貴秋(Vo)がグドモの楽曲「輝く方へ」の一節をソウルフルに歌い上げる粋な演出を見せ、「Back To The Funk」では揃いの振り付けを観客にレクチャーするなどエンタテインメント性の高いパフォーマンスを展開した。

この日の白狐ステージにはPOETASTERMAGIC OF LiFEGacharic SpinHalo at 四畳半COUNTRY YARDフラチナリズムa flood of circleRhythmic Toy Worldが出演。八王子出身のバンドやグドモ主催のコンピレーションアルバム「あっ、良い音楽ここにあります。」シリーズに参加経験のある彼らはグドモへのリスペクトや感謝を伝えながらライブを行う。八王子出身のPOETASTERが「今の八王子のシーンはグッドモーニングアメリカでもTOTALFATでもBIGMAMAでもなく、俺らだって証明できるカッコいいライブをして帰ります」と前のめりな熱演を見せると、この日の紅一点となったGacharic Spinはパワフルな演奏とクールなダンスでオーディエンスを魅了。COUNTRY YARDは八王子について「バンドが育つにはいい街」と言い、パンキッシュなナンバーを届けた。またRhythmic Toy Worldのステージではメンバーの思いつきで、ステージ袖にいた、自身の出番直前のたなしんを招集。「Team B」に入るカウント前に“ファイヤーポーズ”で景気付けをした。

バラエティ豊かなラインナップの中でもひときわ異色なライブをみせたのは天狗ステージに登場したゴールデンボンバー。グドモが好きだと言う彼らは喜矢武豊(Gita-)が好きな曲として「サイダーでも飲んで」を上げ、樽美酒研二(Doramu)はトーク中にフロアにいるたなしんを見つけて手を振る。その後演奏された「抱きしめてシュヴァルツ」では「サイダーでも飲んで」の歌詞にあわせて喜矢武が炭酸水を飲むパフォーマンスがあったかと思えば、樽美酒がグドモの最新アルバム「502号室のシリウス」のタイトルを彼なりに解釈して説明するひと幕も。さらにたなしんも乱入し、ステージ上はカオス状態となった。

グドモの前身バンドfor better, for worseのCDを持っていてライブにも行っていたと話したのは04 Limited SazabysのGEN(B, Vo)。彼らは自身のナンバーで盛り上げたのち「グドモ先輩との思い出は言葉にできないくらいたくさんあって」というGENの言葉に続き、グドモの「言葉にならない」をカバーしてオーディエンスを喜ばせた。さらに「monolith」「fiction」といったアグレッシブなナンバーを畳みかけると、最後に「Squall」を丁寧に届けた。BIGMAMAはほぼMCなしというストイックなアクトに。エッジーな「荒狂曲 "シンセカイ"」や、バンド結成初期からの人気曲「the cookie crumbles」、メンバーそれぞれのソロが光る「Swan Song」など、きらびやかなナンバーを続けていく。そして最後、金井政人(Vo, G)が「グッドモーニングアメリカ!」と声を上げたのち「BIGMAMAでした、ありがとうございました」とあいさつし、バンドは耽美な「愛はハリネズミのように」をエモーショナルに届けた。

いよいよグドモのアクトへ。いつものようにどこからともなくたなしんの声が響き渡り、観客が辺りを見渡すと会場内が明るくなり、客席後方に天狗に扮した彼が姿を現す。彼はマッチョ29のメンバー5人に担がれ、客席内を練り歩きながらステージまで進んだ。そして定位置につくと金廣真悟(Vo, G)、渡邊幸一(G, Cho)、ペギ(Dr, Cho)も登場し、バンドは金廣の「グッドモーニングアメリカ始めます!」との言葉を合図にライブをスタートさせる。オーディエンスの合唱から始まる「未来へのスパイラル」で場内の一体感を高めたあとは、エッジーな「アブラカタブラ」、金廣の伸びやかなボーカルが広がる「風と鳴いて融けてゆけ」といったさまざまな楽曲を届けていった。一気に楽曲を届けると、金廣が「みんながいてくれるおかげで大好きな音楽を、青春を過ごした八王子という場所で、大切な仲間たちと奏で続けることができてます」と出演者やスタッフ、ファンへ感謝の気持ちを述べる。さらに「来年もまた『ハチテン』をやりたい。そう思いました」と次回への開催意欲を見せた。「STAY WITH ME」をひときわエモーショナルに届けたのち、バンドはファンの大合唱と共に「空ばかり見ていた」を届けて本編を終えた。さらに彼らがアンコールで「拝啓、ツラツストラ」を演奏すると袖から出演者が次々とステージへ。大団円のうちに、2年目の「八王子天狗祭」の幕は下ろされた。

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