福山雅治が映画「三度目の殺人」初日舞台挨拶で明かしたクセ「自分でも何やってんだと」

昨日9月9日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた映画「三度目の殺人」の初日舞台挨拶に、福山雅治が出席した。

「三度目の殺人」は是枝裕和が監督を務めた法廷サスペンス。福山は役所広司演じる殺人犯・三隅の二転三転する供述に翻弄されながらも真実を追い求める弁護士・重盛を演じている。舞台挨拶には福山と役所のほか共演の広瀬すずと満島真之介が参加し、映画にまつわるさまざまなトークを展開した。

福山が「やっと日本の皆さんとこの映画についてお話しすることができる初日を迎えたことをうれしく思います」と挨拶すると、客席からは「ましゃー！」と大歓声が上がった。それを受けて役所が「ましゃと同郷で長崎出身の役所広司です」と挨拶するなど、舞台挨拶は和やかにスタート。本作が正式出品された「第74回ヴェネツィア国際映画祭」での反応を司会者から問われると、福山は「エンドロールが始まる前から、すでに大きな拍手をいただいて。『これは届いてるんだな……』と感じましたね」と満足げに語る。また役所は「今回は今までの是枝監督作とは毛色が違う作品だったのですが、皆さん非常に集中して映画を観てくださっていて。この映画らしい素晴らしい反応だったと思いましたね」とコメントした。

その後話題は、劇中で重盛が三隅に「本当のことを教えてくれよ！」と言うシーンへ。福山が「三隅は本当に殺人をしているんですか？と、役所さんや是枝監督に聞いたんです。でも2人とも『福山くんはどう思うの？』と教えてくれない」とぼやくと、役所は「本当は1人も殺してないんですよね」とさらりと回答。しかし明言を避けるように「皆さんが判断してください」と続け、福山を「また翻弄される！」と嘆かせた。

映画のタイトルにちなみ、司会者から「何度もやってしまう失敗やクセ」について問われた福山は、「とにかくギターを買ってしまうんですよね……どうせ買うことは決まっているのですが、いつも自分で逡巡するんですよね。これは儀式みたいになっていて、自分でも何やってんだと、しみったれた感じがいつも好きじゃないなと思っています（笑）」と明かした。また広瀬は「ハマったお店は3日間連続とか行っちゃうんです。この前は串揚げにドハマりしたんですけど、週3～4くらいでお母さんとか1人とかで通っていました」、満島は「僕は1つのことにしか集中できないので、1つをやっていると、また1つ忘れるんです。それでいつもチャックが開いてるんですよ……この映画の撮影でも開いてました（笑）」と話し観客の笑いを誘った。

最後に役所が「この映画は2度目でもいろんな発見がある映画だと思います。そして、“三度目”観てやっと完成するんだと思います」、福山が「監督の新たなチャレンジの作品になっていると思います。そのチャレンジにスタッフ、キャストの我々も新しい部分を引き出されました。僕も3度観て生まれた新たな解釈を皆さんと共有したいので、2度3度観てください！」とそれぞれに映画をアピールし、舞台挨拶は幕を閉じた。