Rei、CRYツアー東京編で「心を殺さずに生きていきたい」

Reiの東名阪ツアー「CRY BABY TOUR 2017」が、本日7月19日に愛知・CLUB UPSETで終幕した。この記事では7月14日に行われた東京・WWW X公演の様子をレポートする。

7月5日に発売したCDと“ミュージックブック”からなる作品「CRY」を携えてこのツアー行っていたRei。玉木正太郎（Ba, Syn, Cho）、西村奈央（Key, Cho）、片山タカズミ（Dr, Cho）を率いてステージに登場した彼女は、スパンコールで装飾された衣装を身にまとってフライングVをかき鳴らし、どこか妖艶な雰囲気の「Tumblin'」でライブをスタートさせた。

Reiは「Black Cat」でハーモニカを吹き鳴らして「アーオ！」とシャウト。「JUMP」でピンク色のジャズマスターに持ち替えると、ノリのいいボーカルとギタープレイでフロアに手拍子を起こしていく。さらに彼女は「Love Sick」ではキュートな振り付けとコールを披露し、ひときわフロアから歓声が上がった「COCOA」ではキレのあるギターリフでオーディエンスのテンションを引き上げた。

「Tofu Blues」を皮切りとしたブロックに入ると、Reiはランプで照らされたステージでアコースティックギターを演奏する。「Oo-Long-Cha」ではメンバーと観客による「Oo-Long-Cha！」のコール＆レスポンスが行われ、フロアは温かな空気に。「こんばんわ。Reiです」と一言だけ挨拶した彼女は「Long Way To Go」をリバーブのかかった歌声でじっくりと歌い、会場を包み込んだ。

「Pay Day」から再度エレキギターを抱えたReiは、ドライブ感のある「my mama」でファンを熱狂させる。国道246号の映像がステージに投影される中届けられたロカビリー調の「Route 246」では、彼女の呼びかけにより玉木と西村がループするフレーズをアグレッシブに奏で、片山が力強いドラムプレイを披露。Reiはステージ前方で拡声器を用いて「ツアー初日東京！ 皆さんこんなもんですか!? まだまだ生ぬるいよ！」とファンを煽り、続く「OCD」をまくしたてるように熱く歌い上げた。

スクリーンに3Dによる大量のバナナが映し出されると、Reiのカウントからキラーチューン「BLACK BANANA」の演奏へ。彼女は玉木と向かい合うと、のけぞりながらギターをかき鳴らした。「ありがとうございました！ ラスト！」と声を上げたReiは、ミラーボールの光に照らされながらポップな「MOSHI MOSHI」を届けてステージを降りた。

アンコールでReiは、来場した観客に感謝の気持ちを表したのち、「CRY」の制作について「3枚ミニアルバムを出したあと、新しいことに挑戦したいというワクワク感を持って作り始めた作品です。それなのになかなか曲ができない時期がありました」と明かす。さらに「“CRY”には泣くっていう意味がありますよね。私の友達には、本当によく泣く人がいるんですけど、その人が私のことでうれしくて泣いてくれたことがあって。そのときに泣くって素晴らしいな、感情を大切にしながら生きるべきだなと思ったんです。だから『曲ができない』っていう思いもそのまま作品に込めました」と言葉を重ねた。彼女は「どんなことがあっても、自分の心を殺さずに生きていきたいっていう、そういう曲を最後に歌って終わります」と曲紹介。オレンジの光に照らされながら、ブルーのリッケンバッカーを弾いて「CRY」収録曲「Don't Wanna Kill My Soul」を語るように歌い上げた。

なおReiは10月6日に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEで自主企画イベント「Reiny Friday -Rei & Friends- Vol.7」を開催。当日はゲストとして和田唱（TRICERATOPS）が登場する。Reiのオフィシャルサイトでは7月20日までチケット先行予約を受け付けており、一般発売は8月5日にスタートする。