くるり「とろみツアー」中野公演はチャリンコ出勤

くるりの全国ツアー「くるりワンマンライブツアー2009～とろみを感じる生き方～」の東京公演が、11月9日・10日に中野サンプラザにて行われた。

今回は今年春のツアー「くるりワンマンライブツアー2009～敦煌(ドンファン)～」の布陣である岸田繁（Vo,G）、佐藤征史（B）、サポートメンバーのボボこと堀川裕之（Dr）に、世武裕子（Key,Cho）を加えた4人編成でのステージ。10日の公演では最新アルバム「魂のゆくえ」の楽曲や、懐かしの名曲などアンコールを含む全20曲が披露された。

ライブ前半はミディアムテンポの楽曲が中心のゆったりとした流れ。岸田も「僕みたいな田舎者が中野サンプラザを知ったきっかけはサンプラザ中野さんでした（笑）。年がバレるなぁ」と話すなど、非常にリラックスした雰囲気でライブが進む。満員の観客も立ち上がってリズムを取りながら楽しむ人、座ってじっくりと彼らの音に聴き入る人など楽しみ方はさまざまだ。

中盤のメンバー紹介では、岸田がボボについて「今日はお父さん、お母さんも観に来てます（笑）」と暴露し、笑いを誘うシーンも。また、佐藤は「昨日も今日もチャリンコでここに来たんですよ。ツアー中は1日にラーメン3回食べたりして不摂生が続いちゃうんですけど、東京にいると運動もできていいですね」と、“近所”でのライブを楽しんでいる様子をうかがわせた。

ライブ終盤はファンからも人気の高いナンバーを次々と披露。世武のピアノとコーラスが加わったことにより楽曲に奥行きが生まれ、ツアータイトルどおり「とろみ」を感じさせるパフォーマンスで観客を魅了した。

ツアーは12月18日の市川市文化会館まで予定されている。ツアー中には京都で開催の「みやこ音楽祭」にも出演するので、こちらにもぜひ足を運んでみよう。