℃-uteの桜前線は6月？最終シングル発売イベントで語った解散ライブへの思い

ラストシングル「To Tomorrow / ファイナルスコール / The Curtain Rises」を明日3月29日に発表する℃-uteが、CD店着日となった本日3月28日に神奈川・CLUB CITTA'でシングル発売記念ミニライブを行った。

6月12日の埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演をもって解散することが決定している℃-ute。本日行われたイベントではおよそ1200人のファンを前に、ニューシングルからの楽曲のみならず、初期のナンバー「桜チラリ」など6曲を披露した。

ミニライブの前には囲み取材が行われ、解散が近付いてきた現在の心境を聞かれたリーダー矢島舞美は「解散は私たちが決めたことだけど、℃-uteでいられる時間がなくなっていくのは寂しいです」と正直な思いをつぶやいた。また岡井千聖は「やっぱり不安です。11年くらい℃-uteとして活動してきたので、6月からはスケジュールがガラガラになるんじゃないかって。週末はずっと仕事だったから、土日が休みってどんな気持ちなんだろう」と不安を漏らし、「地元で居酒屋をやろうと思って物件を探してるんです。近所の焼き鳥屋さんが繁盛しているのでパクろうかと」と冗談とも本気ともつかないトーンで将来の展望を語った。

現在はツアーなどで各地を回り、個別握手会でファンとの交流を楽しんでいる彼女たち。萩原舞はファンからの言葉に「こんなに思ってくれてたんだという声を直接聞くと、幸せの涙があふれてきますね」としみじみ語り、中島早貴も「長年のファンもいれば、ここ1カ月で知ってくれた人もいて。人を応援するってすごいことだなと思うので、みんなが℃-uteを好きって言ってくれる以上、6月12日はみんなが大好きな℃-uteで終わりたいなと思います」とファンへの思いを口にした。

また、この春大学を卒業した鈴木愛理は「4年間で卒業したいという目標を持っていたし、両親との約束も果たせました。アイドルと学業の両立を15年やっていたので、目標の1つがまず終わったという気持ちです」とコメント。そして「結成したときは同じメンバーでこんなに長く時を過ごすとは想像もしてなかったけど、ここまで来れたのはやっぱりファンの皆さんのおかげです。℃-ute＝ライブみたいなところがあるので、最後の日まで限界を目指して成長していきたいと思います。ファンの皆さんも涙を流すんじゃなくて、一緒に限界まで上り詰めてほしいです」とラストライブへの意気込みを見せた。

今はまだ解散が近付いているという実感はあまりなく、「なるだけ寂しいことを言わないように自然と明るいムードにしています」と口をそろえた5人。矢島はSHOCK EYE（湘南乃風）が作詞作曲を手がけた新曲「ファイナルスコール」の「強く育ったその枝には 必ずまた綺麗な花 咲き乱れるから」という歌詞を例に挙げ、「私たちの最初のマネージャーさんが担当を離れるときに言い残してくれた『大きな太い幹になってください』という言葉を思い出しました。私たちは6月12日に満開の桜を咲かせられるように……」と解散ライブへの思いを語ったが、ほかのメンバーからは「6月に桜？」と総ツッコミ。「いい話にしようと思ったのに、ごめんなさい」と照れ笑いを浮かべた。

℃-uteは4月よりラストツアー「℃-uteコンサートツアー2017春～℃elebration～」を行うほか、現在各地で開催中の小規模会場ツアー「ナルチカ2017℃-ute」も同時展開される。なおライブのセットリストはメンバー自身の意見を反映して決めているようで、鈴木は「解散までに持ち歌を全曲歌おうと思ってセットリストを考えています」と話した。