monobright、初の野音ワンマンで新機軸を打ち出す

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monobrightが昨日10月18日に東京・日比谷野外大音楽堂でワンマンライブ「BRIGHTEST HOPE」を開催した。

途中で自らの暴走トークに歯止めが利かなくなり「どうしたらいいのかわからない……」と呟いた桃野(写真中央)。しかし演奏中は、瀧谷、出口、松下とともに渾身のパフォーマンスでオーディエンスを圧倒した。

途中で自らの暴走トークに歯止めが利かなくなり「どうしたらいいのかわからない……」と呟いた桃野(写真中央)。しかし演奏中は、瀧谷、出口、松下とともに渾身のパフォーマンスでオーディエンスを圧倒した。

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ダブルアンコールで披露された「孤独の太陽」は、11月11日にリリースされることが決定。発売に先駆けて10月17日より着うたの配信が始まっている。

ダブルアンコールで披露された「孤独の太陽」は、11月11日にリリースされることが決定。発売に先駆けて10月17日より着うたの配信が始まっている。

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この日は快晴に恵まれ、まさに野音日和と言える天候。夜闇が野音を包み始めた17時30分過ぎ、おなじみのSEが流れると同時にオーディエンスが立ち上がり、手拍子を鳴らしながら4人を迎え入れる。そしてカラフルなライトがステージを彩る中、1曲目の「20th Century Lover's Orchestra」が鳴らされた。

フェスやイベントでは、疾走感あふれるダンサブルなナンバーを冒頭に持ってくることの多い彼らだが、この日はワンマンライブとあって性急にライブを進めたりはしない。「20th Century Lover's Orchestra」の後も、「ヒーローヤング」「未完成ライオット」と重めのグル―ヴを持った楽曲でじっくりと自分たちの世界観を作り上げていく。

3曲を披露したところで、桃野陽介(Vo,G)の独壇場ともいえるMCがスタート。「おはようございます!」と元気よく挨拶した桃野だが、肝心なところで噛んでしまうなど彼らしいトークで場を笑わせる。そして出口博之(B)と一緒にマイクの前で「僕たちmonobrightは、この快晴に恵まれた日比谷野外大音楽堂で最高のライブをします」と声高に宣言し、ラジオへの愛を詰め込んだ胸きゅんナンバー「STEREO FREAKS」へとつなげた。

タフなアンサンブルを聴かせる「魔法のライター」「The2」に続いた「boy」では、松下省伍(G)がメインボーカルを担当。軽やかで速いビートを瀧谷翼(Dr)と出口が刻む一方で、桃野はスティックを両手に持ち妙なキメポーズをとりながらオーディエンスを発奮する。そのワンマンならではの特別演出を盛り込んだパフォーマンスに、会場はおおいに盛り上がった。

「愛してるぜ、日比谷!」という桃野の絶叫が野音に響いた「R+C」、スケールの大きさを感じさせる「歌も僕との妄想」の後は2回目のMCに。ここでは瀧谷がマイクを手に立ち上がり、「みなさん楽しんでますか? こっちはすごい楽しいです。がんばります」と低い声で語り黄色い声援を浴びていた。

その後に続いたアコースティックコーナーでは、まずフォーキーなアレンジを施した「music wonder」をしっとりと披露した4人。しかし続いての「物語」から桃野の暴走がスタート。「物語」の前置きと称して自らのフェティシズムを暴露しはじめ、エロネタ満載のトークで会場を失笑の渦に巻き込む。曲が始まっても、合間でアドリブを盛り込み、さらには観客をいじり倒すなど持ち前の天邪鬼な性格が炸裂。そのあまりのグダグダぶりに客席から「(曲を)早くやって!」というコールが起こり、会場は微妙な空気に包まれた。

しかし、その雰囲気も「涙色フラストレーション」の熱演で見事に払しょく。さらに「JOYJOYエクスペリエンス」ではダンサブルなリズムを響かせ客席のテンションを上げていく。そのまま「踊る脳」「WARP」とアゲアゲな楽曲を続けざまにお見舞いすると、本編ラストはどストレートなポップチューン「アナタMAGIC」で締めくくった。

メンバーがステージを去ると、間髪入れずにアンコールを求める歓声が起こる。その声に応えステージに登場した4人は「SGS」を演奏。サビの「SGS」を日比谷野外大音楽堂にちなんで「HBY」に変更し一夜限りの演出を加える。アンコール2曲目の「頭の中のSOS」では、スクリーンにミラーボールが映し出されステージを華やかに彩った。

しかし、2曲目の演奏を終えたところで4人はそそくさと退場。その不自然な様子に会場からは「えー!?」という声が上がり、ダブルアンコールを求める拍手と歓声が野音に響く。その歓声を聞きつけたメンバーは再びステージに姿を見せ、日本テレビ系ドラマ「サムライ・ハイスクール」の主題歌に起用された新曲「孤独の太陽」を披露。憂いのあるギターリフや重量感のあるリズム、男臭さを匂わせる太いボーカルで会場の空気を一変。monobrightの初の野音ワンマンは、彼らの新境地を感じさせるナンバーで幕を閉じた。

monobrightONE MAN LIVE 2009「BRIGHTEST HOPE」日比谷野外大音楽堂セットリスト

01. 20th Century Lover's Orchestra
02. ヒーローヤング
03. 未完成ライオット
04.STEREO FREAKS
05. 魔法のライター
06. The2
07. boy
08. R+C
09. 歌も僕との妄想
10. music wonder
11. 物語
12. 涙色フラストレーション
13. JOYJOYエクスペリエンス
14. 踊る脳
15. デイドリームネイション
16. 学校
17. WARP
18. アナタMAGIC
EN1. SGS
EN2. 頭の中のSOS
EN3. 孤独の太陽

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音楽ナタリー @natalie_mu

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