水曜日のカンパネラ初武道館「八角宇宙」でメンバー全員登場、全16公演のツアーを発表

水曜日のカンパネラが3月8日にキャリア初となる東京・日本武道館公演「水曜日のカンパネラ 日本武道館公演～八角宇宙～」を開催した。

1964年開催の東京オリンピックの柔道競技場として建築された日本武道館。コムアイはその八角形の構造や陰陽五行説に則って東西南北で色分けされている客席に着目し、会場をひとつの宇宙空間に見立てて公演を行うことを予告していた。開演時刻を少し過ぎた頃、神秘的なSEが会場に流れだすと、アリーナの南側から金団雲を模した神輿に乗ったコムアイが登場。きらびやかな衣装を身にまとった彼女はフロアを周遊しながら1曲目の「猪八戒」を歌う。2曲目の「シャクシャイン」はVJによって八角形のセンターステージに映像が投影され、その中央でコムアイが激しく踊った。

コムアイは「日本武道館へようこそ！」と観客を歓迎し、ぐるりと客席を見回したあと「カンパネラのライブにこんなに人が来るんですね！ 普通のステージでも客席に自分から入っていくくらい、いろんな方向から観てもらうのが好きなので、武道館は私にぴったりだと思いました」「私がここで観たい景色をいっぱい用意したので楽しんでいってください」と語る。そして「いい湯だね！」のコール＆レスポンスから「ディアブロ」に突入。「アラジン」ではレザースーツに身を包んだダンサー「影コムアイ」とダンスバトルを繰り広げ、「桃太郎」では1万人の観客と「きっびっだーん！」「きびきびだーん！」と声を上げて盛り上がり、客席のボルテージを急上昇させた。

この日のライブの撮影が許可されていることをコムアイが明かすと観客たちは次々とスマートフォンを取り出す。彼女は1万人にバックライトを点けるように促し、その明かりの中でミラーボールを振り回しながら「アマノウズメ」を披露。バックライトの明かりとミラーボールが反射する光が八方を照らし、ツアータイトルの「八角宇宙」さながらの光景となった。中盤では黒と白の装束姿のダンサーがそれぞれ33人ずつ登場。そのダンサーに取り囲まれながらコムアイは「ユタ」を歌い踊り、神事のような光景を作り上げた。「世阿弥」ではハーネスを装着したコムアイが2Fの高さまでフライングし、天吊りの三角形のキネティックライトの中で優雅に舞う。宙吊りになったまま彼女は「とにかく（演出に）お金がかかっているのはわかりました？」と会場の笑いを誘った。

「ラー」では水曜日のカンパネラのライブでは欠かせない存在となっているカレーメシくんと共演。本編ラストの「一休さん」では全キャストがステージに再集結し、コムアイと共に自由なモーションでダンスを踊ってハッピーなムードを作り上げた。アンコールでコムアイは普段は表舞台に姿を見せないケンモチヒデフミとDir.Fをステージに呼び込み、「この3人で水曜日のカンパネラです！」と改めてメンバーをファンに紹介。2人にもマイクを貸しながら「ドラキュラ」を歌い、退場する間際に6月にツアーを行うことを発表した。ツアーは全16公演で、水曜日のカンパネラのオフィシャルサイトにて3月20日23:59までチケットの先行予約を受け付けている。

なおこの日のライブの模様は5月にスカパー！にてオンエア予定。オンエア日はおってアナウンスされる。