ももクロ高城れに、地元横浜でソロコン大成功＆高木ブー84歳を祝福

ももいろクローバーZの高城れにが、昨日3月9日に神奈川・神奈川県民ホール 大ホールにてソロコンサート「まるごとれにちゃん」を開催。3回目となるソロコンサートの模様は東京・EX THEATER ROPPONGIや、全国の映画館で上映され、全国のファンが彼女のパフォーマンスをリアルタイムで楽しんだ。

ブザーの音と共に幕が上がり、ライブは当日に配信リリースされた新曲「まるごとれにちゃん」でスタート。自らのプロデュースによる衣装を着て登場した高城は、3B juniorと、自身のソロコンで初となるバックバンドを従えて元気よく新曲を届けた。続けてLittle Glee Monster「好きだ。」、JY「好きな人がいること」、HoneyWorks「病名恋ワズライ」とラブソングのカバーを連投。彼女が会場全体を笑顔で見渡すと紫のペンライトの光がフロアで大きく揺れた。

最初のMCでは「夢を見ているみたいです」と少し緊張した様子を見せていた高城。新曲「まるごとれにちゃん」は今年6月で24歳になる彼女の等身大の気持ちを表現したナンバーで、振り付けをパパイヤ鈴木が担当したことを明かしつつ、「“恋ダンス“みたいにみんなが動画で投稿してくれたらうれしいなって思ってます」と微笑む。そして「次は大人っぽい“まるごとれにちゃん”を観てもらいたいと思います」と話すと、上白石萌音「なんでもないや」などで伸びやかな歌声を披露した。

6曲を歌い終えたところで、高城はスペシャルゲストがいることをファンに伝えてから、ももクロのライブなどで共演経験のある高木ブーをステージの中央へエスコート。ブーは「（高城は）横浜が地元だよね。すごいねこんなにファンがいて。僕は地元が千葉だけど、呼ばれても盆踊りだもんなあ」などとトークを膨らませていく。高城は会話を仕切り直し、前日3月8日に84歳の誕生日を迎えたというブーに向けて、観客と一緒にバースデーソングをプレゼント。「いつもは家族が歌ってくれるだけでさ、こんなたくさんの人に祝われたの初めて！」と顔をほころばせたブーは、ウクレレを抱えて「スターダストセレナーデ」で高城とコラボした。

ライブ中盤、ソイソース「はい！もしもし・・・夏です！」のカバーでは、高城が3階席や2階席の後方から姿を見せ、そのエリアの観客を歓喜させた。またももクロの「最強パレパレード」ではファンが大きく沸き立ち、曲中に「笑顔が一番、れにちゃーん！」とコールを入れるなど、一段と会場の一体感が高まった。転換を経て、純白のドレスをまとった彼女は「今度は1階席の皆さんお待たせしましたー！」と声を上げ、1階席フロアの通路を歩きながらまこみな「てをつなごうよ」を歌ってファンの間近で笑顔を見せた。また転換中にはTeddyLoidによる「まるごとれにちゃん」リミックスバージョンが流れる中、3B juniorがダンスを踊るなど、高城が衣装替えでステージにいない時間も観客を楽しませる演出が用意されていた。

高城は次が最後の曲であることを話してから、地元開催となった本公演について、「なんか忘れ物をしても取りに行けちゃうみたいな安心感があるよね」とコメント。さらに「今日は“まるごと”な私を知ってもらいたくて。次に演る曲は、ママに怒られたときに心に染みたなあとか、小学生のときの記憶に一番残っている歌です」「大人になった今、歌いたいと思います。知ってる人は一緒に歌って、みんなの声を聴かせてください」と語り、まっすぐな歌声で合唱曲「BELIEVE」を歌唱する。そして最後は感極まって涙を流しながらも「わあ、鼻水が……みんなバイバーイ！」と挨拶してステージを去っていった。

アンコールでは1曲目にBuono!「co・no・mi・chi」をパフォーマンス。MCでは腹部が見える衣装に着替えたことから「今日は『まるごとれにちゃん』なので出していこうって！」と言いつつ、「おへそは見せない決まりで。理由はまだマシュマロボディだから！ うーん26歳……27歳くらいになったら“美へそ”を見せますね！」と語った。その後、再びスペシャルゲストのブーを迎え入れると、昨年3月発表のソロ曲「しょこららいおん」でコラボ。ラストナンバーの前のMCでは、昨年3月のソロコンからの1年で多くの人と接する機会を持ち、さまざまな思いを巡らせたと振り返る。そして「たまに間違っちゃうこともあるけど、周りの人を大切にできたらいいなって思います」と結び、最後に高城のソロコン恒例となっているレミオロメン「3月9日」をファンと共に合唱。終演後にはロビーで観客1人ひとりにハイタッチをして笑顔で見送った。

なおこの公演では、7月9日に沖縄・今帰仁城跡にて高城のソロイベントの開催が発表された。詳細は追って発表となるので、ファンは続報を楽しみにしておこう。