26分の衝撃、演者と観客の垣根を取り払った清竜人TOWN初ライブ

清竜人の新プロジェクト・TOWNによる初ライブ「清 竜人 TOWN Vol.1」が、昨日2月2日に東京・TSUTAYA O-EASTで行われた。

TOWNは観客をも演者として巻き込み、1つのバンドとして音楽を作り上げるプロジェクト。12月5日より毎週1曲、合計8曲が無料で配信され、これまでのソロ作品や清 竜人25の音楽性とは異なる衝動的なパンクナンバーが次々と発表されていた。ライブの演奏メンバーは公募で集まったアマチュアばかりで、ステージには複数のドラムセットとアンプが並び、フロア中央には観客として集まった“メンバー”が自由に歌えるよう複数のマイクが立ててある。開演予定時刻を10分過ぎた頃、楽器演奏メンバーがぞろぞろとステージに集まると、フロアのメンバーもオリジナルグッズのタンバリンやカスタネットを鳴らしてスタンバイした。そして上半身裸で「TOWN」の鉢巻を頭に巻き、ブルースハープを吹きながら竜人が登場。フロアに降り立った竜人の「やるで！」の合図でTOWN初ライブの幕は切って落とされた。

1曲目「それでいい！それがいい！」ではフロア中央に置かれた絨毯を中心に、ボーカルの竜人と演奏メンバーのためのスペースが開けられていたが、続く「俺の街まで来いよ！」が終わる頃には観客として参加したメンバーもヒートアップし、なだれるようにスペースは埋まってしまう。「やりたくないぜ！」「青春」でフロアはさらにもみくちゃとなり、「I Don't Know! I Don't Care!」では竜人も柵をくぐりフロアの渦の中へ。カオスと化した場内には全員がボーカルとも言えるシンガロングが巻き起こった。

竜人は客席を割ってステージへとよじ登り、「糞小便の歌」「ケツの穴ちっちゃいね！」ではギターをかき鳴らしながら熱唱。「25と間違えて声ガラガラやわ」とはにかみ、最後の曲「ほどほどに生きましょう！」を歌うと「はい、今日はおしまい！」とあっさりステージを去っていく。ライブ開始からここまでおよそ26分。混沌の初ステージはあっけなく終了した。

清竜人のYouTube公式チャンネルには、さっそく昨日のライブの模様がアップされた。またTOWNのオフィシャルサイトでは、彼らがライブを行う会場を募集している。TOWNによる2度目のライブは2月20日、東京・TSUTAYA O-nestにて。参加するメンバーは楽曲を聴き込みライブに備えよう。