新曲からサンシャインMOMIKENまで、SPYAIRアリーナツアー千秋楽は盛りだくさん

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SPYAIRのアリーナツアー「SPYAIR ARENA TOUR 2016-2017『真冬の大サーカス』」のファイナル公演が、昨日1月21日に東京・国立代々木競技場第一体育館にて行われた。

「真冬の大サーカス」ファイナル公演の様子。

「真冬の大サーカス」ファイナル公演の様子。

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IKE(Vo)

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入場時には全観客に自動制御式のリストバンド型ライト・PIXMOBが配布され、場内のアリーナではT字型の花道が待ち構える。オーディエンスの期待が否が応にも高まる中、ライブがスタート。花道にはピエロや踊り子に扮した多数のダンサーやホーン隊が現れて会場を盛り上げる。そして花道中央にIKE(Vo)とUZ(G, Programming)、MOMIKEN(B)が、メインステージにKENTA(Dr)が現れると客席からは大歓声が沸き起こった。

サーカスというコンセプトにふさわしく、ゴージャスな衣装をまとった4人は最初にこのツアーのテーマ曲「C!RCUS」を華々しく演奏。IKEは「ようこそ、SPYAIRの『真冬の大サーカス』へ!」と挨拶し、「アイム・ア・ビリーバー」「Last Moment」といった楽曲で会場の一体感を急上昇させていった。

UZ(G, Programming)

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IKE、UZ、KENTAがサングラスをかけて始まったのは「Rock'n Roll」。続く「JUST ONE LIFE」ではIKEがマイクスタンドを手に花道へ進み出て、骨太なロックサウンドに乗せて力強く歌い上げた。「今まで築いてきたものすべてを出し切っていこうと思います」と意気込んだIKEは、このツアーで毎公演ごとに異なる新曲を披露していることを明かす。この日演奏する曲についてUZは「一番派手な曲。ファイナルにふさわしいというか」と話し、オーディエンスの目を輝かせた。演奏された曲はシンセサイザーの音色とKENTAの手数の多いドラムが印象的なアンサンブルに、前向きな歌詞が乗ったナンバー。彼らの新境地とも言える楽曲で会場を沸かせた。

「サクラミツツキ」を挟み、IKEは昨日の“新曲コーナー”で演奏した曲を次のシングルとしてリリースすると発表。そしてツアーファイナルのこの日も「みんなにもっと多く届けていきたい」と、再び演奏することに。新曲「Be with」は温かくも力強いラブバラード。歌い終えたIKEは「あー、緊張した!(笑)」と話しつつ、この曲を3月29日に発売することを明かした。

MOMIKEN(B)

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中盤では「SPYAIRの楽曲をアコースティックカバーするユニット」キャンプファイヤーのコーナーへ。ここではMOMIKENが「イェーイ! 空前絶後の! 超絶怒涛のベーシスト!」と、お笑い芸人・サンシャイン池崎のモノマネを披露し、日頃のクールで寡黙なキャラクターとのギャップでファンを大爆笑させる。会場の空気が和んだところで、4人は「WENDY ~It's You~」をアコースティックバージョンで演奏。温かなサウンドが場内を満たした。

KENTA(Dr)

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「Trust your anthem」でのIKE(Vo)とUZ(G, Programming)の“対決”。

「Trust your anthem」でのIKE(Vo)とUZ(G, Programming)の“対決”。[拡大]

MOMIKENとKENTAがメインステージで繰り広げたベースとドラムの掛け合いから始まったのは「OVERLOAD」。この曲ではステージ上方にIKEとUZがフライングで現れ、オーディエンスをどよめかせる。そのまま2人は歌い、演奏しながら会場中央まで飛んでいき、大きな歓声を浴びていた。その後はLEDビジョンに、絶滅寸前の野生動物同士が縄張り争いを繰り広げるというドキュメント仕立ての映像が流れる。ここに登場したのはパンダに扮したIKEと、オオカミに扮したUZ。2人はそれぞれの被りもの姿でダンサーたちを従えてステージに登場し「Trust your anthem」へと突入する。かわいらしい見た目と全くそぐわないパワフルなボーカルで、オーディエンスを大いに沸かせていた。

ライブはいよいよ後半戦へ。UZがメインボーカルを務める「4 LIFE」、吹き上がる炎の中で演奏された「RAGE OF DUST」といったナンバーに続き、「イマジネーション」ではIKEとUZ、MOMIKENがトロッコに乗って会場後方へ向かう一幕も。後方座席のファンは大喜びで3人に手を振った。本編最後のMCでIKEは「僕らはまだ夢の途中ですけど、ここまで来れました。本当に誇らしい気持ちです。昔とは立ち位置や見られ方も変わっているかもしれないけど、バカなところやロックしか、歌しかできないところは変わってません。人生を賭けてこのSPYAIRというバンドをやり続けていきたい」と宣言。その言葉を裏付けるように「THIS IS HOW WE ROCK」を演奏し、ステージを降りていった。

アンコールでは恒例の「大じゃんけん大会」が行われる。IKE、UZ、MOMIKENのじゃんけんの勝敗によってアンコールの楽曲が決まるというこの企画、これまでの4公演ではIKEとMOMIKENが2勝ずつで「虹」と「感情ディスコード」を2回ずつ演奏してきたとのこと。まだ1勝も上げていないUZが勝てば「My Friend(オリジナルver.)」が演奏されるとあって客席からはUZに大声援が送られるが、1回目のじゃんけんではUZのみが敗退してしまう。ファンの「もう1回!」コールに応えて2回目が行われるも、今度はIKEがストレート勝ち。UZはあきらめたように「『虹』やりましょう!」と叫んで苦笑いした。

「真冬の大サーカス」ファイナル公演の様子。

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大騒ぎのじゃんけん大会から一転し、演奏が始まると壮大なサウンドが会場に響き渡る。オーディエンスの腕についたPIXMOBは虹色に輝き、楽曲の世界を美しく彩った。ツアーファイナル、最後に演奏されたのは「サムライハート(Some Like It Hot!!)」。観客は一斉にタオルを振り回し、ラストナンバーを全身で楽しんでいた。

すべての演奏が終わると、IKEは今年も山梨・富士急ハイランドでの野外ライブ「JUST LIKE THIS」を開催することを発表。するとUZは「1つ言っていい? 『JUST LIKE THIS』で『My Friend』やります!(笑)」と、じゃんけんに負けた悔しさを晴らすように宣言した。メンバー全員が花道へ進み出てファンへ挨拶したあと、最後に残ったIKEはマイクを通さずに「俺らは今、東京ドームを目指してます。絶対にやり切りたいと思います。皆さん、よろしくお願いします!」と、よりいっそうの活躍を誓う。オーディエンスもさらなる応援を誓うかのように、大きな拍手を彼に送っていた。

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SPYAIR ARENA TOUR 2016-2017「真冬の大サーカス」2017年1月21日 国立代々木競技場第一体育館 セットリスト

01. C!RCUS
02. EZ Going
03. アイム・ア・ビリーバー
04. Last Moment
05. 現状ディストラクション
06. Rock'n Roll
07. JUST ONE LIFE
08. 新曲
09. サクラミツツキ
10. Be with
11. WENDY ~It's You~
12. OVERLOAD
13. Trust your anthem
14. Supersonic
15. 4 LIFE
16. ファイアスターター
17. RAGE OF DUST
18. ジャパニケーション
19. イマジネーション
20. THIS IS HOW WE ROCK
<アンコール>
21. 虹
22. サムライハート(Some Like It Hot!!)

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(撮影:鳥居洋介、中島未来)

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きみすたすとりーと@Bathynomus giganteus @sazankuwata

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