KiNGONSワンマンで“メンバーのことがさらに好きになった”ツアー締めくくる

KiNGONSが12月16日に東京・TSUTAYA O-WESTにてライブツアー「KiNGONS EXPO TOUR」の最終公演を開催した。

このツアーは彼らが最新アルバム「KiNGONS EXPO」を携えて7月から行っていたもの。54公演目、ツアーファイナルとなったこの日はワンマンライブで、バンドはアルバムに収録されている全曲を披露したほか、クリスマスを意識したパフォーマンスでファンを楽しませた。

kjmonmon（Vo, G）、NAKATA（B, Cho）、HANDA（Dr, Cho）に続き、BeeBee（Vo, G）が「ロックンロールヘビー級チャンピオン」と書かれたベルトを掲げてステージに登場。フロアからは大歓声が上がり、バンドはアルバムの1曲目「DAYBREAK AGAIN」でライブをスタートさせる。さっそくフロアからはいくつもの拳が上がり、盛大なシンガロングが広がった。続けて彼らはkjmonmonがメインボーカルを取る「P.O.P」、BeeBeeのシャウトが炸裂した「SUMMER PALETTE」と、疾走感あふれる楽曲を連投していく。ダンスチューン「MOONLIGHT DISCO」ではkjmonmonがギターを置いて、激しいダンスを披露。曲の後半にはBeeBeeが彼に向けて銀テープを投げつけ、ステージはさらに華やかに彩られた。

「BYE BYE MY GIRL」の演奏前にはBeeBeeが「今、一番大切なものはこのメンバーだと思ってる」と語り始め、メンバーのほうを向くと感謝を述べる。続けて「明日もしメンバーがいなくなったらどうしようと思うからこそ、今日1日を大切に大切に生きていこうと思った」「このツアーでさらにメンバーを好きになった」と思いを重ね、ファンに向け「みんなもそれぞれの“バンドメンバー”を大切に」とメッセージを送った。

中盤のMCではBeeBeeとkjmonmonが捌け、クリスマスソングをBGMにNAKATAとHANDAがトークを繰り広げる。2人が今回のツアーや今年1年を振り返っていると、クリスマスツリーを背負ったBeeBeeと、サンタクロースに扮したkjmonmonが登場。4人はクリスマスムード満載で「SWEET LITTLE GIRL」「EVERYTHING'S O.K」を演奏した。

ツアー中に開催した自主企画イベント「KiNGONS EXPO」で配布したCD収録曲「STEP BY STEP」からライブはラストスパートへ。バンドは「COME TO RISE」ではコール＆レスポンスで場内の一体感を煽り、終盤には「POP OF THE WORLD」「KONOKOEWO」とキラーチューンを連投。フロアのファンも柵に乗り出し拳を上げるなど、最高潮の盛り上がりを見せる中、本編を終えた。

アンコールではkjmonmonが1人でステージへ。彼は「KiNGONS EXPO」というアルバムを作ってツアーを回ることが夢だったと言い「今日1つの夢が叶いました」と感慨深そうに語る。そしてツアー中に完成したという新曲「金色の街」を弾き語りで歌い始める。冒頭のパートを終えるとメンバーも演奏に加わり、会場には温かなムードが広がった。さらにダブルアンコールを受けて再登場した彼らは「I WILL GO」「FAST FAST FAST」とドライブ感あふれるロックチューンを畳みかける。ラストナンバー「WONDERFUL GIRL」では大合唱が発生。場内は熱気で満ちあふれた。最後にBeeBeeが「今日は終わりじゃねえよな。これからも驀進します！」と宣言。続けて「成功だよ」と笑顔を見せ、4人はお辞儀をしてステージをあとにした。