8月にニューアルバム「DANCE TO YOU」をリリースし、10月にツアーをスタートさせたサニーデイ・サービス。今回の公演で曽我部恵一(Vo, G)と田中貴(B)の2人は、サポートメンバーの高野勲(Key)、新井仁(G / NORTHERN BRIGHT)、鈴木正敏(Dr)と共に、初期のナンバーから最新アルバムの収録曲まで新旧織り交ぜたセットリストを繰り広げた。
「I'm a boy」からライブをスタートさせたサニーデイは「冒険」「パンチドランク・ラブソング」「青空ロンリー」と、「DANCE TO YOU」からの楽曲を畳みかけていく。続く「若者たち」の曲中では、曽我部がハーモニカを披露し観客を魅了する。1996年発表のアルバム「東京」からのナンバーも演奏され、「恋におちたら」と「あじさい」のイントロが場内に響きわたるとフロアからは歓声が上がった。
中盤には曽我部が「ちょっと2人でやります。ツアーの最初のときはなかったんだけど、こういうのもいいよね」と話し、田中と2人でアコースティックセットを展開。「枯れ葉」や当時自宅でデモテープを作ったという1stシングル曲「御機嫌いかが」などを、田中のハモリと共に力強く歌い上げる。曽我部がエレキギターに持ち替えると、再びライブはバンドセットでのパフォーマンスに突入。「血を流そう」では、曽我部がマイクを手に持って熱唱し、会場を大きく盛り上げた。
休みなく展開されるステージに場内が興奮に包まれる中、曽我部が体調不良のため活動休止中の丸山晴茂(Dr)について触れる。「アルバムを去年の渋谷公会堂のライブ前後から作り始めて、途中から晴茂君が具合悪くなっちゃったんだけど。今日晴茂君から電話あったよ。『今日何やってるの?今日何かあるの?』って(笑)」と冗談交じりに話し、ファンを和ませた。また彼は「今回は時間かかったけどいいものができたと思います。これからもちょっとずついい曲を作っていきたい」とアルバムについて語りつつ、今後の活動への意気込みを述べた。
その後バンドは「NOW」「胸いっぱい」を投下し、フロアの熱を高めていく。2回連続でパフォーマンスした「セツナ」では曽我部がギターを歯で弾いたり、ステージに仰向けになって演奏したりするなど豪快なギターソロで観客を圧倒。続けて「白い恋人」と、曽我部が「家の近所の桜並木の緑道を散歩してて思いついた曲」と紹介する「桜 super love」を披露した彼らは、サビの「バイバイ」というフレーズが印象的な「ベン・ワットを聴いてた」で本編を終えた。
アンコールで再びステージに登場した5人は、「月光荘」と「夢見るようなくちびるに」を届け、ファンを喜ばせる。そしてオーディエンスの熱烈な声に応え、曽我部のアコースティックギターと田中のカズーによる「コーヒーと恋愛」をダブルアンコールとして披露。さらに彼らは「東京」で観客と合唱を繰り広げたのち、「青春狂走曲」で熱狂の中ライブの幕を閉じた。
サニーデイ・サービス「サニーデイ・サービス TOUR 2016」
2016年12月15日 LIQUIDROOM セットリスト
01. I'm a boy
02. 冒険
03. パンチドランク・ラブソング
04. 青空ロンリー
05. 若者たち
06. 恋におちたら
07. あじさい
08. テーマ
09. スロウライダー
10. 枯れ葉
11. 御機嫌いかが?
12. 江ノ島
13. サイン・オン
14. 苺畑でつかまえて
15. 血を流そう
16. コバルト
17. シルバー・スター
18. NOW
19. 胸いっぱい
20. セツナ
21. セツナ
23. 白い恋人
23. 桜 super love
24. ベン・ワットを聴いてた
<アンコール>
25. 月光荘
26. 夢見るようなくちびるに
<ダブルアンコール>
27. コーヒーと恋愛
28. 東京
29. 青春狂走曲
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サニーデイ・サービス「DANCE TO YOU(アナログ)」
[アナログ] 2016年8月3日発売 / ROSE Records / ROSE-198X
サニーデイ・サービス「透明 DANCE TO YOU」
[アナログ+ダウンロードコード] 2016年10月8日発売 / ROSE Records / ROSE 200
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リンク
- サニーデイ・サービス - ROSE RECORDS
- 曽我部恵一
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