5周年のAmelie、満員の地元越谷イージーで鳴らした始まりの鐘

Amelieが8月14日に地元・埼玉県越谷市のEASYGOINGSにてワンマンライブ「Amelie 5周年記念ワンマン～越谷で鳴らす、始まりの鐘～」を開催した。

これはバンドの結成5周年を記念したワンマンライブ。お盆休み真っ只中の昼公演にも関わらず、チケットはソールドアウトし、会場は満員となった。開演時刻を過ぎ、メンバーが笑顔でステージに登場。mick（Vo, G, Piano）が「みんなお昼間からどうもありがとう！ 楽しむ準備はできてますか？」と呼びかけると、バンドはアサケン（Dr, Cho）のどっしりと安定感のあるドラミングに乗せて「parade」を演奏し、ライブの幕を開けた。続く「アネモネ」でステージとフロアはヒートアップ。「月夜に君とランデヴー」ではmickがハンドマイクで観客を煽り、場内にはシンガロングが響き渡った。

mickの「私、ライブハウスに足を踏み入れたからこの3人（メンバー）に出会えた。そんな夢のある空間にようこそ！ 今日ここに集まったみんなの人生を変えて帰ろうと思います！」という宣言からAmelieは「グッバイハロー」を演奏。あっきー（B, Cho）の「みんな手拍子いける？」という呼びかけにより観客の温かな手拍子が会場を包む。mickはオーディエンスに思いを伝えるように「そんな夢みたいな話が“ここ、イージー（EASYGOINGS）にはあるんだよ！”」と替え歌で歌唱した。

その後のMCでmickは、年齢がバラバラな4人をつなげてくれたというEASYGOINGSや、「しんどいこともあった」というバンドのこれまでに思いを馳せる。そして「辞めてしまった仲間もいる。そういう別れも引き連れて進んでいきます。どんなにつらくたって、振り向けば、前を向けば、みんながいる！」と声を上げる。mickが“仲間の歌”だと説明した「WONDER」では、直人（G, Cho）の切れ味の鋭いギターソロが観客を引き付けた。ライブ後半にバンドが新曲「さよならバイバイ」を初披露すると、オーディエンスは初見にも関わらずアッパーなサウンドに身を任せて体を揺らし、手を上げる。勢いづいた4人はさらに新曲「君が為に鐘は鳴る」をドロップ。mickによるキーボードの音色が弾け、フロアにはミラーボールに反射した光が降り注いだ。

ラスト1曲を残し、mickは自身のこれまでを「高校生のときに学校に行くのが本当にしんどかったんだけど、イージーに来たらどんどん仲間が増えて、Amelieを結成して。イージーがなかったらAmelieはいないし、本当にしんどいときにライブハウスや音楽に救われてきた」と振り返り、「Amelieもいつか、みんなにとってそういう存在になりたい。だから『ついてきて』って言いたいけど、そういうことを言えない人間だからさ……これからも一緒に楽しいことをいっぱいしていきましょう！」とオーディエンスに呼びかけた。ラストナンバー「ヒーロー」の曲中、mickは「越谷大好きだ！ これからもよろしくね！」と声を上げ、まっすぐに力強く同曲を歌唱する。大きな拍手に包まれる中4人はステージを降りた。

アンコールではmickが「今日は特別な日なので、懐かしい歌をやっていい？」と前置きしてから、バンドは結成後初めて作った楽曲だという「ジレンマ」を情感たっぷりに届けてファンを魅了。彼女が「5年もかかったけど、育ててくれたイージーでこのパンパンの景色を作ることができました」とオーディエンスに感謝し「あたしが選んで、歩いてきた人生はきっと間違いじゃなかった。その証明をここに置いて帰ります！」と語ると、Amelieは「honey」を演奏し、大盛り上がりの中「Amelie 5周年記念ワンマン～越谷で鳴らす、始まりの鐘～」を締めくくった。

なおAmelieはこの日のライブで披露した新曲2曲を収めた両A面シングル「君が為に鐘は鳴る / さよならバイバイ」を9月28日にリリース。11月にはキャリア最大規模の会場となる東京・TSUTAYA O-WESTでのワンマンライブを含む東名阪ツアーを行う。バンドのオフィシャルサイトでは、ツアーチケットの先行販売を8月21日まで実施中。