「Hana」は昨日7月27日に発売されたベストアルバム「best[and/drop]」に初収録された未発表曲。ミュージックビデオのディレクターは、これまでもandropのMVを多く手がけた川村真司が担当した。MVの内容は、「Hana」のパフォーマンス映像やグラフィックを4輪の生花に長時間プロジェクションマッピングし、その映像を再編集したもの。刻々と移りゆく花の形に合わせてプロジェクションが自動制御され、ミュージックビデオも時間とともにその姿を変えていく。
なお特設サイトでは7月11日から、このプロジェクションマッピングの様子を24時間生中継し続けていたが、花がすべて枯れ落ちたタイミングで11日間の公開を終えていた。
川村真司 コメント
「Hana」のミュージックビデオを企画するにあたって、内澤さんから以下のコメントをいただきました。
『「Hana」はandrop初期の楽曲で、調べたところ9年前に制作した楽曲でした。andropというバンドを始めて、7年。時代も環境も様変わりしていく中で、僕らも、僕らの音楽も、変わらないことはなく、変わっていきます。同じように、僕らの音楽を聴いてくれる人も、時代と環境に合わせて変わっていっています。そんな中で今回我々のベスト盤をリリースするにあたり、今までのリスナーに対してもう一度andropの音楽を再発見してもらいたい、そして、今までのandropを知らない人に対しては、我々らしい音楽を提供したいと強く思っています。
この楽曲で伝えたかった「まわりに何を言われようと自分の信じたものを突き進んで欲しい」というような想いは、楽曲を制作した当時と全く変わっておらず、むしろ今この歳になったからこそ強く伝えられる部分も増えたと感じています。当時の自分たちと、当時の自分たちの音楽と、当時のリスナー、今のリスナー、今の我々の音楽、全てが繋がっているような、そんなイメージを伝えられる楽曲が「Hana」なのではないかと思っています。(androp内澤崇仁)』
だからこそ、光、心、花、水、といった歌詞の世界に加えて「時の移ろい」ということもこの楽曲の大事なコンセプトなのではないかと感じました。そこで、タイトルである「花」をそのまま活かし、時の流れとともに刻一刻と変化していく本物の花にリアルタイムで映像をプロジェクションし、それをライブ・ストリーミングすることで、常に変化し続けるミュージックビデオを作れないかと考えました。何でもコピーしたりブックマークできるような時代に逆行して、この体験は花が枯れてしまうまでの間しか視聴することはできません。限られた時間の中で精一杯咲き誇る花の美しさ、力強さ、儚さを通してandropからのメッセージを感じてもらえたらと思います。
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リンク
- androp | Hana
- androp「Hana」official music video - YouTube
- making of androp「Hana」music video (from best[and/drop]) - YouTube
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andropの生花プロジェクションマッピングMV全編公開、裏側映したメイキングも - 音楽ナタリー https://t.co/wuxRaka4Vz