このライブは最新アルバム「心臓文庫」のレコ発ツアー初日公演であり、またバンドの結成14周年を記念したアニバーサリーライブとして行われたもの。開演前には場内にてメンバーの登場するコントのような映像が流され、満員の場内には和やかなムードが漂っていた。
バンドは松川ケイスケ(Vo)の「初日、LIQUIDROOMへようこそ!」という挨拶とともにライブをスタートさせると、「心臓文庫」の収録曲を中心とした楽曲を連投していく。曲間には真一ジェット(Key)によるピアノソロや、メンバーによるユーモアあふれるMCが展開された。ファンが“ジェットコール”で真一の気分を盛り上げてから繰り出された「傷年傷女」では、真一がショルダーキーボードを肩にかけステージ上を動き回る。ミディアムテンポのナンバー「蛍」の演奏前には、細川大介(G)が同曲を聴いて泣いたというエピソードも明かされた。
MCでは松川がバンドのこれまでを振り返り「14年やってて、年々状況がよくなってたらみんなにもっといい景色を見せてあげられてたと思うけど、そうもいかなくて」と思いを吐露。続けて「世界中に俺なんて必要ないんじゃないかと思うことが何度もあった。みんなもそう思うことがあると思うんだけど、俺らは今日こんな景色を見せてもらえたから、今日来てくれた人が、これからは自分が必要のない人間だと思わないきっかけになれば」とファンへメッセージを送った。彼はその後、何度もフロアへ向かって「今日は笑おうよ!」と語りかける。照明がステージを真っ赤に染め上げた「柘榴」では、重田雅俊(Dr)が上着を脱ぎ捨ててより一層激しいドラミングを披露。真一はイスの上に立ち上がり、塩崎啓示(B)と細川もダイナミックなプレイを見せる。フロアではクラウドサーファーが発生するなど盛り上がりは最高潮に。バンドは勢いそのままに一気に本編を駆け抜けた。
アンコールではアニバーサリーライブ恒例のゲスト・ラッコの着ぐるみが登場。さらに今年はバンドの地元・群馬のゆるキャラ「なめじろう」も貝を手に参加する。冒頭の映像に出演していた“ふんどしーズ”もステージに加わり、銀テープが噴射される中、賑やかにライブは締めくくられた。
バンドはこのツアーにて今後、ゲストを迎え12公演を実施。11月12日の東京・ステラボール公演にてツアーファイナルを迎える。イープラスでは8月4日までステラボール公演のチケットの先行予約を受付中。
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※塩崎啓示の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。
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