銀杏BOYZがワンマンツアーを行うのは2007年末から2008年1月にかけて開催された「せんそうはんたいツアー」から約8年半ぶり。2013年から2014年かけて安孫子真哉(B)、村井守(Dr)、チン中村(G)が脱退し、1人となった峯田和伸(Vo, G)は、サポートメンバー藤原寛(B /
罵声混じりの大歓声に迎え入れられた峯田は「俺は20年、音楽をやってきました。今日はその20年の間に俺が作った曲を披露します。一緒に歌ったっていい。じっと観ていたっていい。泣いたっていいよ。楽しんでいってください」と挨拶し、アコースティックギターを手に取った。
峯田は「ステージ袖で聞こえた、決して黄色くはない罵声をね、聞けることをこの8年間家の中で、俺が何度夢見たと思う? あんたたちのあの声が、どんだけ俺を奮い立たせてくれたことか」と語ったあと、4月にリリースした新曲「生きたい」を歌い始める。約10分弾き語ったところで、サポートメンバーの藤原、後藤、山本がステージイン。峯田が「ベイベー!」と叫び、後転した瞬間に3人は演奏を開始した。照明で真っ赤に染め上げられたステージの上で、3人の繰り出す轟音と峯田の絶唱が溶け合い、観客たちはそれを息を呑んで見守る。しかしその張り詰めた空気は続く「若者たち」によって崩壊。フロアは瞬く間に沸騰し、ダイブした峯田と観客による大合唱が会場にこだました。
その後、峯田はGOING STEADY時代の「DON'T TRUST OVER THIRTY」をリアレンジした「大人全滅」では、何度もマイクを額に打ちつけながら絶叫し、安藤裕子に提供した「骨」のセルフカバーではポップで軽やかなメロディを楽しそうに歌う。峯田は何度も「ああ、幸せ!」「ありがとう!」と感謝の言葉を述べながら、曲によって弾き語り編成とバンド編成を使い分け、新旧の楽曲を披露。代表曲「BABY BABY」では、この日一番の大合唱が巻き起こり、観客たちは汗や涙をほとばしらせながら、力の限り拳を突き上げた。
そのほか銀杏BOYZは「新訳 銀河鉄道の夜」や「ボーイズ・オン・ザ・ラン」などを演奏。峯田は「日本全国に銀杏BOYZの音楽を浴びせて来ます!」と意気込み、大盛り上がりのうちにツアー初日を終えた。なお本ツアーは8月3日の大阪・なんばHatch公演まで続き、8月17日には「東京の銀杏好きの集まり」と題した追加公演が東京・中野サンプラザホールにて行われる。
銀杏BOYZ「世界平和祈願ツアー 2016」(※終了分は割愛)
2016年7月2日(土)宮城県 Rensa
2016年7月8日(金)愛知県 DIAMOND HALL
2016年7月16日(土)福岡県 DRUM LOGOS
2016年7月19日(火)広島県 広島CLUB QUATTRO
2016年7月29日(金)北海道 札幌PENNY LANE 24
2016年8月3日(水)大阪府 なんばHatch
銀杏BOYZ 特別公演「東京の銀杏好きの集まり」
2016年8月17日(水)東京都 中野サンプラザホール
リンク
- 銀杏BOYZ オフィシャルサイト
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