J、ファン大熱狂の“暴発しそう”なツアー千秋楽

Jが5月7日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて全国ツアー「J LIVE TOUR 2015～2016 -light up the eternal flames-」のツアーファイナルを開催した。

このライブは「J LIVE TOUR 2015～2016 -TOUR the eternal flames FINAL-」と銘打って行われた、ツアーの千秋楽を兼ねた追加公演。爆音でオープニングSEが流れる中、masasucks（G / the HIATUS、FULLSCRATCH、RADIOTS）、溝口和紀（G / ex. ヌンチャク）、有松益男（Dr / BACK DROP BOMB）が順に登場し、少し間を置いてステージに現れたJ（Vo, B）は「オーライ東京！ 飛ばしていくぞー！」と叫んでから「Go Charge」でライブの口火を切った。

彼らはキャッチーな「Verity」、ライブ定番曲「PYROMANIA」とつないで序盤からオーディエンスに高揚感をもたらしていく。さらにJは「新作から生きのいいヤツを！」と最新アルバム「eternal flames」よりアッパーチューン「my answer」を投下。続くドラマチックなナンバー「I know」では重厚なバンドサウンドが会場を包み込んだ。

MCでJは「大阪も激アツであそこがファイナルでもいいくらいだったぜ。東京、まだまだ声が聞こえないんだよ！」と5日に行った大阪・BIGCAT公演が盛況だったことをEX THEATERに集まったファンに伝える。さらに「もっと内臓が飛び出すくらいの声を聞かせてくれよ！」と叫んでから「Sixteen」を届けると、フロアには序盤以上に大きな歓声や合唱が起こった。続く「go crazy」ではリフトされた多数の観客が楽曲にあわせて一斉にダイブする光景がフロアに広がっていた。

その後Jはソロ10作目となった最新作「eternal flames」と本ツアーについて「いろんな思いを詰め込んだアルバムを引っ下げて、最高のツアーを回ることができて幸せです！ どうもありがとう！」とコメント。そして「次の曲でみんなとつながれたら」という言葉に続けてミディアムチューン「Immortal galaxy」をエモーショナルに歌い上げた。

ライブ中盤、4人は骨太なリフが印象的なナンバー「dream on」で激しいパフォーマンスを見せたあと、今回のツアーで1度も演奏していないというロックバラード「with you」を披露。「Jayne」ではJが指弾きとピック弾きを使い分けて、緩急のある楽曲を表現力豊かに演奏した。その後、彼は「ガチのセッションを見せてやろう！」とメンバーと共にセッションを展開する。ここではJがマイクスタンドから離れてステージ前方で観客を煽るなど、アグレッシブなステージングで観客を魅了。masasucks、溝口、有松もラウドなサウンドを奏でてフロアの興奮に拍車をかけた。その後、「addiction」などパワフルなナンバーを連投したJは「今夜、俺たちとお前たちで何かをぶっ壊そう！」と叫び、ラストに「break」を届けて白熱のライブ本編を終えた。

アンコールの声に応えてステージに再び登場したJは「10枚目のアルバムを作って、昨年9月から始まったこのツアーが、本当にいろんな刺激を与えてくれました。そして最終日、こうして今ここに立っている俺は、もう充電マックスで新しい曲を書き始めたり、新しい計画を考えてたり……。そんな暴発しそうな俺ですが、またさらにガンガン突き進んでいこうと思ってるんで、これからもみんな一緒に、とことんロックしていこうぜ！」と力強く話した。またフライヤーを手に持ち、10月より自身のソロデビュー20周年のプレ企画として「10 Days of GLORY -10 Counts for Destruction-」と題したイベントシリーズを開催することを発表。「今日がツアーファイナルだけど、これで終わりじゃねえんだよ！」と声を張り上げると、会場は大きな拍手に包まれた。

そしてアンコールで4人は「Believer」「NOWHERE」を畳みかけ、ラストに「Feel Your Blaze」をプレイ。キャッチーかつ疾走感たっぷりのキラーチューンでフロアの興奮を最高潮に高めたところで全演目を終えた。Jは「ここに来られなかった全国のみんなにもよろしくってJが言ってたって伝えておいてくれ！」と話し、「次会うときまで、何があってもくたばんなよ！ また会おうぜ、どうもありがとう！」と爽快な表情でステージを去っていった。