佐香智久＆夏代孝明、フロアを光で染め上げた学生主催ライブ

日本工学院ミュージックカレッジ主催のライブイベント「HACHI-ON 2nd Mission」が1月29日に東京・オリンパスホール八王子にて開催された。

このライブは日本工学院ミュージックカレッジの八王子キャンパス コンサート・イベント科19期の学生が企画、制作を行ったもの。1月23日には東京・赤坂BLITZにて「1st Mission」としてsumikaとMy Hair is Badのツーマンライブが行われ、大盛況を収めた。「2nd Mission」と銘打たれた29日のオリンパスホール八王子公演には佐香智久と夏代孝明が出演した。

トップバッターの夏代は、オーディエンスの黄色いサイリウムの光に迎えられてバンド編成でステージに登場。「今日は1日楽しみましょう！」と呼びかけ、「夜咄ディセイブ」でライブをスタートさせた。観客がひときわ大きな歓声を送った「恋愛裁判」では、夏代の伸びやかな声とともに、ムーディなベースラインとジャジーなキーボードの音色が響く。彼はライブのスタッフが日本工学院の学生であることを説明し「（スタッフの）みんながフレッシュで、目が輝いていて。俺も今日そんな感じでいきたいわけよ！ 3年前ぐらいのフレッシュな夏代孝明に戻りたい！」と声を上げる。そして「風待ちハローワールド」をアカペラで歌い始め、メンバーとともに爽やかなアンサンブルを客席に届けた。

「アスノヨゾラ哨戒班」を歌い終えた夏代は「フレッシュでしたか？」と観客に投げかけ歓声を浴びた。彼はその後、客席をエリアごとに分けてコール＆レスポンスを実施。さらに熱を増したオーディエンスの前で「バレリーコ」「夜もすがら君想ふ」をアグレッシブなパフォーマンスで披露した。そして息を切らしながら「どうもありがとう！ はしゃぎすぎて呼吸困難になっちゃった！」と話したのち、「俺の出番はそろそろ終わりに近付いてきたけど、あとでピカチュウ（佐香）も出てくるから、最後まで楽しみましょう！」とユーモアたっぷりにファンに呼びかける。そして「めちゃくちゃ好きな曲」だという「ワールド・ランプシェード」、ミディアムバラード「約束のスターリーナイト」を届け、深々と礼をしたのちステージを降りた。

「みなさん、こんばんはー！」と元気に手を振りながら登場した佐香は、「カラフルワールド」で軽やかなバンドサウンドに合わせて優しい歌声を届けていく。「Always」で彼が「みんなも一緒に歌ってください！」と声を上げると、ファンはグリーンのペンライトを左右に振りながらシンガロングを起こした。佐香は本番前に行われたリハーサルについて「バンドメンバー1人ひとりに学生のスタッフさんが付いてくれて、丁寧に気を配ってくださったんです。だから僕らもその一生懸命な気持ちに応えられるように、皆さんともっと楽しんでいきたいと思います」と笑顔を見せた。そして「妄想が大好きなので、妄想上で出来た曲を歌います。皆さんも曲の中の世界に浸ってくれたらうれしいな」と呼びかけ、アコースティックギターを弾きながら「電車」で温かなアンサンブルを紡ぎ、続けて「ピエロ」「フタリボシ」をしっとりと演奏。オーディエンスはじっくりと彼の歌声に耳を傾けた。

「ここから2曲、盛り上がる曲を持ってきました！」と声を上げた佐香は、テレビ東京系アニメ「ポケットモンスター XY」および「ポケットモンスターXY&Z」に登場するシトロンのキャラクターソング「キラキラ」、「ポケットモンスター XY」のオープニングテーマ「ゲッタバンバン」を連投。「ゲッタバンバン」では佐香とオーディエンスが共に振り付けを踊り、場内にハッピーな空気が漂っていく。そしてステージから金銀のテープが飛び出し、本編の幕を閉じた。アンコールを受けて再度ステージに現れた佐香は最後に「みんなにたくさんの愛と感謝を込めて」と述べ、「愛言葉-special ver.-」を届けてライブを締めくくった。