ユニコーンEBI祝50歳!川西幸一復活!おめでた尽くしのパシフィコ初日

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ユニコーンのEBI(B)の生誕50周年を祝うライブイベント「ユニコーン EBI50祭 海老乃大漁祭」が、10月2、3日に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにて開催された。

ユニコーン(撮影:山本倫子)

ユニコーン(撮影:山本倫子)

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このライブにはEBIやユニコーンメンバーに縁の深いアーティストが各日4組ずつ出演し、彼の50歳を祝福。また7月に脳梗塞を発症してライブ出演をキャンセルし治療に専念していた川西幸一(Dr)にとっては、約3カ月ぶりのステージ復帰となった。この記事ではEBIの誕生日当日となった初日、10月2日の模様をレポートする。

私立恵比寿中学(撮影:山本倫子)

私立恵比寿中学(撮影:山本倫子)[拡大]

イベントの冒頭では法被姿のEBIがステージに登場し、勇ましく和太鼓を連打する。しかし途中で腕が上がらなくなり、袖から飛び出してきたお笑い芸人のたいがー・りーが「EBIさん! 五十肩大丈夫ですか?」と介抱する。ここで「上げよう上げようと思っていたら 上がりやしないこの右肩よ」「気付けば私も中学38年生」と、トップバッターを務める私立恵比寿中学の「大漁恵比寿節」の口上のパロディが始まり、オーディエンスは大爆笑。そのままEBIの紹介で彼女たちの1曲目「大漁恵比寿節」がスタートし、イベントは華々しく幕を開けた。

この日のエビ中は学校の都合で星名美怜が欠席し、7人体制でのパフォーマンス。しかし「横浜をエビ色に染めてくぞ!」と安本彩花が絶叫して始まった「ザ・ティッシュ~とまらない青春~」、さらに「金八DANCE MUSIC」など、アッパーでハイテンションなナンバーの連発でオーディエンスを圧倒していく。最後は「永遠に中学生」で締めくくり、会場を温かい空気で包んだ。

ABEDONのライブの様子。(撮影:山本倫子)

ABEDONのライブの様子。(撮影:山本倫子)[拡大]

2番手を務めたのはABEDON。サポートメンバーの八熊慎一(B, Dr)、奥田民生(Dr, B)、木内健(G)、斎藤有太(Key)とともに登場し、1曲目「WAKEUP! STANDUP!」から重厚なロックサウンドを響かせていく。続く「ことば」ではリズムに合わせて両手でオーバーに拳を上げる奥田の姿に、ABEDONが思わず吹き出す一幕もあった。

最後の「TOY JUMP」では、ABEDONの「今日はEBIくんの誕生日、主役なしでこの曲をやるわけにはいかない!」という紹介でEBIが呼び込まれともに歌う。しかしABEDONは曲を何度も中断し、EBIに「EBIさんといえばモノマネが得意ということで……」という無茶ブリで田中邦衛や近藤真彦のモノマネを強要したり、EBIにサポートメンバーの紹介をさせたりとやりたい放題。木内と斎藤の名前をいまいち把握できていなかった様子のEBIは、木内が所属事務所の後輩であることを知ると「じゃあ自己紹介しなさい!」と逃げの姿勢を見せ、メンバーやオーディエンスを笑わせていた。

MADBEAVERS(撮影:山本倫子)

MADBEAVERS(撮影:山本倫子)[拡大]

続いての出演者はMADBEAVERS。KIYOSHI(Vo, G)、JOE(Dr)とともにステージに現れたEBIは、先ほどのABEDONのライブでの様子とは打って変わってクールなパフォーマンスで観客を魅了する。KIYOSHIは「EBIちゃん、ハッピーバースデー! 俺はギターをかき鳴らすのが大好きで、JOEのドラムが大好きで、EBIちゃんのベースが大好きなんで、このバンドをやれてて幸せです」と語り、EBIの誕生日を祝福した。

ライブの2曲目では、10月7日にリリースするミニアルバムから熱いロックチューンのタイトル曲「プラズマバーン」を初披露。その後も「SKYLINE」「DAZZLIN」など圧巻のナンバーを連発し、最後はEBIがボーカルを務める「SMOKING KILL」で締めくくった。

EBI(B / ユニコーン)(撮影:山本倫子)

EBI(B / ユニコーン)(撮影:山本倫子)[拡大]

トリを務めるユニコーンのライブは、ステージ左右にピンクと白にカラーリングされた漁船がセッティングされた中でスタート。奥田、ABEDON、手島いさむ(G)、川西の4人はパンクテイストの衣装と髪型で登場するが、主役のEBIは船の舳先を模したステージ中央のセットにピンクの着物とパンチパーマのかつら姿で現れ、オープニングに続いて再び和太鼓を叩く。そして始まったのはこのライブのテーマソングでもある「TAIRYO」。タイトルにふさわしい派手な演出でオーディエンスの度肝を抜いた。

川西幸一(Dr / ユニコーン)(撮影:山本倫子)

川西幸一(Dr / ユニコーン)(撮影:山本倫子)[拡大]

中盤では「フーガ」「おかしな2人」など往年の名曲も披露。「WAO!」が始まる前にはABEDONが「ドラムス、川西幸一!」と見事復活を果たした川西を改めて紹介。客席から「お帰り!」という声が飛ぶ中、川西は「ただいまー! 長らくお待たせしました。無事この場に戻ってまいりました」と挨拶する。サビの部分ではカメラ目線を決めた川西がスクリーンに大映しとなり、オーディエンスに力強く復活をアピールした。

終盤ではメンバー内で唯一40代のABEDONが来年迎える「50周年生誕祭」について、奥田が「残るはあと1人ですよ。今までの4回の総集編らしいから、今までやったこと全部やるらしいよ」と煽り、ABEDONは崩れ落ちながら爆笑する。そんな彼らのライブ本編は「すばらしい日々」で締めくくられた。

アンコールでは再びステージ中央の船にEBIが上がる。もう1曲のテーマソング「VERTIGO」が始まると、この船がステージ前方へと進み出しオーディエンスを驚かせた。曲中、奥田は突然「ちょっと待て!」と演奏を中断し、「このまま最後の曲が終わるの? なんか忘れてないですか?」と舳先に寄りかかりながらEBIを見上げて話す。手島やABEDONが「HAPPY BIRTHDAY TO YOU」を演奏する中でこの日の出演者たちがバースデーケーキを運び込み、EBIは「びっくりしたね今! 曲の途中だし!(笑)」と驚きつつも、ケーキのろうそくの炎を吹き消した。

再開された演奏が終わると、EBIが改めて挨拶を行う。「もう50ですからね、信じられないけど。みんなもすぐ来るよ?(笑)」と観客を笑わせつつ、「みんなに力をいただきました。この先また歩いていける気がします」と、出演者たちやファンに感謝を述べてステージを去っていった。

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ユニコーン EBI50祭 海老乃大漁祭
2015年10月2日 パシフィコ横浜国立大ホール セットリスト

私立恵比寿中学

01. 大漁恵比寿節
02. ザ・ティッシュ~とまらない青春~
03. 金八DANCE MUSIC
04. 永遠に中学生

ABEDON

01. WAKEUP! STANDUP!
02. ことば
03. SO SO GOOD
04. ファンキーモンキーダンディー
05. TOY JUMP

MADBEAVERS

01. GOING WONDER
02. プラズマバーン
03. SKYLINE
04. DAZZLIN
05. SMOKING KILLS

ユニコーン

01. TAIRYO
02. 夢見た男
03. はいYES!
04. オッサンマーチ
05. フーガ
06. おかしな2人
07. WAO!
08. 大迷惑
09. SAMURAI5
10. Feel So Moon
11. すばらしい日々
<アンコール>
12. VARTIGO

※記事初出時、一部曲名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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