サプライズゲストは高木ブー！モンパチ「800だョ全員集合」大成功

MONGOL800が主催するライブイベント「MONGOL800 ga presents 800だョ全員集合!!」の東京公演が9月4、5日に東京・渋谷公会堂で行われた。

4日のトップバッターを務めたのは、モンパチと同じ沖縄出身のかりゆし58。前川真悟（Vo, B）は「デビューした最初の頃は、沖縄のバンドってだけでよくMONGOL800と間違えられました（笑）」というエピソードを話しながら「手と手」「ナナ」「アンマー」といったヒット曲やニューシングル「かりゆしの風」などを演奏し「渋公で指笛が聴けてうれしい」と笑顔を見せた。

2組目のゲスト・清水ミチコは、モノマネで時事ネタや替え歌を折り込みながらのピアノ弾き語りで、爆笑と感嘆の“ミッちゃんワールド”を展開。またアンコールでは、雲の上をあしらったステージセットが組まれ、ザ・ドリフターズの定番コント「雷様」の衣装に扮したモンパチの3人が登場。前川と清水を呼び込み、アコースティック編成で荒井由実「やさしさに包まれたなら」をカバーするなど、ほのぼのとした雰囲気でエンディングを迎えた。

翌5日は、まず浅草ジンタが最新アルバム「吟盤 -GINBAN-」から「自・燦々」「ドンガラガン」「ど壷にはまってドンピンシャン」を演奏。和テイストのお祭りロックが来場者を熱く迎える。2番手のDOBERMANも冒頭「マンネーラ」から場内を総立ちにさせ、中盤の「マリー」では浅草ジンタのSeasir（Tp）とB-ken（Euphonium, Tuba）が加わり厚みの増したホーンサウンドを届ける。さらにモンパチから儀間崇がボーカルで参加し、吉田田タカシ（Vo）と儀間による“ダブルタカシ”のツインボーカルでMONGOL800のスカナンバー「No working man ska」を披露した。

トリは両日ともにMONGOL800。伝説のバラエティ番組「8時だョ！全員集合」にリスペクトを込めて主催しているイベントとあって、彼らはハッピにねじりハチマキというドリフスタイルに身を包み、「オイッス！ 800だョ全員集合!! 渋公遊びましょうー」という第一声から「あなたに」でライブをスタートさせた。モンパチのステージは、浅草ジンタのSeasirを呼び込んでの「OKINAWA CALLING（Seasir Mix）」や「小さな恋のうた」「himeyuri ～ひめゆりの詩～」「to be continued」「PARTY」「DON'T WORRY BE HAPPY」など数々の名曲とニューアルバム「People People」の収録曲を織り交ぜて進んだ。

2日目のアンコールでは、サプライズゲストとして本家ザ・ドリフターズの高木ブーが登場し、会場に驚きの歓声がこだまする。実は、モンパチは2010年に行った第1回の「800だョ全員集合!!」から高木ブーに出演をオファーしていたとのこと。しかし「コントで痛めたひざが痛く、ちょうど手術と重なった」という理由で拒否していたと笑いを誘うブー。今回は渋谷公会堂の建て替えが決定し、「全員集合」当時を偲ぶ会場がなくなることからサプライズゲストとして駆け付けた。ブーは当時の苦い経験も楽しいエピソードとして披露したほか、天国のいかりや長介に呼びかける一幕もあった。

この流れで、雷様の衣装のブーとキヨサクによる「涙そうそう」のウクレレ共演も実現。最後は浅草ジンタ、DOBERMANも一緒に「いい湯だな」を大合唱し、2015年の「800だョ全員集合!!」は幕を閉じた。

なおMONGOL800は、9月29日からアルバム「People People」を携えた全国ツアーを実施する。