℃-ute、満杯の横アリで10周年祝福「11年目はさらに上を目指す」

昨日6月11日に神奈川・横浜アリーナにて、℃-uteの全国ツアー「9→10（キュート）周年記念℃-uteコンサートツアー2015春～The Future Departure～」の最終公演が実施された。

2005年の6月11日に結成し、今回のツアー最終公演の日をもって10周年を迎えた℃-ute。会場には彼女たちの晴れの舞台を観ようと数多くのファンが殺到し、ライブ開始前からフロアは熱気に包まれていた。

ライブはインディーズ時代の1stシングル「まっさらブルージーンズ」からスタート。その後℃-uteは「即 抱きしめて」「大きな愛でもてなして」とインディーズの頃の楽曲をリリース順にパフォーマンスしていく。5曲目でメジャーデビュー曲「桜チラリ」のイントロが鳴り響くと会場には怒号のような歓声がこだました。5曲を一気に歌い上げたあと、リーダーの矢島舞美は「今日は10年の集大成を皆さんにお届けします」と満員の観客たちに呼びかけ、この日のステージがアニバーサリーにふさわしい特別なステージであることをファンに示した。

メドレーコーナーでは矢島の「夏DOKIリップスティック」や鈴木愛理の「通学ベクトル」といったソロ曲や、中島早貴と萩原舞の2人による「ディスコ クイーン」など計8曲が矢継ぎ早に披露され、オーディエンスを楽しませた。長めのMCに入りステージ上の階段に腰かけた彼女たちは「思い出話をしよう」と話し、観客にも着席を要求。メンバーがそれぞれこの日までの道のりを語る中、岡井千聖は「（ハロー！プロジェクトの）オーディションに受かったとき、レッスンのためにMDプレイヤーを買わなくちゃいけなくって。ウチはそんな高いものなかなか買えないから、破産するかと思った！」といった苦労話を打ち明け、場内の笑いを誘った。

ライブ後半では、℃-uteが初めて全編英語詞に挑戦した「Flashdance... What a feeling」のカバーや、新曲「次の角を曲がれ」などを畳みかけ、グループの最新のモードをオーディエンスに見せつけていく。「次の角を曲がれ」の歌唱時にはLoVendoЯのギタリストである魚住有希と宮澤茉凜がゲストとしてステージ上に登場し、高揚感のあるギターサウンドを場内に響かせた。ライブが終盤に差し掛かるとメンバーは「都会っ子 純情」「Kiss Me 愛してる」といった人気曲を次々熱唱。「Danceでバコーン！」歌唱の際には、「バコーン」の歌詞に合わせてオーディエンスが一斉にジャンプを繰り返し、横浜アリーナを揺らした。本編最後のナンバーは「たどり着いた女戦士」。メンバー5人が声を合わせて情感豊かに歌い上げる様子を、ファンはサイリウムを揺らしながらじっくりと見守っていた。

盛大な“℃-uteコール”に応え、ライブはアンコールに突入。アンコール1曲目「JUMP」がスタートすると、メンバーは客席の通路に散らばって登場し、観客の目の前で力いっぱいパフォーマンスを繰り広げた。再び5人がステージ上に集結するとメンバー1人ひとりがライブの感想を口にしていき、鈴木は「卒業していった村上愛ちゃんと有原栞菜ちゃん、梅田えりかちゃんも含めて℃-uteだなって今も思っているから、この3人にもすごく感謝しています」とコメント。中島は「みんなでさいたまスーパーアリーナに立ちたい」と、次の目標を宣言し、リーダーの矢島は「まだまだ皆さんと一緒に観たい景色がいっぱいあります。11年目からもさらに上を目指して突っ走っていく℃-uteに置いていかれないようについて来てください」とファンに呼びかけた。この日のラストナンバー「我武者LIFE」の歌唱中には、ステージ上のスクリーンにグループのこれまでを振り返る映像が映され、感極まって涙を流すファンの姿も。5人は最後までしっかりと同曲を歌い上げ、この日のライブはフィナーレを迎えた。