この日は6月7日の沖縄・Outputでのツアーファイナルを目前にした12公演目で、MY FIRST STORYのTeru(G)いわく“本州ファイナル”。2組は超満員となった会場で、熱い競演を繰り広げた。
先陣を切ったAnother StoryはKeiGo(Vo)のシャウトを合図に1曲目からフルスロットルでライブを展開。彼らは先月リリースしたばかりの最新アルバム「The Company」の収録曲も含め、繊細かつラウドな楽曲を次々と投下していく。
前半を轟音で駆け抜けたバンドは、メロディアスな「From me to you」をしっとりと聴かせると後半戦へ。「Day to remember」では寛-hero-(G)とyusuke(G)のライトハンド奏法による軽やかなアンサンブルが会場に広がり、「System」ではK-MASA(B)とaki(Dr)のリズム隊がダイナミックな動きで骨太なサウンドを生み出す。終盤フロアに飛び込もうとしたKeiGoが頭を強打し意識を失う場面もあったが、彼は復活すると笑顔で「今日はそっちに行けなかったらか今度ね」と話し、足元をふらつかせながらもステージにはいつくばるようにしてパフォーマンスを続行させる。ラストナンバーではギルガメッシュの左迅(Vo)が急きょ飛び入りし、バンドは観客をさらにヒートアップさせMY FIRST STORYへバトンをつないだ。
大歓声に迎えられたMY FIRST STORYは1曲目からレーザーを使った演出で観客を魅了。その中でフロントの4人がMasack(Dr)のキレのいいドラミングにあわせてジャンプを繰り返したりと、バンドは息の合ったプレイを見せていく。Hiro(Vo)はファンにシンガロングを託して「全然聞こえねえよ」と叫んだり、ステージの前方まで進んだりとしきりにファンを煽り、場内の温度をさらに引き上げた。さらに中盤には新曲(タイトル未定)も披露。シャウトの炸裂する激しいナンバーに、オーディエンスはモッシュやクラウドサーフで応えた。
ファンへの熱い思いを吐露したMCを挟み、バンドはHiroが、亡くなった大切な人へ捧げたという楽曲「Someday」の演奏へ。明るく照らされたフロアには観客の盛大なシンガロングが広がる。Hiroは手で顔を覆いながら切なげに歌唱し、曲の終わりには天を仰いだ。
「不可逆リプレイス」で本編を締めくくった彼らはアンコールで再びステージに出てくると、Hiroが「Another Storyじゃ物足りないですか。MY FIRST STORYじゃ物足りないですか。それならこの5人しか知らないとっておきの曲やってやるよ」と言い放つ。そしてバンドがドロップしたのはAnother Story「Underworld」のカバー。オーディエンスは大いに沸き、5人は一層ダイナミックに動き回る。さらにラストナンバー「Take it Back!!」まで駆け抜け、灼熱のライブを締めくくった。
MY FIRST STORY vs ANOTHER STORY(※終了分は割愛)
2015年6月7日(日)沖縄県 Output
関連商品
リンク
- MY FIRST STORY OFFICIAL WEB SITE
- Another Story OFFICIAL WEB SITE
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
Laura @blacklilly101
@ichigoichielove I noticed the other writer got one... and photos. http://t.co/RI1qUwazfB