LEGO BIG MORL×cinema staff、コラボも飛び出した恵比寿の夜

LEGO BIG MORLの自主企画イベント「"Thanks Giving" vol.6」が、昨日4月2日に東京・LIQUIDROOMにて行われた。

「Thanks Giving」はLEGO BIG MORLが競演したいアーティストを招いて不定期で行っている企画で、今回の公演には公私ともに交流のある同世代バンドcinema staffが出演。2組の仲のよさをうかがわせるMCや、この日限りのコラボセッションなどが披露された。

先攻のcinema staffは、飯田瑞規（Vo, G）の透明感のあるボーカルが光る「into the green」からライブを開始。バンドの代表曲の1つである「great escape」では、4人が激しいプレイを繰り広げオーディエンスの視線を釘付けにする。一気に4曲を披露したあと飯田は、「LEGO BIG MORLとは去年ツーマンをやった仲で、プライベートでも遊ぶ仲で。イケメンの方たちに呼んでいただきありがとうございます」とLEGO BIG MORLに感謝の思いを伝え、唐突に「付き合うならキンタさん（LEGO BIG MORLのボーカル・カナタタケヒロの愛称）だよなあ。カワイイじゃん」と告白。cinema staffとLEGO BIG MORL双方のファンを和ませた。

またcinema staffはライブの中盤で4月22日にリリースされるニューアルバム「blueprint」に収録される新曲「シャドウ」も披露。スケール感のあるメロディと飯田のファルセットボイスでオーディエンスを酔わせた。さらにライブの後半では「次の曲はLEGO BIG MORLに捧げます」という言葉から「borka」をパフォーマンスした。

LEGO BIG MORLはファンからの投票をもとに決めたセットリストでライブを実施。投票で1位に選ばれたという「正常な狂気」を皮切りに「溢れる」「ユリとカナリア」といったアッパーな楽曲を連投し、フロアのボルテージをぐいぐいと引き上げていく。「三月のマーチ」の曲中では、アサカワヒロ（Dr）が「普通のバンドがやらないことをやります！」とカップ焼きそばを食べ、ペットボトルのコーラを一気飲み。エネルギーを補給したアサカワのプレイはその後さらにエネルギッシュになり、カナタタケヒロ（Vo, G）の伸びやかな歌声や、タナカヒロキ（G）とヤマモトシンタロウ（B）のプレイを力強く支えていた。さらにLEGO BIG MORLは、対バン相手のcinema staffへのリスペクトを込めて「great escape」をカバー。赤く刺激的な照明の下で4人は、LEGO流にアレンジした「great escape」を気合いたっぷりにプレイし、本編ラストの「cinderella syndrome」まで一気に駆け抜けていった。

アンコールは、カナタと飯田によるデュオ・ロマンティックによるセッションから幕開け。機材トラブルを乗り越え、なんとか無事チューニングを終えた2人はまずはアニメ「ドラゴンボール」のエンディングテーマ「ロマンティックあげるよ」のワンフレーズを肩ならしに軽くデュエット。美しいハーモニーで観客のため息を誘うと、LEGO BIG MORLの「バランス」を弾き語り始めた。2人の声は曲の展開とともに溶け合っていき、フロアに美しく響きわたる。その余韻が残る中、飯田と入れ替わりで、タナカ、ヤマモト、アサカワがステージへ。4人はイベントを締めくくるナンバーとして、壮大なスケールを描き出す新曲「Stike a Bell」をプレイ。そして演奏終了後はcinema staffのメンバーを呼び込み、全員が缶ビールを片手に「乾杯！」と叫び、2組の仲のよさを印象付ける形で「"Thanks Giving" vol.6」はフィナーレを迎えた。

「"Thanks Giving" vol.6」
2015年4月2日 LIQUIDROOM 公演セットリスト

cinema staff

01. into the green
02. great escape
03. 優しくしないで
04. tokyo surf
05. シャドウ
06. skeleton
07. シンメトリズム
08. borka
09. 西南西の虹
10. theme of us

LEGO BIG MORL

01. 正常な狂気
02. 溢れる
03. ユリとカナリア
04. 三月のマーチ
05. テキーラグッバイ
06. Re:Union
07. LAIKA
08. Spark in the end
09. great escape
10. Wait？
11. Hybrid
12. RAINBOW
13. cinderella syndrome
＜アンコール＞
14. バランス
15. Stike a Bell