THE BAWDIES、貫禄を漂わせた2度目の武道館ライブ

9

464

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 207 625
  • 11 シェア

THE BAWDIESが3月29日に東京・日本武道館にて、全国ツアー「『Boys!』TOUR 2014-2015 -FINAL-」の最終公演を開催した。

THE BAWDIES「『Boys!』TOUR 2014-2015 -FINAL-」東京・日本武道館公演の様子。(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])

THE BAWDIES「『Boys!』TOUR 2014-2015 -FINAL-」東京・日本武道館公演の様子。(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])

大きなサイズで見る(全9件)

ROY(Vo, B)(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])

ROY(Vo, B)(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])[拡大]

3年4カ月ぶりに武道館のステージに立った4人は、ゲストあり、新曲披露ありと盛りだくさんの内容で満員のオーディエンスを熱狂させた。ライブはバンドの歴史を紹介するような映像上映からスタート。ラストシーンで4人のシルエットが白い幕に浮かび上がり、幕が振り落とされると同時にバンドは最新アルバム「Boys!」の1曲目を飾る「NO WAY」を鳴らした。そしてライブ前半はツアーの成果を観客に印象付けるように、「CHERRY MASH」「COME ON」など「Boys!」の収録曲を惜しみなく披露していく。JIM(G)とTAXMAN(G)の2人はステージから両脇に伸びる花道に繰り出し、観客とのコミュニケーションを堪能。ROY(Vo, B)は「ロックンロールの聖地にようこそ! ロッキン兄ちゃん、姉ちゃん準備はいいですか?」と上機嫌に語り、ときにはツアーのエピソードを交えながらメンバーをいじり倒し、場の空気を和ませる。また「春風に乗せて、新曲はいかがでしょうか?」という言葉から突入した中盤戦では、ダンサブルな新曲「DANCING SHOES」が青い照明のもとでパフォーマンスされた。

TAXMAN(G)(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])

TAXMAN(G)(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])[拡大]

電飾とLEDスクリーンを組み合わせた回転型の装置を活用した演出が観客を魅了したこの日のライブ。「HOT DOG」ではド派手な電飾がゴキゲンなサウンドを盛り上げ、「KICKS!」ではLEDスクリーンにPVとリンクしたモノクロのアニメーションが映り曲を彩る。またMARCY(Dr)にスポットライトが当てられ、ドラムソロが披露される場面も。堂々としたプレイと迫力たっぷりのドラミングによって、後半戦は勢いよくスタートした。「I Beg You」「My Little Joe」といったインディーズ時代の楽曲をメドレー形式で披露したブロックや、ロマンチックで甘い「LEMONADE」を経て、「ここでゲストを呼びたいなと。尊敬するシンガーです!」というROYの言葉から女性シンガーのオリビアがステージへ。そしてROYとオリビアは、「LOVE YOU NEED YOU」「RECORD PLAYER」の2曲をデュエット。2人のソウルフルかつダイナミックな歌声にオーディエンスは拳を突き上げながら思い思いのスタイルで踊る。

JIM(G)(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])

JIM(G)(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])[拡大]

ライブはメンバーもオーディエンスも笑顔のまま進み、MCではMARCYが「ホント最高です。こうやってロックンロールができるのは皆さんのおかげです」と穏やかに語り観客の拍手を浴びる。一方でROYは執拗にTAXMANをいじり倒し、地方で彼が行っていたMCのマネをする。ROYは「今日は(TAXMANは)きっと『ぶどうかーん!』って言おうとして、きっと『おとうさーん!』になると思います」と発言。そして「さらにギアを上げていきたいと思いますので!」と「EMOTION POTION」とつなげた。律儀なTAXMANは自身がメインボーカルをとる「B.P.B」で「おとうさーん! おとうさーん! 産んでくれてありがとう!」とシャウト。観客を爆笑させる場面も挟みつつ、4人は怒濤の勢いで本編のラストナンバー「TWISTIN' ANNIE」まで一気に駆け抜けていった。

激しいアンコールに応え、汗で濡れたスーツのまま戻ってきた4人は自分たちのルーツとなった「SHAKE A TAIL FEATHER」「SOUL MAN」を、オリビア、ハマ・オカモト(B / OKAMOTO'S)、マイク(Sax)、パトリック(Tp)を迎えた編成でプレイ。特に「SOUL MAN」は、長年THE BAWDIESのライブのSEとして使用され、ファンにもおなじみに1曲とあってイントロが鳴った瞬間に驚きに満ちた歓声があちこちであがる。ROYとオリビアの情熱的な歌声の掛け合いと、ゲストの息の合ったセッションに大喝采が起きた。

MARCY(Dr)(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])

MARCY(Dr)(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])[拡大]

ダブルアンコールでメンバーは、客席の後方から登場するサプライズを敢行。観客と触れ合いながらステージにたどり着いた4人は、ROYの「もう少しお付き合いいただきたいと思います」の言葉からパフォーマンスを再開する。武道館の広い空間に似合う壮大な「THE SEVEN SEAS」、観客を再び踊り狂わせる「YOU GOTTA DANCE」、エネルギッシュな「JUST BE COOL」を情熱的にプレイした。ROYの激しく高いシャウトでライブが終わったのち、TAXMANの音頭で「おとうさんワッショイ」を叫んだ4人。そして「またお会いしましょう」という言葉を残して名残惜しそうにステージをあとにした。THE BAWDIESの余裕と貫禄を感じさせるロックンロールショーがフィナーレを迎えたあとも、会場にはハッピーな空気が漂い続けた。

THE BAWDIESグッズ

この記事の画像(全9件)

THE BAWDIES「『Boys!』TOUR 2014-2015 -FINAL-」
2015年3月29日 日本武道館 セットリスト

01. NO WAY
02. WHAT YOU GONNA DO
03. ROCK ME BABY
04. HOLD ON
05. NICE AND SLOW
06. ANYTHING YOU WANT
07. CHERRY MASH
08. COME ON
09. KEEP YOU HAPPY
10. DANCING SHOES
11. HOT DOG
12. KICKS!
13. LOVER BOY
14. A NEW DAY IS COMIN'
15. メドレー(I Beg You~I'm In Love With You~My Little Joe~Shake Your Hips)
16. LEMONADE
17. LOVE YOU NEED YOU
18. RECORD PLAYER
19. EMOTION POTION
20. B.P.B
21. IT'S TOO LATE
22. SING YOUR SONG
23. TWISTIN' ANNIE
<アンコール>
24. SHAKE A TAIL FEATHER
25. SOUL MAN
<ダブルアンコール>
26. THE SEVEN SEAS
27. YOU GOTTA DANCE
28. JUST BE COOL

Shake! Shout! & Soul!

2015年6月5日(金)大阪府 オリックス劇場
2015年6月14日(日)東京都 中野サンプラザ

全文を表示

読者の反応

  • 9

THE BAWDIES @THE_BAWDIES

本当にまたやりたい! RT THE BAWDIES、貫禄を漂わせた2度目の武道館ライブ - 音楽ナタリー http://t.co/Rysz33qczA

コメントを読む(9件)

関連商品

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 THE BAWDIES の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。