せいこう&ユースケ飛び入りも「オトナの!フェス」でアジカンら熱演

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3月12日に東京・Zepp DiverCity TOKYOにてライブイベント「オトナの!フェス OTO-NANO FES! 2015」が開催された。

「オトナの!フェス OTO-NANO FES! 2015」の出演者。

「オトナの!フェス OTO-NANO FES! 2015」の出演者。

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これはいとうせいこうとユースケ・サンタマリアがMCを務めるTBSの深夜トーク番組「オトナの!」から派生したイベント。2013年の第1回から3年連続、3回目の開催となった今回は岩崎愛、DJダイノジフジファブリック大森靖子、坂口恭平、the telephonesASIAN KUNG-FU GENERATIONといった面々が集結し、豪華な競演を繰り広げた。

オープニングアクトを務めたのは岩崎愛。彼女はギターの弾き語りで「東京LIFE」「哀しい予感」を届けると「こうやってライブに足を運んでくれるお客さんがいるってことは、アーティストにとってうれしいことです。今日は一緒にライブを作っていきましょう」とオーディエンスを歓迎した。最後の「ALL RIGHT」ではアジカン「リライト」のフレーズを観客と合唱して会場を盛り上げ、続く出演者にバトンを託す。

DJダイノジ

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本編のステージはDJダイノジのパフォーマンスで華々しくスタートした。DJブースに登場した大谷ノブ彦が「やってまいりました、DJダイノジでございます!」と挨拶しJet「Are You Gonna Be My Girl」をスピンすると、舞台上の大地洋輔がエアギターを披露し、観客からは歓声が上がる。TOTALFAT「PARTY PARTY」、KEYTALK「MONSTER DANCE」といったアッパーチューンを連発して観客を踊らせた彼らは同郷・大分県出身のバンドであるgo!go!vanillasの「エマ」に乗せて、ブースにMCのいとうとユースケを招き入れた。MCの2人が音頭を取りイベントのタイトルコールが会場に響くと、ステージの幕が落とされてフジファブリックが姿を見せた。

フジファブリック

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彼らは「夜明けのBEAT」でアクトをスタートさせる。山内総一郎(Vo, G)は「もうだいぶ盛り上がってるよね。こんばんは、go!go!vanillasです!」とおどけてみせ「嘘です、フジファブリックです!」と挨拶した。「徒然モノクローム」「シャリー」を演奏し終えた彼らは、MCで「子供が使うものの前に『大人の』というフレーズを付けるとセクシーな感じになる」という話題で盛り上がる。その例えとして金澤ダイスケ(Key)が「大人の砂場遊び?」と言い、加藤慎一(B)が照れながら「大人のストロー……」とつぶやくなど、メンバーは珍解答を連発してファンを楽しませた。彼らが最後に披露した「LIFE」ではいとうがステージに飛び入り。いとうは「フジファブリックと一緒にできる日が来るなんて思ってなかったよ!」とコラボ実現を喜び「何をやろうか考えたんだけど、俺のラップじゃ何か違うな、と。なので九鬼周造っていう哲学者が80年前に書いた韻文をここで朗読したいと思います」と語る。そして「フジファブリック meets 九鬼周造、featuring いとうせいこう!」と叫び、バンドの刻むビートに乗せて朗読を披露した。

ユースケ・サンタマリアの顔面にケーキをぶつけた大森靖子。

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2番手を務めたのは大森靖子。この日彼女は直枝政広(G / カーネーション)、畠山健嗣(G / H MOUNTAINS)、tatsu(B / LA-PPISCH)、奥野真哉(key / ソウル・フラワー・ユニオン)、ピエール中野(Dr / 凛として時雨)から成るバンドを従えパフォーマンスを行った。スポットライトを一身に集めた大森はアコースティックギターをかき鳴らしてステージの幕開けを告げ、アカペラの歌声に激しい感情を乗せた「呪いは水色」で冒頭から観客を圧倒した。彼女は続けて「絶対彼女」を届け、「ミッドナイト清純異性交遊」では間奏で舞台袖からユースケをステージへと連れ出す。この日がユースケの誕生日であることから、大森はショートケーキを運び込んで「お誕生日おめでとうございます!」と彼を祝福した。大森とオーディエンスに盛り立てられたユースケの顔には笑顔が浮かぶ。するとその瞬間、大森はユースケの顔面めがけてケーキを思いっきり投げつけた。クリームまみれになったユースケは、予想外の展開に「俺はこのあとどうすればいい?」と戸惑いながら退場。ざわめく観客をよそに彼女は「じゃあユースケさんのくだり終わったんで、次の曲行きます!」とマイペースで、クリームの油分が付着したステージを滑るように移動しながら「絶対絶望絶好調」を届けた。ラストに披露されたのは「音楽を捨てよ、そして音楽へ」。この曲を演じるように歌い上げ、彼女はさっそうとステージを後にした。

the telephones

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坂口恭平の弾き語りを経てステージに現れたのはthe telephones。石毛輝(Vo, G, Syn)が「『オトナの!フェス』! 踊る準備はできてるかー! 初っ端から……猿のように踊ろうぜー!」と叫び「Monkey Discooooooo」のイントロが鳴り響くと、フロアは一瞬にしてダンスホールと化す。2曲を終え、石毛は「我々telephones、今日が今年初の東京ライブ! なので新曲を持ってきました! 行こうぜZepp!」と語り、バンドは次に「Say DISCO」を披露した。また、石毛は「オトナの!」の番組内ドラマの劇伴を担当していることから「『オトナの!』にはお世話になってますが、僕らバンドなんでみなさんを踊らせることで恩返ししたいと思います! 最後まで踊ろうぜよろしく!」と語る場面も。その後もバンドは「Don't Stop The Move, Keep On Dancing!!!」「Keep Your DISCO!!!」とハイテンションなナンバーを容赦なく畳みかけ、会場にはオーディエンスの「ディスコ」コールが響く。ラストナンバーの「Love & DISCO」ではダイノジの大地がステージに乱入。バンドの演奏に触発されてより一層熱を帯びた激しいエアギターで4人とコラボし、観客を楽しませていた。

ASIAN KUNG-FU GENERATION

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ダイノジによるこの日2度目のDJタイムを経て、ステージにはアジカンの4人が姿を見せる。1曲目の「ソラニン」で観客は早速ハンドクラップの音を響かせ、「アフターダーク」では後藤正文(Vo, G)がギターを高く掲げる仕草に大きな歓声が沸き起こった。後藤が「こんばんは。今日は最後まで楽しんでいってください」と短く挨拶を済ませると、バンドは続けて「スタンダード」をプレイする。MCでは後藤が大森の見せたパフォーマンスに触れ「すげえなあと思って。俺たちはなんも飛び道具ねえなって。不器用に実直なものをやるしか能がないバンドです。だけど実直にやることを続けていけば、こうやって自分たちのことを見つけてくれる人がいる。これからもそういう姿勢を見せていきます」と熱い言葉でオーディエンスに語りかけた。新曲「Easter」の初披露から続いた「リライト」では、後藤はモニターの前へ歩み出てオーディエンスの歌声を誘う。彼は最後の楽曲の前に「今日はありがとう。なんか熱いMCしちゃったね。Twitterにダサかったって書いといて」と笑いながらコメント。「みんないろいろあるけどさ、明日からもポップにいこうね」と呼びかけて「今を生きて」を朗らかな歌声で届けた。

なおこのライブの模様は4月以降に「オトナの!」でオンエアされるほか、CS放送のTBSチャンネル1でも6月に放送が決定している。詳細なスケジュールは追ってアナウンスされる。

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オトナの!フェス OTO-NANO FES! 2015
2015年3月12日 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト

岩崎愛

01. 東京LIFE
02. 哀しい予感
03. ALL RIGHT

フジファブリック

01. 夜明けのBEAT
02. 徒然モノクローム
03. シャリー
04. 銀河
05. LIFE

大森靖子

01. 呪いは水色
02. 絶対彼女
03. ミッドナイト清純異性交遊
04. 絶対絶望絶好調
05. 焼肉デート
06. 音楽を捨てよ、そして音楽へ

坂口恭平

魔子よ魔子よ

the telephones

01. Monkey Discooooooo
02. D.E.N.W.A
03. Say DISCO
04. Don't Stop The Move, Keep On Dancing!!!
05. Keep Your DISCO!!!
06. Love & DISCO

ASIAN KUNG-FU GENERATION

01. ソラニン
02. アフターダーク
03. スタンダード
04. マジックディスク
05. Easter
06. リライト
07. 猿の惑星
08. 今を生きて

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かえるくん🎸 @nuitetjour

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