SPECIAL OTHERSとしてのライブツアー「エレクトリック26都市ツアー 2014-2015」と並行して各地を回っている“SOA”ことSPECIAL OTHERS ACOUSTIC。アコースティックツアーのセミファイナル公演となった昨日のライブは、4人の工夫に満ちたパフォーマンスと、じっくりと練り上げられたアンサンブルを味わえる一夜となった。
大きなラグが敷かれた舞台にはランタン風の照明が灯り、ドラムセットのうしろには大きなサボテンが鎮座。会場全体がリラックスした雰囲気で包まれる中、メンバーは観客の温かな拍手に迎えられてステージに現れた。定位置に就いた4人は特に言葉を交わすことなく、柳下“DAYO”武史(G)の弾くガットギターの柔らかな旋律を軸にセッションを開始。穏やかなグルーヴを作り出し、フロアに心地よい空気を送り込んでいく。
ライブの本編で4人は、SPECIAL OTHERS ACOUSTICの1stアルバム「LIGHT」の収録曲を休憩を挟むことなくノンストップでプレイ。芹澤“REMI”優真(Key)の弾くグロッケンと柳下の爪弾くギターがユニゾンする「Mambo No.5」や、芹澤が鍵盤ハーモニカを吹き、柳下と宮原“TOYIN”良太(Dr)がギターを、又吉“SEGUN”優也(B)がマンドリンを弾く「Galaxy」など、リラックスしたSPECIAL OTHERS ACOUSTICワールドを展開していった。言葉はほとんど交わさない4人だが演奏中はお互いの音に耳を澄ませ、何度もアイコンタクトを重ねながらアンサンブルを奏でていく。また今回のライブで観客を唸らせたのは、各メンバーの工夫を凝らしたプレイ。宮原はアコースティックギターを弾きながら、カホンとハイハットを足で鳴らし、芹澤は鍵盤ハーモニカを吹きながらグロッケンを奏でる。又吉はフレットレスベースとマンドリンを、柳下はアコースティックギターとガットギターを曲によって使い分けながら演奏。オーディエンスはリラックスした音に身を委ねつつ、4人の卓越したプレイに見入っていた。
SPECIAL OTHERSのライブと同様に、メンバーは本編の終盤でMCを実施。「SPECIAL OTHERS ACOUSTICの略称は何が正解なのか」という話題が上がり、メンバーは通称のSOAで通すべきか、スペアコと名乗るべきか真剣に議論を展開し観客を和ませる。また宮原は「これ1回だけのバンドじゃないですよ。今年はいっぱいフェス出ますよ」と今後について言及し、芹澤は「フレッシュでいきたいよね」と“新人”らしく意気込む。4人はSPECIAL OTHERSと並行してSPECIAL OTHERS ACOUSTICとして活動していくことを誓った。アンコールで彼らは再びのどかなトークを繰り広げたのち、Leyonaへの提供曲「ローゼン」のSPECIAL OTHERS ACOUSTICバージョンを披露。そして又吉の「気を付けて帰ってください。帰るまでがライブです。また会いましょう」という再会の約束をもってライブを締めくくった。
なお「アコースティック8都市ツアー 2014-2015」の最終公演は、2月15日に沖縄・ガンガラーの谷 ケイブカフェにて開催される。またその前日の2月14日には沖縄・桜坂セントラルにて、SPECIAL OTHERS「エレクトリック26都市ツアー 2014-2015」の最終公演が行われる。
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こうやまゆか @YukaKouyama
足でバスドラとハットを踏みながら「BEN」のギターを弾く良太くんは仙人というか、超人みたいたった。笑。RT @natalie_mu SPECIAL OTHERS ACOUSTIC、多彩なプレイで魅せたキネマ倶楽部の一夜 http://t.co/BXECHL5aZh