THE BACK HORN×クリープハイプ、チッタで痺れるような濃厚対バン

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THE BACK HORNが企画する対バンライブ「KYO-MEI対バンライブ」が、11月13日に神奈川・CLUB CITTA'にて行われた。

THE BACK HORN(撮影:橋本塁【SOUND SHOOTER】)

THE BACK HORN(撮影:橋本塁【SOUND SHOOTER】)

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不定期で実施されている「KYO-MEI対バンライブ」は、THE BACK HORNが気になるアーティストを招いてライブバトルを繰り広げる人気シリーズ。13日の公演では後輩バンド・クリープハイプとの競演が実現した。

クリープハイプ(撮影:橋本塁【SOUND SHOOTER】)

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先攻はゲストのクリープハイプが担当。尾崎世界観(Vo, G)は登場するなりエレキギターを爪弾きながら「百八円の恋」のワンフレーズを歌い上げる。そして彼が「よろしくお願いします」とフロアに向かってひと言挨拶したことを機に、メンバーはそれぞれのプレイにエンジンをかけていった。オーディエンスを煽るように披露された「HE IS MINE」では、尾崎が「一番盛り上がる曲を4曲目に持ってきてしまった。頼むよ……」と口にする。その言葉に応えるように曲のクライマックスでは「セックスしよう!」のコールがフロアで巻き起こり、一体感が生み出された。

MCで尾崎は「THE BACK HORNに呼んでもらえてうれしいです」「高校生から聴いていたので、同じステージに立ててありがたいと思ってます」と先輩への感謝の思いを告げる。中盤ではタイトルに反してさわやかなバンドサウンドが展開される「エロ」や、12月にリリースされるアルバム「一つになれないなら、せめて二つだけでいよう」からの新曲「大丈夫」を演奏するサービスも。また彼らは、長谷川カオナシ(B)と尾崎が掛け合いのようなツインボーカルで魅せるミディアムチューン「グレーマンのせいにする」なども披露し、存分に自分たちの音楽性をオーディエンスにアピールしていく。終盤で尾崎は「この前30歳になったんですけど、30代もがんばります」と述べ、かつてCLUB CITTA'に銀杏BOYZのライブを観に来て終電を逃してしまった思い出を語り、「そのステージに立ててうれしいです」と口にするとラストナンバー「二十九、三十」を歌い上げた。

THE BACK HORN(撮影:橋本塁【SOUND SHOOTER】)

THE BACK HORN(撮影:橋本塁【SOUND SHOOTER】)[拡大]

後輩のライブに刺激を受け、THE BACK HORNも気合いの入ったパフォーマンスを披露。まずはヘビーな「閉ざされた世界」でフロアを圧倒すると、パンキッシュな「赤い靴」、疾走感あふれる「声」を畳み掛ける。松田晋二(Dr)の「痺れるような夜を皆さんと一緒に過ごしたいと思います。今日はクリープハイプをお招きして濃厚な一夜を作っていきたいと思います」という言葉を経て始まったブロックでは、「生命線」「冬のミルク」という懐かしいナンバーが激しいアンサンブルとともに届けられた。

場内の空気を一瞬で変えたのは「美しい名前」。岡峰光舟(B)の爪弾くイントロとともに短い歓声があがるも、フロアは一瞬で静まり、オーディエンスは切なく情感豊かな山田将司(Vo)の歌声や、楽器隊が奏でる壮大なアンサンブルにじっと聴き入った。しかしシリアスなムードはMCで一変。松田が「(クリープハイプ)と一緒にできてうれしかったです。カッコよかったね」と口にしたのをきっかけに、菅波栄純(G)が「色気があって大好き」、山田が「尾崎さんの雰囲気いいよね」と後輩を笑顔で絶賛する。2組の相思相愛ぶりが観客に印象付けられたところで、「コバルトブルー」「戦う君よ」といった攻撃的な楽曲が本編のクライマックスを盛り上げた。さらに「アンコールどうもありがとう。クリープハイプもありがとう。これからよろしく!」という山田の言葉から始まったアンコールでは「シンフォニア」が高らかに響き、激しい余韻を残して「KYO-MEI対バンライブ」は終幕した。

なお「KYO-MEI対バンライブ」は、12月11日に埼玉・HEAVEN'S ROCK Kumagaya VJ-1でも開催される。こちらには赤い公園が登場する。

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THE BACK HORN×クリープハイプ「KYO-MEI対バンライブ」
2014年11月13日 CLUB CITTA' セットリスト

クリープハイプ

01. 百八円の恋
02. 社会の窓と同じ構成
03. 社会の窓
04. HE IS MINE
05. オレンジ
06. エロ
07. 大丈夫
08. グレーマンのせいにする
09. 傷つける
10. 2LDK
11. 憂、燦々
12. 二十九、三十

THE BACK HORN

01. 閉ざされた世界
02. 赤い靴
03. 声
04. 生命線
05. 冬のミルク
06. 美しい名前
07. シンメトリー
08. コバルトブルー
09. 戦う君よ
10. サイレン
<アンコール>
11. シンフォニア

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imosuke @imosukeee

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