大森靖子、多彩な編成で彩った“超楽しい地獄”

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大森靖子が10月2、3日に東京・東京キネマ倶楽部にて単独公演「☆2日間で超楽しい地獄をつくる方法☆」を開催した。

大森靖子「☆2日間で超楽しい地獄をつくる方法☆」2日目公演の様子。(Photo by Masayo)

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1日目

大森靖子「☆2日間で超楽しい地獄をつくる方法☆」初日公演の様子。(Photo by Masayo)

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直枝政広(G / カーネーション)、畠山健嗣(G / H Mountains)、tatsu(B / LA-PPISCHGANGA ZUMBA)、奥野真哉(Key / ソウル・フラワー・ユニオン)、久下恵生(Dr)からなるバックバンドがスタンバイし、「きゅるきゅる」のイントロが直枝によって鳴らされるとスマホを手にした大森がステージ袖から登場。自撮りをしたり踊ったりとせわしない様子で同曲を歌い上げると「こんばんは、大森靖子です」と挨拶し、ギターを手にして2曲目の「少女3号」へと突入していった。

大森靖子「☆2日間で超楽しい地獄をつくる方法☆」初日公演の様子。(Photo by Masayo)

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畠山の足を撫で回したりくす玉を割ったりとゴキゲンな様子の大森は「新宿」を歌ったあと、この日のバンドでは欠かせないナンバー「絶対少女」を披露。その後は「エロいことをしよう」の大合唱を巻き起こした「デートはやめよう」、直江がコーラスでも参加した「エンドレスダンス」を届け、前半のバンドパートを終了させた。新曲「ノスタルジックJ-POP」で幕開けた弾き語りコーナーでは「PINK」を絶唱したあと、突然スマホの画面を見ながら早口で何かを朗読し始める。のちにブログに内容が掲載されたこのスピーチで、彼女は12月3日にメジャー1stアルバム「洗脳」(仮)をリリースすることを発表した。

大森靖子「☆2日間で超楽しい地獄をつくる方法☆」初日公演の様子。(Photo by Masayo)

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「ミッドナイト清純異性交遊」の途中ではまたしても突然の告知が行われ「あ、道重(さゆみ)さんの卒業コンサートは11月26日ですが、4月26日に中野サンプラザでワンマンやるので遊びに来てください。私が、私が」「今回の発表マジでネタバレしてないと思いませんか? 秘密とか守れないんですけど、すげーがんばって黙ってたんですよ。前にLIQUIDROOMで大森靖子メジャーデビューしますって言ったときに、シーンとしちゃって。ショックだったので黙ってました」と照れくさそうに話した。

大森靖子「☆2日間で超楽しい地獄をつくる方法☆」初日公演の様子。(Photo by Masayo)

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観客にリクエストされた「青い部屋」を「暗い……」と文句を言いながらも披露した大森は、豪快にギターをかき鳴らして再びバンドを舞台へと呼び戻す。そして鬼気迫る様子で「Over The Party」を奏で、「呪いは水色」で切ないメロディを送ると、ジャジーなアレンジを施した「音楽を捨てよ、そして音楽へ」を歌い始めた。客席の柵に立った大森は「音楽は魔法ではない」という合唱を巻き起こし、そのまま観客の上へと崩れる。その後バンドメンバーを1人ずつ紹介し、曲の終わりと同時にステージに倒れた。

アンコールの1曲目はキーボード弾き語りでのカーネーション「The End of Summer」のカバー。バンドメンバーと合流した大森は「君と映画」と「あたし天使の堪忍袋」の2曲を披露し、「ありがとうございました!」と絶叫してステージを降りた。

2回目のアンコールでは大森がスタッフの二宮ユーキを煽り、会場に訪れているという彼女にプロポーズさせる場面も。その後大森は二宮のリクエストで「お茶碗」を歌い、最後に「さようなら」をアカペラで届けると「ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」とライブを締めくくった。

2日目

大森靖子「☆2日間で超楽しい地獄をつくる方法☆」2日目公演の様子。(Photo by Masayo)

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2日目はTHEピンクトカレフを従えてのライブに。大森は前日も読み上げたブログ上のメッセージを舞台袖で朗読し、最後に「今日は大森靖子と一緒に、超楽しい地獄を皆さん作りましょう」と付け足して喝采を浴びながら登場。「あまい」でじっくりと5人のアンサンブルを会場に響かせた。

大森は「洗脳」とペイントされた右腕を激しく振りながら矢継ぎ早に楽曲を届けた。「最終公演」で喉を震わせ、疾走感のあるピントカ流アレンジの「背中のジッパー」ではリズムに合わせて体を揺らす。さらに「Over The Party」ではステージ前のモニタースピーカーにまたがりながら身をよじり、オーディエンスに「進化する豚!」の合唱を求めるなど自由奔放なアクションでライブを進行させていった。

大森靖子「☆2日間で超楽しい地獄をつくる方法☆」2日目公演の様子。(Photo by Masayo)

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中盤にはカメダタク(Key / オワリカラ)もステージに登場し、多彩な音色をバンドサウンドに注入した。大森らはタイトなリズムのバンド版「ミッドナイト清純異性交遊」をピンクのサイリウムの光に包まれながら演奏。続く「新宿」では大森がサイドステージに移動して壁にかけられたくす玉のヒモを首にかける。そのまま大森が前に倒れ込むと、くす玉の中からは「無限初体験」と書かれた垂れ幕が現れた。カメダを交えた編成でのラスト曲「きゅるきゅる」ではバンドメンバーも彼女も全身を使って躍動感のあるパフォーマンスを披露した。

再度5人になってからも彼女たちは情念のこもった歌唱とエモーショナルな演奏を続ける。高野京介(G / うみのて、ゲスバンド)はカポタストが外れるほどギターを強く揺らし、大内ライダー(B / DPG、科楽特奏隊)はバンド編成のラスト曲「hayatochiri」でベースを提げたまま2階席に移動。大内は手すりに立って眼下のファンと大森たちに向かって激しいプレイを披露した。

大森靖子「☆2日間で超楽しい地獄をつくる方法☆」2日目公演の様子。(Photo by Masayo)

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演奏後はバンドメンバーが立ち去り、大森のアコースティックライブに。ステージ脇の電飾装置のみが光り、静まりかえった会場で彼女はギターの音色と声を届ける。楽曲の抑揚に合わせてテンポを変則的に変える「ハンドメイドホーム」を歌い終えたのち、ステージ装飾や衣装は友人が制作したものだと告白し、「いろんな女の情欲を元気玉みたいに集める役目をこれからもやっていきたいと思います」と笑った。本編ラストには「夏果て」が演奏され、観客は彼女がギターを弾き終えるまで物音ひとつたてずに歌を堪能した。

大森靖子「☆2日間で超楽しい地獄をつくる方法☆」2日目公演の様子。(Photo by Masayo)

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アンコールでは再びバンドが登場。「KITTY'S BLUES」で大森がサイドステージのシンセサイザーを弾き語り、バンドメンバーがステージ上で激しく伴奏を繰り広げる。続く「歌謡曲」で大森はステージ間の階段の手すりに身を預けながら咆哮し、熱狂的な盛り上がりでライブは大団円を迎えた。アンコール後も鳴り止まない拍手に大森たちが再登場し、再度「歌謡曲」のギターソロパートだけを披露。演奏前に大森は、会場の装飾を担当した増田ぴろよから小森清貴(G / 壊れかけのテープレコーダーズ)にあてた“ラブレター”を朗読した。手紙には小森への思いとともに「私たちに共通点があるのならそれは大森靖子です。大森靖子についていきましょう。27歳という女ざかりに身を削って神さまになってくれる彼女に、安心して“洗脳”されましょう」という大森に向けた情熱も書かれており、それを笑いながら読む大森に観客からは歓声が上がった。

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大森靖子「☆2日間で超楽しい地獄をつくる方法☆」
2014年10月2日 東京キネマ倶楽部 セットリスト

01. きゅるきゅる
02. 少女3号
03. 新宿
04. 絶対少女
05. デートはやめよう
06. エンドレスダンス
07. ノスタルジックJ-POP
08. 夏果て
09. PINK
10. hayatochiri
11. 秘めごと
12. 婦rick裸にて
13. ミッドナイト清純異性交遊
14. 青い部屋
15. あまい
16. Over The Party
17. 呪いは水色
18. 音楽を捨てよ、そして音楽へ
<アンコール>
19. The End of Summer
20. 君と映画
21. あたし天使の堪忍袋
<ダブルアンコール>
22. お茶碗
23. さようなら

大森靖子「☆2日間で超楽しい地獄をつくる方法☆」
2014年10月3日 東京キネマ倶楽部 セットリスト

01. あまい
02. 君と映画
03. 最終公演
04. 背中のジッパー
05. Over The Party
06. ミッドナイト清純異性交遊
07. 新宿
08. 絶対彼女
09. きゅるきゅる
10. デートはやめよう
11. 秘めごと
12. 少女3号
13. あたし天使の堪忍袋
14. hayatochiri
15. 裏
16. ハンドメイドホーム
17. パーティードレス
18. 音楽を捨てよ、そして音楽へ
19. ノスタルジックJ-POP
20. 夏果て
<アンコール>
21. KITTY'S BLUES
22. 歌謡曲
<ダブルアンコール>
23. 歌謡曲

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