たまアリETA祭り大成功!熱狂の7時間半

74

1806

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 282 428
  • 79 シェア

音楽イベント「EXIT TUNES ACADEMY -EXIT TUNES 11th ANNIVERSARY SPECIAL-」が8月3日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催された。

「EXIT TUNES ACADEMY -EXIT TUNES 11th ANNIVERSARY SPECIAL-」埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演の様子。

「EXIT TUNES ACADEMY -EXIT TUNES 11th ANNIVERSARY SPECIAL-」埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演の様子。

大きなサイズで見る(全23件)

八王子P

八王子P[拡大]

会場には複数のステージが用意され、歌い手、ボカロP、ゲーム実況者、お笑い芸人などさまざまな出演者が登場。およそ7時間半にわたるイベントの中、会場に集まったおよそ2万5000人のファンは思い思いの楽しみ方でイベントを満喫した。

有野課長(よゐこ)

有野課長(よゐこ)[拡大]

オープニングアクトとして登場した八王子Pがボカロ曲のDJプレイで会場を温めた後、イベントのメインエリア“ETAステージ”のスクリーンにはカウントダウンの映像が映し出される。ゼロを示した瞬間、ステージ上にHoneyWorksのメンバーが登場。「ヤキモチの答え」で勢いよくライブをスタートさせ、鎖那とGomのかけ合いが印象的な「スキキライ」など計4曲を披露した。続いてゲーム実況者・しゃけとりくまごろうのMCのもと牛沢、キヨ、P-P、レトルト、有野課長(よゐこ)がステージ上に現れると「ゲーム実況レボリューション」のコーナーが始まる。このコーナーではプレイステーション3用ゲーム「みんなでスペランカー」のゲーム実況が展開された。有野は「人のゲーム観て何がおもろいねん!」と企画自体にツッコミを入れながらも、ゲームをプレイする実況者に冷えピタを授けたり、「今の死に方いいね!」といったきめ細かいコメントを寄せたりして会場を盛り上げていく。最後に有野は「人のゲームを見るのもおもろいもんやね」と実況者たちの奮闘を称え、大盛況のままコーナーは終了した。

__(アンダーバー)

__(アンダーバー)[拡大]

__(アンダーバー)はステージ上を駆け回りながら、全身を使った激しいアクションで“フリーダム”なステージを展開。「こちら、幸福安心委員会です。」では「アンダーバーは?」「 最高です!」という自身を称えるコール&レスポンスで会場のムードを自分色に染め上げた。和装で登場した亜沙はベースを弾きながら艶やかなボーカルを披露。オーディエンスは赤いサイリウムを一斉に振り上げて「吉原ラメント」「浮気者エンドロール」の2曲を楽しんだ。スクリーンに「ACTORS」の文字が映し出されると竹内良太、木村昴、置鮎龍太郎、保志総一朗の声優4人がステージ上に現れる。彼らはコンピ盤「ACTORS」で演じたキャラクターの寸劇を繰り広げながら、1人1曲ずつ歌唱。木村の「shiningray」では楽曲を手がけた164がギターを演奏し、このイベントならではのコラボステージにオーディエンスは大いに沸き立った。たま&やっぴ~の2人は、尾崎豊「I LOVE YOU」とモンゴル800「小さな恋のうた」の2曲のカバーを披露し、その歌唱力をまざまざと見せつける。

「EXIT TUNES ACADEMY -EXIT TUNES 11th ANNIVERSARY SPECIAL-」埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演“ゲーレボステージ”の様子。

「EXIT TUNES ACADEMY -EXIT TUNES 11th ANNIVERSARY SPECIAL-」埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演“ゲーレボステージ”の様子。[拡大]

サブステージとなる“ゲーレボ”ステージではETAステージにも現れたゲーム実況者のほか、ドグマ風見、えふやん、大将らが登場。「Minecraft」や「青鬼」などの定番ゲームを“縛りプレイ”などを交えて実況しながらプレイして、ファンを楽しませた。また夕方以降のこのステージではRyu☆kors kら「BEMANI」シリーズの楽曲を手がけるアーティストによる「EXIT TUNES DANCE PARTY」が開催された。ゲーム音楽を大音量で聴くことができる貴重な機会に多数のファンが集まり、各DJのパフォーマンスを全身で楽しんだ。

「EXIT TUNES ACADEMY -EXIT TUNES 11th ANNIVERSARY SPECIAL-」埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演“ゲーレボステージ”の様子。

「EXIT TUNES ACADEMY -EXIT TUNES 11th ANNIVERSARY SPECIAL-」埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演“ゲーレボステージ”の様子。[拡大]

ETAステージではライブ中盤以降も矢継ぎ早にボカロPや歌い手たちが登場し、多彩なステージを展開した。「マネマネサイコトロピック」では、かいりきベアによるギターを振り回す派手なプレイに会場は大興奮。天月-あまつき-は楽曲のイントロから会場にコールを要求して一体感のあるステージを演出する。続いて登場した伊東歌詞太郎が「歌って俺に力を貸してくれ!」と叫ぶと、会場には盛大なシンガロングが響きわたる。「Share,We are」ではレフティモンスターがゲストとして登場し、伊東とともにステージ上を駆け回るテンションの高いステージでオーディエンスを盛り上げた。砂守岳央(沙P)buzzGとともに登場した飯田里穂は「立って楽しもうよ!」と呼びかけ、同人作品「魔法少女OverAge」の楽曲「テクスト>>オーバー」を元気いっぱいに歌唱した。

luz

luz[拡大]

ピアノのメロディとともに、らいるが「しわ」をじっくりと歌い上げると、入れ替わるようにステージにkainが登場。kainはミドルテンポのナンバー「rain stops, good-bye」の中でリコーダーのソロを堂々と吹き、自身のパフォーマンスがさいたまスーパーアリーナでも通用することをオーディエンスに知らしめた。大歓声の中登場したluzは「独りんぼエンヴィー」「威風堂々」の2曲を妖艶に歌い上げて観客を魅了。またkradnessと松下による「再教育」、まふまふと灯油による「ロストワンの号哭」など人気の歌い手同士のパフォーマンスがステージ上で繰り広げられると、その度にオーディエンスは盛大な拍手と歓声を上げて彼らの共演を堪能した。

ポックルPの紹介ムービーが流れた後には、自虐的な歌詞が印象的なナンバー「Pはつらいよ」がrecogのボーカルとデッドボールPの演奏で披露される。演奏終了後、ポックルPは共演者2人としっかり握手を交わしてお互いを称え合った。「Waltz Of Anomalies」で歌い手のS!Nが激しいヘッドバンキングを繰り出すと、オーディエンスもそれに続く。赤飯YMによる力強いツインボーカルで歌われた「あれこれそれどれ」では、会場全体がお祭り騒ぎのような盛り上がりを見せ、続くみきとPのステージではまじ娘、YM、夏代孝明りぶとのコラボレーションが次々と披露された。「Afterglow」でジミーサムPは、曲の展開とともに徐々に会場のテンションを高めていく緩急のついたパフォーマンスでオーディエンスを盛り上げた。

ライブの最終ブロックのトップバッターを務めた赤飯は「今日は楽しかったか?」と繰り返し呼びかけ、「plot」を情感豊かに熱唱。曲の最後に「ありがとう!」とシャウトすると、それを合図にぐるたみん、灯油、松下、まじ娘、りょーくん、ジミーサムPがステージ上に加わる。彼らは「Future」のかけ合いを抜群のコンビネーションで歌唱。豪華コラボによる鉄壁のパフォーマンスに会場中のオーディエンスが興奮した。その後はぐるたみん、灯油、まじ娘と人気ボーカリストたちによるソロステージが続く。「only my railgun」のカバーで観客の心をつかんだぐるたみんは、自らも拳を何度も突き上げるハイテンションなパフォーマンスを展開。「千本桜」では生バンドによるロックサウンドをバックに堂々と歌い上げ、そのハイトーンボイスを会場中に響かせた。「一緒に歌おうぜ!」とシャウトしながら登場した灯油は「脳漿炸裂ガール」でボカロによる早口なボーカルワークをステージ上でしっかりと再現。まじ娘は周囲を客席に囲まれたセンターステージで「心做し」を歌う。気持ちが込められた迫力ある歌声をオーディエンスはじっと聴き入った。続いてステージに姿を現したのはりょーくんと164。164は「青」のアウトロでギターソロをかき鳴らし、自身の代表作「天ノ弱」のイントロへとつなぐ。りょーくんも「かかってこい!」と煽り、オーディエンスはそれに応えるようにサイリウムや拳を振り上げた。本編のラストを飾った「いーあるふぁんくらぶ」ではkradness、ぐるたみん、96猫、赤飯、そらる、灯油、松下、りぶ、luz、みきとPが登場。「悔いを残すな!」と灯油が呼びかけ、会場中の観客が同時にジャンプしさいたまスーパーアリーナを揺らした。

「EXIT TUNES ACADEMY -EXIT TUNES 11th ANNIVERSARY SPECIAL-」埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演の様子。

「EXIT TUNES ACADEMY -EXIT TUNES 11th ANNIVERSARY SPECIAL-」埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演の様子。[拡大]

アンコールを受け登場したのはアコースティックギターを抱えたみきとP。彼は「僕らとみんなをつなぐボーカロイドというものに、最大の愛を込めて」というMCから「僕は初音ミクとキスをした」を弾き語りで披露する。演奏が終わると盛大な拍手と大歓声が送られ、最後にこの日のオールキャストがステージ上に登場。出演者たちはファンたちに手を振ると会場中に笑顔があふれ、およそ7時間半におよんだこの日のイベントは大団円を迎えた。

この記事の画像(全23件)

「EXIT TUNES ACADEMY FINAL SPECIAL 2014」
2014年8月3日 さいたまスーパーアリーナ セットリスト

01. ヤキモチの答え / HoneyWorks
02. ラズベリー*モンスター / HoneyWorks
03. スキキライ / HoneyWorks
04. 告白予行練習 / HoneyWorks
05. ゲーム実況レボリューション「みんなでスぺランカー」 / 有野課長、牛沢、キヨ、しゃけとりくまごろう、P-P、レトルト
06. ギガンティックO.T.N / __(アンダーバー)
07. こちら、幸福安心委員会です。 / __(アンダーバー)
08. 吉原ラメント / 亜沙
09. 浮気者エンドロール / 亜沙
10. ポーカーフェイス / 竹内良太
11. shiningray / 木村昴、164
12. 心拍数♯0822 / 置鮎龍太郎
13. 非公開日誌 / 保志総一朗
14. I LOVE YOU / たま&やっぴ~
15. 小さな恋のうた / たま&やっぴ~
16. マネマネサイコトロピック / かいりきベア
17. 敗北の少年 / +α/あるふぁきゅん。
18. マーシャルの嬌声 / 夏代孝明buzzG
19. そよ吹く日々と心予報 / add9(ヘリP)
20. アヤノの幸福理論 / clear
21. Brand New World / cleanero
22. 上弦の月 / nero
23. 恋愛勇者 / 天月-あまつき-
24. ホシアイ / 天月-あまつき-、レフティモンスター
25. ピエロ / 伊東歌詞太郎
26. Share,We are / 伊東歌詞太郎、レフティモンスター
27. Another Hero / un:c、蝶々P
28. 追憶のジグソーピース / 本多真梨子、cosMo@暴走P
29. テクスト>>オーバー / 飯田里穂、砂守岳央(沙P)、buzzG
30. しわ(ピアノアレンジver.) / らいる
31. rain stops, good-bye / kain
32. きょうもハレバレ / 松下、Mayumi MorinagaふわりP
33. レイワイテロリズム / じっぷす
34. 嗚呼、素晴らしきニャン生 / Nem、Mayumi Morinaga
35. 独りんぼエンヴィー / luz
36. 威風堂々 / luz
37. WAVE / kradness
38. 再教育 / kradness、松下
39. ハウトゥー世界征服 / いかさん
40. ぼくらの報復政策 / まふまふ、スズム
41. ロストワンの号哭 / 灯油、まふまふ
42. 妄想税 / 96猫
43. 下弦の月 / 96猫
44. Pはつらいよ / recog、ポックルP、デッドボールP
45. Japanese Ninja No.1 / 松下、デッドボールP
46. アブストラクト・ナンセンス / S!N
47. Waltz Of Anomalies / S!N
48. 文学少年の憂鬱 / そらる
49. 世界寿命と最後の一日 / そらる、スズム
50. あれこれそれどれ / 赤飯YM
51. 十面相 / YM
52. 世田谷ナイトサファリ / まじ娘、みきとP、YM
53. 夕立のりぼん / 夏代孝明、みきとP
54. サリシノハラ / りぶ、みきとP
55. ヨンジュウナナ / りぶ、みきとP
56. Afterglow / ジミーサムP
57. plot / 赤飯
58. Future / ぐるたみん、赤飯、灯油、松下、まじ娘、りょーくん、ジミーサムP
59. only my railgun / ぐるたみん
60. 狂熱のBang! / ぐるたみん
61. 千本桜 / ぐるたみん
62. 脳漿炸裂ガール / 灯油
63. マトリョシカ / 灯油
64. 心做し / まじ娘、蝶々P
65. 青 / りょーくん、164
66. 天ノ弱 / りょーくん、164
67. BE / りょーくん、164
68. 地球最後の告白を / スズム
69. いーあるふぁんくらぶ / kradness、ぐるたみん、96猫、赤飯、そらる、灯油、松下、りぶ、luz、みきとP
<アンコール>
70. 僕は初音ミクとキスをした / みきとP

全文を表示

※記事初出時より、本文の表現を一部変更いたしました。

読者の反応

そらる @soraruru

kainはミドルテンポのナンバー「rain stops, good-bye」の中でリコーダーのソロを堂々と吹き、自身のパフォーマンスがさいたまスーパーアリーナでも通用することをオーディエンスに知らしめた。 RT @natalie_mu http://t.co/zwkSSJtpO4

コメントを読む(74件)

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 天月-あまつき- / 有野晋哉 / __(アンダーバー) / 164 / ぐるたみん / kors k / cosMo@暴走P / ジミーサムP / 砂守岳央(沙P) / 赤飯 の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。