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ハンマービートでうどん打ち、ゆるめるモ×非常階段ライブ

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6月21日に東京・四谷OUTBREAK!にてライブイベント「自家発電vol.03『自己防衛』」が開催された。このイベントは昼と夜の2部構成で、第1部では非常階段ゆるめるモ!、KILLER SMELLS、流血ブリザード、NATURE DANGER GANGがライブを披露。第2部はカンパニー松尾、バクシーシ山下、平沢審判部長が登場し、「劇場版 テレクラキャノンボール2013」の同時解説付き上映会が実施された。

昼の第1部はNATURE DANGER GANGのライブからスタートし、ひたすらアッパーなベースミュージックに乗せて混沌とした激しいステージを展開。ラストの「俺たちは…」ではメンバーが裸になって乱痴気騒ぎを繰り広げ、まだ早い時間にもかかわらずすでに会場中が異様な興奮状態になっていた。

続く流血ブリザードは、ステージに登場するなり火の付いた爆竹や、パン、麺、ナプキンなどを客席に投げ込み、さらに豆乳を観客めがけて噴射。ハードコアなサウンドで盛り上げつつ、凶悪なパフォーマンスで来場者たちを威嚇する。後半には彼らが所属する殺害塩化ビニールの社長、ザ・クレイジーSKB(猛毒、QP-CRAZY、恐悪狂人団)が花火を振り回しながら乱入し、ツインボーカルでフロアにモッシュを巻き起こした。

ステージの転換中には虫喰い芸人・佐々木孫悟空が登場。彼が会場中を練り歩きながら生きたミミズやゴキブリを食いちぎり、カブトムシのさなぎにストローを挿して吸い始めると、観客は逃げ惑い、満員だったはずのフロアは一気にガラガラになってしまった。次にライブを披露したのは、サポートメンバーとして菊地成孔がサックス&コーラスで参加したKILLER SMELLS。艷やかでソウルフルな歌と演奏に、自然と観客も体を揺らす。

ゆるめるモ!はこの日、ももぴ、けちょん、しふぉん、ようなぴ、あのの5人だけで出演。「スキヤキ」「アーメン」など、5月に発売されたミニアルバム「Electric Sukiyaki Girls」の収録曲を中心にしたニューウェイブ色の強いセットリストでライブを行った。ラストの「なつ おん ぶる ー」ではメンバーが観客に向けて水鉄砲を乱射。あのとしふぉんが観客の上に飛び込んでクラウドサーフする一幕もあった。

ゆるめるモ!単独のライブが終わると、非常階段のメンバーと、ブログ「うどんログ」の管理人・マツイがステージに現れ、このイベントの一番の目玉である「クラウトうどんショー」がスタートした。これは、ゆるめるモ!が10分を超えるクラウトロック調の楽曲「SWEET ESCAPE」を非常階段とのコラボでパフォーマンスし、さらにマツイがハンマービートにあわせてうどんを打つという企画。演奏中はうどん粉を乗せた皿が客席にも回され、来場者たちもサイケデリックな音を浴びながら自由にうどんをこねていた。非常階段が鳴らす破壊的なノイズは「SWEET ESCAPE」のスペーシーなビートと絶妙な親和性で融合。曲が終わると同時にマツイの麺切りも終了し、彼が完成した手打ちうどんを頭上に掲げると会場中から歓声が沸き上がった。

イベント第1部のトリを務めたのは、「自家発電」の常連である非常階段。オーディエンスの聴覚を破壊しようとしているかのような危険な音量のノイズで観客を圧倒し、終始キワモノ揃いだった第1部のライブを締めくくった。そして非常階段のライブ終了後には「クラウトうどんショー」で作られた手打ちうどんが振る舞われ、来場者の食欲も満たしてイベントは終了した。

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