最新作「イマジナリー・モノフィクション」を携え、初のLIQUIDROOM ebisu単独公演に挑んだヒトリエ。ステージに現れたメンバーは、ゆーまお(Dr)が繰り出す複雑なリズムとシノダ(G, Cho)の派手なギターが絡み合う「アイマイ・アンドミー」からライブをスタートさせた。そして序盤はタイトなアンサンブルの「ワールズエンド・ダンスホール」「るらるら」を届け、会場をむせ返るような汗の匂いで満たす。また四つ打ちでスピード感のある楽曲を続ける一方で、ダビーな「浮遊と沈没と」で振り幅の広さを観客に見せつけた。
気迫に満ちた演奏でオーディエンスを圧倒する4人だが、MCでは素の顔を覗かせる。大勢のオーディエンスを前にしたシノダは「ホントに全員俺らを観に来たのか? ヒトリエって言います。名前だけでも覚えて帰ってください」「やっぱお客さんが見えるとビビるな。のっぴきならないな」と発言。さらにwowaka(Vo, G)が大阪公演の打ち上げで泥酔したエピソードを明かすなど観客を和ませた。
シノダが「1000人くらいいるのかな? 1000人を皆殺しにするセットリストをやります」と挑発気味に言い放ってから始まった後半のブロックでは、その言葉を体現するように「darasta」を皮切りに、祭り囃子のようなリズムにあわせてメンバーが跳ねた「ever ever ever」、イガラシ(B)の太いベースがリードする「踊るマネキン、唄う阿呆」などハードな高速チューンを畳み掛ける。「モンタージュガール」ではレーザーが飛び交う中、照明が音にあわせて色を変えながら明滅し、視覚面でも観客を喜ばせた。
観客の熱狂は終始冷めず、wowakaに「めちゃくちゃすごいよ、君たち」と言わしめるほどの盛り上がり。彼は「バンド始めて2年半。長かった気もするけど、みんなが僕らの誇りです」と観客とともに作るライブを楽しんでいることを明かし、何度も感謝の言葉を口にした。また「もう1回コール」と「シノダコール」の中で始まったアンコールでは、wowakaが「もっともっとみんなに素敵な景色を見せに連れて行きますので、力尽きるまでよろしくお願いします」と、このツアーが出発点であることをアピール。ラストナンバーの「ローリンガール」まで全力で駆け抜け、「マネキン・イン・ザ・パーク」に幕を下ろした。
ヒトリエ「マネキン・イン・ザ・パーク」
2014年4月18日 LIQUIDROOM ebisu セットリスト
01. アイマイ・アンドミー
02. 生きたがりの娘
03. ワールズエンド・ダンスホール
04. アンチテーゼ・ジャンクガール
05. アレとコレと、女の子
06. るらるら
07. (W)HERE
08. inaikara
09. 浮遊と沈没と
10. darasta
11. センスレス・ワンダー
12. ever ever ever
13. 踊るマネキン、唄う阿呆
14. カラノワレモノ
15. サブリミナル・ワンステップ
16. SisterJudy
17. モンタージュガール
<アンコール>
18. 泡色の街
19. ハネルマワル
20. ローリンガール
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- ヒトリエ OFFICIAL WEBSITE
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田口タカアキ|プランナー&コネクター @nova_forma
初めて見たんだけど、演奏も歌も上手くてビックリした。あと、リキッドの規模ではあまり見ないレーザー入ってたり、照明もセンスよくて見応えあったなー。 RT @natalie_mu: 「みんなが僕らの誇り」ヒトリエ初単独ツアー東京で完結 http://t.co/uL7mhyVp87