昨日3月8日、
これは昨年11月に発売した2ndアルバム「5人のエンターテイナー」のリリース記念ツアー。東京カランコロンにとって過去最大規模のワンマンライブとなるZepp DiverCity TOKYO公演はチケット完売を記録した。満員の場内はKAN「愛は勝つ」に乗せて登場するメンバー5人を温かく迎えた。そしてバンドは「いっせーの、せ!」を奏で出し、いちろー(Vo, G)は「『ワンマ んツアー2014』ファイナル、始めます!」と高らかに宣言する。
冒頭のパートは「少女ジャンプ」「マッハソング」「フォークダンスが踊れない」「言え言え言え」とアッパーチューンを畳みかける展開に。いちろーは「台場ー! フォー!!」とアグレッシブな動きで盛り上がりを先導し、MCも手短に済ませて曲を重ねていく。中盤に差しかかるとひと息つくように、いちろーがメインボーカルの「てのひら」、せんせい(Vo, Key)がメインボーカルの「キャラメル」というスローナンバー2曲を送った。
続いて、普段あまり演奏しないレアな楽曲を披露する恒例コーナー“どきどきゾーン”へ。ここでは、現在のメンバーになる前の初期ナンバー「ランドマークで行き止まり」や、the pillowsのトリビュートアルバム「ROCK AND SYMPATHY -tribute to the pillows-」でカバーした「ノンフィクション」、そしてアルバム「5人のエンターテイナー」にボーナストラックとして収録されていたラップを披露した。帽子とサングラスを装着しヒップホップマナーに則ってラップした5人は、「めっちゃ口乾いた!(笑)」とジャンルの異なるパフォーマンスを存分に楽しんだ様子。その後は5月14日にリリースされるニューシングル「恋のマシンガン」とそのカップリング「ヒナゲシ」も届けた。
会場の一体感がより高まった頃には「指でキスしよう」「ラブ・ミー・テンダー」と、しっとりとしたバラードを演奏。いちろーとせんせいによるツインボーカルならではのハーモニーが場内に広がり、おいたん(G, Cho)、佐藤全部(B)、かみむー氏(Dr)が骨太なアンサンブルでそれを支える。多彩な楽曲を持つ東京カランコロンの魅力をじっくりと見せつけた。紅一点のせんせいは、MCで「未来も大事やけど、今この瞬間瞬間を大事にしないとあかんなと思ってて。もしかしたらもう会えへん人もおるかもしらんけど、この瞬間を忘れないでいてくれたらええなと思います」と、言葉を探しながら柔和な関西弁で自らの思いを語った。
ラストスパートは「走れ、牧場を」「泣き虫ファイター」「true!true!true!」と冒頭以上のキラーチューンの応酬となり、場内のボルテージはぐんぐん上昇。「16のbeat」で大盛り上がりのうちに本編を締めくくる。
アンコール1曲目は、アルバムのオープニングナンバー「誰かのエンターテイナー」を全編アカペラで歌唱。さらに「セットリストを決めるとき、今まで出したCDから全部最低1曲ずつはやりたいんだよね。でもやりたい曲が多すぎて決められないから、みんなに決めてもらおうと思って」といちろーが前置きして、初の全国流通盤「東京カランコロンe.t.」の中から「マドモアゼルと呼んでくれ」と「マリメッコとにらめっこ」の投票を行った。しかしフロアの人気は五分五分となり、結局ボーカル2人のじゃんけんによって「マリメッコとにらめっこ」が披露された。
ダブルアンコールでは、いちろーがおいたんを指しながら「まだ歌い足りないと、うちの隠れた美声が言うのでもう1曲いいですか!?」と言い、おいたんがマイクを握る。彼のソロボーカルから始まる「J-POPって素敵ね」が最後に場内を熱狂させ、「J-POPって素敵ね」という熱いコール&レスポンスが何度も繰り返し響き渡る。ポップな音楽性と遊び心あふれるバンドの姿勢を十二分に表した、彼ららしいZepp DiverCity TOKYO公演はこうして幕を下ろした。
東京カランコロン「ワンマ んツアー2014」
2014年3月8日 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト
01. いっせーの、せ!
02. 少女ジャンプ
03. マッハソング
04. フォークダンスが踊れない
05. 言え言え言え
06. F.L.O
07. てのひら
08. キャラメル
09. ランドマークで行き止まり
10. ノンフィクション
11. (※曲名非公表)
12. 恋のマシンガン
13. ヒナゲシ
14. 指でキスしよう
15. ラブ・ミー・テンダー
16. ×ゲーム
17. 走れ、牧場を
18. 泣き虫ファイター
19. true!true!true!
20. 16のbeat
<アンコール>
21. 誰かのエンターテイナー
22. マリメッコとにらめっこ
<ダブルアンコール>
23. J-POPって素敵ね
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楽しかった!Zeppが一体になったワンツー、キャラメルはしっとり、コールアンドレスポンスのせんせい。変わって変わらぬカランコロン。 ナタリー - 東京カランコロン「J-POPって素敵ね」連呼でツアー完遂 http://t.co/LWQoYau4MU