今年2月から同会場で行ってきた10カ月連続ライブの最終回にして、メジャーデビュー2周年記念日となったこの日。そんな記念すべき1日のライブは、メンバーがファンとハイタッチをする場面から幕を開けた。
気合い十分の4人は、まずはヘビーなアンサンブルが印象深い「炎」を赤い照明のもとでプレイ。バンドの豪胆で攻撃的な一面をオーディエンスを印象付ける。2曲目の「フューチャー考察」に入る前にIsaac（Vo, G）は「今日は俺らだけのパーティだから。最後までよろしく！」とライブへの意気込みを明かし、観客のボルテージを引き上げた。
激しいナンバーを繰り出した序盤から一転して続いてのブロックでは、「祈り」「優しい言葉」とミディアムテンポのナンバーを披露。「祈り」ではCharm（G）の柔らかなコーラスがIsaacの歌声に寄り添い、優しい雰囲気を生み出していた。
MCではCharmが「最高じゃないですか。（ライブ前半なのに）汗の量はもう後半戦です」と語れば、Ogaching（B）は「こっから見る景色、初めてですよ」と人で埋め尽くされたフロアを見つめる。Toshi（Dr）はIsaacからの「今、恋してますか？」という唐突な質問に対し、「してます！ この会場にいる皆さんに恋してます」と告白するも、Isaacから「男性もいるよー」とすかさずツッコミを受け観客の笑いを誘っていた。
さわやかな空気を送り込む「花降る夜」、エレクトロなアプローチで踊らせる「吐かない言葉」と緩急をつけたあと、Isaacは12月25日に1stアルバム「The Music」をリリースすることを報告。「音楽をきっかけに出会い、結ばれているのでこういうタイトルになりました。来年はアルバムを持っていろんなところを回っていくので、ついてきてくれるか？」とさらなる飛躍を誓う。続けてアルバムの表題曲にもなっている「The Music」から終盤のブロックへと突入した。
アップチューンを中心に構成された後半は、L’Arc-en-Ciel「Caress of Venus」のカバーや、「スタート革命」「Escape」といったシングル曲でさらに勢いをつけていく流れに。本編のラストを飾った「迷い道の上で」では、Isaac、Charm、Ogachingのフロント3人はオーディエンスとの距離を縮めるようにステージ前方に移動し、フロアを見渡しながら楽器を奏でた。
その後、アンコール代わりの「Hemenwayコール」に呼ばれて再登場したメンバーは、来年の春に東名阪ワンマンツアーを開催することを発表。Isaacは「来年はガンガンいくんで！」と宣誓する。さらにアルバム「The Music」にも収録されるポルノグラフィティの新藤晴一（G）作詞の新曲「半分人間」の初披露でファンをおおいに喜ばせた。ラストナンバーとして届けられた「バイマイサイド」で4人は万感の表情を浮かべながらセッションを楽しみ、力強いアンサンブルでデビュー2周年記念日および10カ月ライブのファイナルに華を添えた。
Hemenway「ヘメンウェイ考察2013」
2013年11月2日 東京都 Shibuya eggman セットリスト
01. 炎
02. フューチャー考察
03. Under the Same Night Sky
04. 祈り
05. 優しい言葉
06. 花降る夜
07. 吐かない言葉
08. The Music
09. スタート革命
10. 火花
11. Will You Stay?
12. Caress of Venus
13. Escape
14. 迷い道の上で
＜アンコール＞
15. 半分人間
16. バイマイサイド
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