このイベントはハロウィンをテーマにしたライブシリーズ「AKASAKA HALLOWEEN WEEK 2013」の最終日を飾る形で開催。この日はハロウィン当日ということもあり、ハロウィン仕様にデコレーションされた会場内には、ヤンキーファッションや狼スタイルはもちろん、さまざまな仮装に身を包んだオーディエンスが集結した。
先攻を務める氣志團のライブは、熱狂的なKISSES(氣志團ファン)に扮した微熱DANJIによるミニコントからスタートした。続いてオープニングSE「BE MY BABY」が鳴ると、ステージ上には「ストライド」のCMで着用したリアルな猿のスーツに特殊メイクを施した氣志團メンバーが、フロアにスナック菓子を撒きながら登場。綾小路翔(Vo)が言語にならない猿語で「ウキャーキャキャ、キキャーキャ?(俺んとこ来ないか?)」とセリフを決め、1曲目「One Night Carnival」から演奏を開始する。歌はかろうじて歌えるが、セリフ部分になると猿語に戻ってしまう綾小路。早乙女光(Dance, Scream)の差し出した“ほんやくコンニャク”で言語を取り戻す演出に会場からは笑いが起きた。
「ゴッド・スピード・ユー!」「キラ キラ!」とライブで人気のナンバーが続き、猿の姿のまま勢いよく野性味あふれるステージを展開する氣志團だったが、「氣志團です。なぜか退化してしまいました!」と自己紹介した綾小路は「やっぱり鼻呼吸って大事だぜ。『One Night Carvival』で呼吸ができなくなって、危うくみんなの前からいなくなってしまうとこだった」と、特殊メイク姿で行うライブの大変さを告白。ライブ中盤は「Baby Baby Baby」「さよなら世界」でエモーショナルな歌声を聴かせ、「俺達には土曜日しかない」ではオオカミマスクを装着した微熱DANJIが登場し、おなじみの振り付けで盛り上げた。
綾小路は続くMCでMAN WITH A MISSIONとの対バンへの喜びを語りつつ、「海に潜って鮑を獲るのは? 海女でしょう! じぇじぇじぇー!! さっきのMCの1.5倍返しだ!」と流行語を無理やり詰め込んだMCで会場を沸かせる。「いつもありがとう。一生懸命がんばってるみんなのために歌います」と「愛羅武勇」を披露し、ラストナンバー「MY WAY」でライブを締めくくった。曲が終わると暗転したステージにエンディングSE「ENDLESS RAIN」が流れ、スローモーションで動くメンバーがオーディエンスに深くおじぎ。大きな拍手に包まれる中、氣志團はゆっくりステージを去っていった。
MAN WITH A MISSIONのステージでは、SEが流れる中、赤、青、ピンクとカラフルな特攻服を着たJean-Ken Johnny(G, Vo)、Kamikaze Boy(B)、Spear Rib(Dr)が姿を現す。オーディエンスの大歓声の中、続いて登場したDJ Santa Monica(DJ)は、なぜかスケバン風のセーラー服姿。1曲目「TAKE WHAT U WANT」のイントロが鳴らされる中、オレンジの特攻服姿のTokyo Tanaka(Vo)が登場しライブをスタートさせた。1曲目から強烈な熱気を上げるフロアは、続く「distance」で早くもダイブ&モッシュの熱狂状態に突入した。
MCでは「我々ハ普段カラ、皆サント違ウ格好ヲシテイルノデ、今日ハ唯一、市民権ヲ得ル日デス」と独自のハロウィン観をJean-Ken Johnnyが語り、「狼タチト、コノイカレタパーティヲ楽シミマショウ!」と叫んで「Mash UP the DJ!」を演奏する。Tokyo Tanakaは大きく盛り上がるオーディエンスを“まだまだ足りない”とばかりにジェスチャーで煽り、DJ Santa Monicaはステージ上からフロアにダイブ。「Get Off of My Way」「Wake Myself Again」とアッパーな曲が続き、フロアの熱がどんどん上がっていく。
「マタ、氣志團先輩タチト一緒二ヤルコトガデキテ、本当ニ光栄デス」と氣志團との対バンに感謝の気持ちを述べるJean-Ken Johnny。そして「今日ハ、ハロウィンラシイ曲ヲ用意シテキマシタ」と話して、彼ら流のハロウィンナンバー「Trick or Treat」を演奏する。軽快なビートに乗せて「Trick or Treat!」のかけ声で応えるオーディエンス。その声にあわせて、DJ Santa Monicaはフロアにキャンディをばら撒いた。ハロウィンの夜ならではの楽しい雰囲気に包まれる中、彼らは最新シングル曲「database」を投下し、「我々、“デフォルトデコスプレ”トカ言ワレルケド、“デフォルトデ究極ノ生命体”デスカラ! ソコントコ、ヨロシク」と、コスプレと究極の生命体の違いを改めて主張。ラストナンバー「Emotions」でフロアをさらに盛り上げてステージを去った。
アンコールでは「アナタタチノ信ジタ道ヲ突キ進ンデクダサイ!」と、Jean-Ken Johnnyがオーディエンスに真摯なメッセージを贈り「your way」を披露。「コンナ夜ダカラ、サプライズガアルカモシレマセンネ」と意味深な曲紹介から始まったアンコールラストは「FLY AGAIN」。パーティの夜にぴったりのダンスチューンに会場中が大合唱で盛り上がっていると、間奏部分で「スペシャルゲスト、氣志團デス!」とJean-Ken Johnnyが紹介し、ザ・ドリフターズを彷彿とさせる市松模様のハッピで揃えた氣志團メンバーがステージに登場。5匹と5人が歌い踊るハッピーなステージに会場はこの日一番の盛り上がりを見せた。曲が終わり「ハッピーハロウィン!」とライブを締めようとするJean-Ken Johnnyに綾小路は「MAN WITH A MISSION大好き!」と叫び、Jean-Ken Johnnyも「氣志團大好キ!」と応答。猿と狼が相思相愛ぶりを見せつける中、ハロウィンの夜のスペシャルな対バンが幕を閉じた。
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- 氣志團 MIDNIGHT SPECIAL THE KNIGHTS KISHIDAN FROM ROUTE 127 OF FAIRIES.
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