のっちはゲームがしたい! 第3回 [バックナンバー]
謎解きで世の中を豊かにする、リアル脱出ゲームの生みの親・加藤隆生さんと遊んできました
クリアなるか?人気公演「止まらない豪華列車からの脱出」に2人で挑戦
2020年10月27日 19:30 63
取材
東京ミステリーサーカスぶらり散歩
東京ミステリーサーカスは地下1階・地上5階の計6フロアからなる、国内最大級の謎解きテーマパーク。フロアごとに異なる謎解きコンテンツを体験することができます。2017年のオープン直後から、ここにはすでに何度も遊びに来ているというのっちさんですが、せっかくなのでまずは建物内を見て回ることにしました。
謎解きの難易度はコンテンツごとにさまざま。2階には短い時間で手軽に楽しめるリアル脱出ゲームも常設されています。「ある刑務所からの脱出」は制限時間10分で監房から脱獄するというゲームで、1チーム最大2人でプレイ可能。かつてここに奇数名のグループで遊びに来ていたのっちさんは、くじ引きであぶれてしまいペアを組むことができませんでしたが、1人で挑戦して見事脱獄に成功したそうです。
Perfumeとのコラボ公演「Perfumeの隣の部屋からの脱出」のブースは現在その向かい側に設置されていますが、取材当時はまだ工事が始まっておらず空きスペースになっていました。ブースの施工はだいたい3日程度で一気に行われるそうです。
ちなみにブース完成後の写真はこちら。プレイヤーはここで、たまたま部屋が隣り合わせになったPerfumeの3人と同じチームになって、一緒に謎を解いていきます。
3階では現在、アニメ「ルパン三世」とコラボした「リアル潜入ゲーム×ルパン三世『ノワール美術館 潜入作戦』」を開催中。これはリアル脱出ゲームならぬ“リアル潜入ゲーム”で、プレイヤーは新米泥棒となって、ルパンと一緒に幻の宝石を盗み出すため美術館に潜入します。
以前、プライベートで「とりあえずミステリーサーカス、行っちゃう?」という話になったPerfumeは、次の用事までのわずかな時間で、3人でこのルパンの潜入ゲームをクリアしてきたそう。ゲームをするときは役になりきるというのっちさんは、このときも警備員の目をかわしながら、まるで怪盗が憑依したような身のこなしで素早く物陰に隠れたため、メンバーから「あんな動きをしてるのっち、見たことない……!」とビックリされたそうです。
ルパン潜入ゲームの会場内はさまざまなアートが飾られ、さながら本物の美術館のよう。プレイヤーたちは本番中、必死で警備員から逃げているので余裕がなくてなかなか気が回りませんが、実は展示品のタイトルなどにも1つひとつ気の利いたことが書かれています。これに気付いたのっちさんは「わ、面白い! こんな細かいところまで小ネタが!」と興味深げに眺めていました。
会場内にはこのほか、張り巡らされた赤外線レーザーをかいくぐって進む通路や、警備員から身を隠すためにロッカーの中で息を潜めるという部屋も。「ここはかしゆかと私でがんばったんですよ!」「最後の謎はあ~ちゃんがひらめいたんです!」などと、のっちさんはメンバー3人でプレイしたときのことを思い出しながら見学を楽しんでいました。
脱出成功なるか!?「Escape from The NINE ROOMS」に初挑戦
そしていよいよ加藤さんと一緒に、5階にある「Escape from The NINE ROOMS 止まらない豪華列車からの脱出」へ。ステイホーム期間中もリモート公演に挑んでいたというのっちさんですが、リアル脱出ゲームへの参加はひさびさらしく、かなり気合いが入っている様子。そして加藤さんも、初期のデバッグに参加したきりで覚えていないことも多いということで、本番環境でプレイするのを楽しみにしていたそうです。
「Escape from The NINE ROOMS 止まらない豪華列車からの脱出」は、突然暴走を始めた豪華列車を止めるため、9つの車両を移動して先頭の操縦席を目指すという内容。各車両には謎が仕掛けられており、これを解いて手元の液晶端末に入力しなければ次の車両に進むことはできません。制限時間は50分で、これを過ぎると列車は暴走したまま駅に衝突してしまいます。
2人が9号車から列車に乗り込むと、のっちさんは躊躇なくあっという間に1問目を解答。その後も液晶端末とにらめっこしながら、車両内の怪しい部分を探し、ひらめきで部屋を次々と突破していきます。「楽しい……」と声を漏らしながら謎解きを堪能するのっちさん。その様子を横で見ながら、加藤さんも「速いですよ。察しがいいですね」と感心していました。しかし4部屋目であるラウンジ車両でつまずきタイムロス。やっと答えにたどり着いて「この問題いじわるー!」と悔しがるのっちさんに、加藤さんは「だって意地が悪いやつらが作った問題ですよ?」と言って得意げに笑いました。
その後も2人は苦戦しながらもチームワークを発揮し、力を合わせて夢中で謎を解きながら先に進みます。加藤さんも「これ、やった記憶はあるんだけどな……」とつぶやきつつ、難易度の高い謎に「わっかんねえー!」と苦悶。やっと解けると「この謎はちゃんとデザインされてる! カッコいい!」と、自社が作った謎の完成度の高さに満足そうにしていました。一方のっちさんはゲーム終盤の車両で、経験に裏打ちされた勘からか、なぜか隠されていた重要な“あるもの”を発見。加藤さんは「まだ何もヒントがないのに、なんでそこにあると思ったんですか(笑)」と驚いていました。
そしてタイムリミットまで残り6分という状況で、2人はいよいよ先頭車両の1号車へ。しかし、途中までは順調に進み、クリア目前というところまでいったものの、最後の最後で手こずってしまいました。残り時間がわずかになり、パニック気味に「えー! どうやって!?」と声を上げるのっちさん。健闘むなしくタイムアップとなり、300km/hオーバーで走行していた列車はあえなく駅に衝突し大爆発してしまいました。
ゲームを終えたのっちさんは「これは面白い! 部屋が進むたびにどんどん仕掛けが変わるし!」と興奮しつつ、「もし1人でやってたら、ここまで来るのは絶対無理でしたね」と加藤さんに感謝。加藤さんは「いやー、悔しかった。ホントに悔しかった……」と、部屋を出てからもしばらく何度も口にしていました。
次のページからはのっちさんによる加藤さんへのインタビューを公開。過去の「リアル脱出ゲーム」の貴重な企画書を見せてもらいながら、さまざまな裏話を聞かせてもらいました。
アオキュ @aoky_
謎解きで世の中を豊かにする、リアル脱出ゲームの生みの親・加藤隆生さんと遊んできました | のっちはゲームがしたい! 第3回 https://t.co/9BpgZwJ8la #prfm #perfume_um