映画「40歳問題」出演者が会見とライブで思いを語る

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9月7日、渋谷C.C.Lemonホールにてドキュメント映画「40歳問題」の制作記者会見、および映画の連動コンサートが開催された。

左から浜崎貴司、大沢伸一、桜井秀俊。

左から浜崎貴司、大沢伸一、桜井秀俊。

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「40歳問題」は、「ナビィの恋」「白百合クラブ東京へ行く」などの作品で知られる中江裕司監督がメガホンを取る、音楽ドキュメンタリー作品。浜崎貴司大沢伸一、桜井秀俊など40代を迎えたミュージシャンを取材し、それぞれが音楽と人生を両立させる姿を追っている。

記者会見には中江監督と浜崎、大沢、桜井の4人が出席。大勢のマスコミを前にしたミュージシャン3人は「こういう場は落ち着かないので、早く帰りたいです(笑)」などと冗談を言いつつ、それぞれが映画について抱いている思いを語った。

現在それぞれが40代のミュージシャンとして抱える問題は何か、という問いに桜井は「ずっとポップスミュージックをやりながら自分の面倒を見ていくことに重点を置いていたんだけど、今は家族や親の面倒を見ながらやっていくことの重要さを感じています」と、実体験を交えて答える。また、40歳になったときの心境を尋ねられた浜崎は「嬉しかったですね。年を取っても音楽をやり続けたい、と思っています」と笑顔で話した。

記者会見に続いて行われたコンサートでは、映画に登場するミュージシャンやかかわりのあるミュージシャンが続々とライブを展開。トップバッターを飾ったスネオヘアーは下ネタ満載のMCと真摯な歌声で観客の心をつかみ、続いて登場したスチャダラパーは「うちの社長(この後登場したリリー・フランキー)が遅刻してるんで、順番入れ替わっちゃったんですよ!」と裏事情を暴露し、大いに笑わせた。

続いてはリリー・フランキーと箭内道彦によるユニット、青りんごスが登場。スネオヘアーや桜井秀俊をゲストに迎え、40代の悲哀を時にはユーモラスに、時には下品に歌い上げ、この日一番の爆笑を取っていた。さらに続く浜崎貴司のライブでは、MCUがシークレットゲストとして参加。「ダンス☆ナンバー」「サーフライダー」などでパワフルなコラボレーションを繰り広げた。最後には1998年に渋谷公会堂で行われたFLYING KIDS解散ライブのラストナンバーとして披露した「幸せであるように」を、同じ地で熱唱。心のこもった大人の歌声が会場中を魅了した。

コンサートの最後を飾ったのは、浜崎貴司と大沢伸一、桜井秀俊が映画の中で共同制作する主題歌「LOST CONTROL」。サポートメンバーを加えたバンドスタイルで披露されたこの曲は、40代の3人が作ったとは思えないパンキッシュなチューン。大沢は曲の終盤、ギターをステージやアンプに叩きつけて破壊するアグレッシブなパフォーマンスを見せ、観客を圧倒した。

映画「40歳問題」は2009年春に公開予定。公開を前に、10月18日より開催の「第21回 東京国際映画祭」シネマ・ヴァイヴレーションの部に出品されることが決定しており、3人が制作した主題歌「LOST CONTROL」は後日CD化が予定されている。

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読者の反応

AtuyanEP @AtuyanEP

これこれ
もう、15年くらい前だけど、ひどいイベント第一位だな

スネオヘアーとかスチャダラとか好みの人が出てたのにね

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