ライムス、クレバ、旅人、Chara、WORLD ORDER貴重競演

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TBSの深夜トーク番組「オトナの!」が主催するライブイベント「オトナの!フェス OTO-NANO FES!」が1月23日に東京・赤坂BLITZで開催された。番組MCのいとうせいこうとユースケ・サンタマリアが司会を務める中、WORLD ORDERKREVA七尾旅人CharaRHYMESTERなどが熱いライブを繰り広げた。

Chara、七尾旅人、WORLD ORDER、RHYMESTER、KREVA、いとうせいこう、ユースケ・サンタマリアによる記念撮影。

Chara、七尾旅人、WORLD ORDER、RHYMESTER、KREVA、いとうせいこう、ユースケ・サンタマリアによる記念撮影。

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アンコールにて、RHYMESTER「ONCE AGAIN」に乗せて出演者全員で盛り上がる様子。

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Charaと七尾旅人のコラボレーションの模様。

Charaと七尾旅人のコラボレーションの模様。

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KREVAのステージに「PROPS」のフィーチャリングゲストとして登場したKEN THE 390、LB、HI-SO、KLOOZ、サイプレス上野、SKY-HI。

KREVAのステージに「PROPS」のフィーチャリングゲストとして登場したKEN THE 390、LB、HI-SO、KLOOZ、サイプレス上野、SKY-HI。

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イベントの始まりを飾ったのは、片平里菜PAGE住岡梨奈の3組によるオープニングアクト。今月成人式を終えて“オトナ”の仲間入りを果たしたばかりの片平、若干17歳という若さでオーディエンスを驚かせたラッパーPAGE、緊張から何回か演奏をやり直すも親しみやすいキャラクターを発揮した住岡。3者それぞれ自身の楽曲を披露し、会場にフレッシュなムードを吹き込んだ。

本編トップバッターのWORLD ORDERのライブは、会場入りからリハーサルまでを追ったオープニングVTRからスタート。須藤元気率いる7人のメンバーが「THE HISTORY OF VOICE」に乗っておなじみのロボットダンスで姿を現すと、フロアは大きな歓声に包まれる。その後、観客たちはWORLD ORDERの一糸乱れぬパフォーマンスを食い入るように静かに見つめる。そして圧巻の“千手観音ダンス”が展開された「MIND SHIFT」でライブは終了。ステージ上にはいとうとユースケが入り、メンバーにパフォーマンスの感想やこのユニットを始めたきっかけなどを聞くトークコーナーが設けられた。

KREVAは、キーボード、ベース、ドラム、DJという構成のサポートメンバーを引き連れて登場。彼は「OH YEAH」で1曲目からコール&レスポンスを楽しみ、「基準」「ストロングスタイル」で攻めの姿勢を堂々と示す。そして「PROPS」が始まると「『オトナの!フェス』へようこそ! 今日は何気にいろんなラッパーが出るわけ。でも日本にはまだまだすげえラッパーがいっぱいいるから、全員連れてきた!」とコールしてKEN THE 390、LB、HI-SO、KLOOZ、サイプレス上野、SKY-HIがわらわらとステージに現れた。そこへ日本語ラップの先駆者・いとうせいこうも加わり「ヒップホップの初期衝動」のフレーズを披露すると、場内の熱気はさらに高騰。先輩と後輩を呼び込んだKREVA自身も「日本のヒップホップの歴史の中でも相当ヤバい日になったと思うよ」と興奮していた。

七尾旅人は、ぼそぼそとした口調で「WORLD ORDER、KREVAと来て上がりまくった体を1回クールダウンさせるような、そういう心作りと体作りを担当するから」と話してギター弾き語りを始める。旅人はWORLD ORDERのパフォーマンスがとても気に入ったようで「カッコよすぎたよね、さっきのライブ。俺もマスターしたいわ」と、曲中彼らのロボットダンスを真似てみる場面も。それを観た観客から「旅人さん面白い!」と声をかけられると「今日面白いこと言ってないよ! テレビ向きにさ。面白いこと言ったら放送するとこなくなっちゃうよ。ライブ来たら面白いこと言ってあげる」と返して、さらに笑いが生まれていた。

続くCharaのステージは、DJ、ギタリスト、Charaによるシンプルなトリオ編成。「breaking hearts」でピアノを弾きながら静かに歌い出した彼女は、2曲目「DADAAAN」になるとスティックを持ってシンバルとタムを叩いたり、「イエー!!」と叫んで合唱を促したり、楽曲にあわせた手法でオーディエンスを盛り上げる。そして後半は「せっかくだから一緒にやろうかな。旅人ちゃん?」と先程出番を終えた旅人を呼び、Charaの「Tiny Tiny Tiny」、七尾旅人×やけのはらの「Rollin' Rollin'」をセッションした。2人は、旅人のライブ企画「百人組手」にCharaが参加したことをきっかけに、昨年10、11月に放送された「オトナの!」にそろって出演するなど親交があり、今回のコラボも独創的な世界観が融け合う濃密な時間となった。

「オトナの!フェス」のトリを務めたRHYMESTERは、前半にニューアルバム「ダーティーサイエンス」収録の新曲を連発。宇多丸はこの出順について「俺らがトリってのはおかしいんですよ! こういうイベントってのはだいたい売り上げ順かキャリア順でしょ? うちらはどっちでもないっていうね。まあ言ってみれば一番上なのはバラエティ対応順?」とぶっちゃけトークを投下する。その後は「B-BOYイズム」「ザ・グレート・アマチュアリズム」「K.U.F.U.」と“ヒップホップ”を題材にしたナンバーが続き、宇多丸とMummy-Dは日本語ラップの黎明期を築いたいとうせいこうに改めて感謝の意を表す。先程の「PROPS」の競演を観ていたという彼らは「ウルッと来てしまう瞬間でした。今日皆さんすごいものを目撃しましたよ! 日本のヒップホップがこんなに世代を超えてすごいクオリティでまでいくっていうのは、やってる俺らからしても感慨深いものがあります」とコメントした。

アンコールでは、ユースケ、いとうを含め出演者全員でRHYMESTER「ONCE AGAIN」をセッション。七尾旅人はWORLD ORDERと念願のコラボダンスを楽しんだり、KREVAといとうはオリジナルのラップを差し込んだりと、各々の見せ場がある特別なテイクとなった。最後に司会の2人は、4時間という長丁場を乗り切ったオーディエンスを称えつつ、「『オトナの!フェス』ありがとうございました! フェスの天下取ったろか!」(いとう)、「次は武道館でやろうか!」(ユースケ)と次の野望を掲げて初のイベントを締めくくった。

なお、このイベントの模様は地上波のTBS、NOTTV、CSのTBSチャンネルにて放送される。

2013年1月23日(水) 東京都 赤坂BLITZ
「オトナの!フェス OTO-NANO FES!」セットリスト

オープニングアクト

片平里菜
01. 夏の夜
02. 始まりに

PAGE
01. MY NAME IS
02. エクスペクト

住岡梨奈
01. ハレノヒ

WORLD ORDER

01. THE HISTORY OF VOICE
02. AQUARIUS
03. PERMANENT REVOLUTION~FIND THE LIGHT
04. MACHINE CIVILIZATION
05. MIND SHIFT

KREVA

01. OH YEAH
02. 基準
03. ストロングスタイル
04. PROPS feat. KEN THE 390, LB, HI-SO, KLOOZ, サイプレス上野, SKY-HI(+いとうせいこう)
05. 王者の休日
06. 音色
07. Na Na Na

七尾旅人

01. 星に願いを
02. 圏内の歌
03. サーカスナイト
04. 階段

Chara

01. breaking hearts
02. DADAAAN
03. やさしい気持ち
04. プラネット
05. 蝶々結び
06. Tiny Tiny Tiny / Chara×七尾旅人
07. Rollin' Rollin' / Chara×七尾旅人

RHYMESTER

01. ダーティー
02. ゆめのしま
03. Deejay Deejay
04. B-BOYイズム
05. ザ・グレート・アマチュアリズム
06. K.U.F.U.
07. The Choice Is Yours

<アンコール>
01. ONCE AGAIN / オールキャスト

放送予定

TBS(関東ローカル)「オトナの!」

2013年2月6日(水)25:55~
2013年2月13日(水)25:55~
2013年2月20日(水)25:55~

NOTTV1

2013年2月23日(土)22:00~24:00

TBSチャンネル1「オトナの!フェス OTO-NANO FES!~TBSチャンネル版」

2013年3月23日(土)24:00~26:00

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角田陽一郎/バラエティプロデューサー/文化資源学研究者 @kakuichi41

【オトナの!回顧録】045 13年1月23日はオトナの!フェス@赤坂ブリッツ。チケット即完!WORLDORDER.KREVA.Chara.七尾旅人.ライムスター。坂口恭平も飛び入り、最後は全員でライムスのONCE AGAINを熱唱!https://t.co/7qmCsnFmgd

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