あがた森魚3年ぶり新作「内田裕也」＆幻のうた絵本復刻版

あがた森魚の3年ぶりのニューアルバム「俺の知らない内田裕也は俺の知ってる宇宙の夕焼け」が2月14日に、「『赤色エレジー』うた絵本 復刻版」が2月23日にリリースされることが決定した。

「俺の知らない内田裕也は俺の知ってる宇宙の夕焼け」は、久保田真琴がプロデュースした「タルホロジー」以降の3年間の流れが集約されたセルフプロデュース作品。武川雅寛（ムーンライダーズ）、白井良明（ムーンライダーズ）、光永巌、イトケン（d.v.d）、池永正二（あらかじめ決められた恋人たちへ）、劔樹人（あらかじめ決められた恋人たちへ、神聖かまってちゃんマネージャー）といったメンバーが演奏を手がけ、ゆっくりと時間をかけて完成した。

サウンドデザインに池永正二を起用し、俳優の大森南朋や津田寛治のナレーションを収録した7分オーバーの大作「霧のブロッケン（山猫バッヂ象嵌鉄道～羊の蹄足掻け～まっしゅぽてと踊ろ）」は本作の白眉。そのほかにも、映画「あがた森魚ややデラックス」主題歌の「るるもっぺべいぶるう」、8ミリショートムービー「星とプロペラ」のテーマ曲「山猫バッヂ象嵌鉄道」、そして映画「きゅぽらぱあぷるへいず」のテーマ曲「いつか日曜日がきたら」など、音源化を熱望されていた楽曲も収められる。ライナーノーツは小倉エージが担当。40ページのブックレットが付いた豪華装丁となる。

「『赤色エレジー』うた絵本」は1972年のメジャーデビュー前に自主制作で発表された作品。シングルに林静一の描き下ろし絵本をセットにしたもので、メンコなどのおまけも封入された。収録曲は代表曲「赤色エレジー」と、その後「清怨夜曲」と曲名を変え歌い続けられている「清怨夜樂」。復刻盤ではこれら2曲を収録したCDと、装丁を同じサイズで厳密に再現した絵本をパッケージ。プレミアがつかないほどにレア化していた幻のアイテムがいよいよ再発される。

なお、これら2作品と同時期のリリースがアナウンスされていたニューアルバム「誰もがエリカを愛してる」については今もなお発売日未定。この作品はブエノスアイレスでレコーディングされた音源を含む24年ぶりのタンゴアルバムで、武川雅寛や白井良明らがゲスト参加。収録曲については未定だが、頭脳警察のカバー「さようなら世界夫人よ」などが収録される模様だ。このほか本作には荒俣宏とあがた森魚による対談の掲載も予定されてる。

あがた森魚「俺の知らない内田裕也は俺の知ってる宇宙の夕焼け」収録曲

01. キューポラ・ノワールの街
02. 渓谷鉄道研究家になるんだ
03. じょうろじょう（まだ路上）
04. オットー・リーデンブロック博士に捧げるブルース
05. るるもっぺべいぶるう
06. 香港英国No.3の家
07. あるじぇりあ
08. 山猫バッヂ象嵌鉄道
09. つむじ風くるっ
10. 俺の知らない内田裕也は俺の知ってる宇宙の夕焼け
11. 霧のブロッケン（山猫バッヂ象嵌鉄道～羊の蹄足掻け～まっしゅぽてと踊ろ）
12. いつか日曜日がきたら