INIが26万人動員したツアー閉幕、革命を起こしたバンテリンドーム3DAYS

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INIのライブツアー「2025 INI 3RD ARENA LIVE TOUR [XQUARE]」が昨日9月15日に愛知・バンテリンドーム ナゴヤで終幕した。

INI(撮影:田中聖太郎写真事務所)©LAPONE ENTERTAINMENT

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INIは5月6日のマリンメッセ福岡を皮切りにツアーをスタートさせ、約26万人を動員。タイトルの「XQUARE(スクエア)」は、「X:未知数=INI」「SQUARE:革命が起こる広場=ライブ会場」をかけ合わせた造語で、「INIならではの方法で導く新たな革命の場所」という意味が込められた。INIが単独でドーム公演を実施するのは、2024年2月に行った大阪・京セラドーム大阪公演2DAYS以来、2度目のこと。今回は9月13日から15日にかけての3DAYSに規模を拡大し、ドームならではの演出を取り入れながらライブを展開した。

INIが起こす革命

「2025 INI 3RD ARENA LIVE TOUR [XQUARE]」愛知・バンテリンドーム ナゴヤ公演の様子。(撮影:田中聖太郎写真事務所)©LAPONE ENTERTAINMENT

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フラッグを掲げたダンサーが続々と現れ、上空からINIのメンバーが登場すると至るところから歓声が上がる。「WMDA(Where My Drums At)」のイントロが流れると、オーディエンスはメンバーの一挙手一投足に視線を奪われた。INIの気迫あふれるパフォーマンスに呼応するかのように「INI! INI!」というMINI(INIファンの呼称)の掛け声も轟く。池崎理人が「俺たちの最後の革命、見届ける準備いいか!」と叫び、メンバーは「LOUD」「SPECTRA」で激しいダンスを披露。さらにINIは炎や火花、鮮やかなレーザーの演出を取り入れながら「BOMBARDA」に突入するとダンサーもステージに登場し、大迫力の群舞で魅せる。木村柾哉がステージ中央でフラッグを高らかに掲げた瞬間、背面には「MASTERPIECE」のタイトルが映し出され、“革命”の答えを示すかのような象徴的なシーンが生み出された。

個性豊かなユニットパフォーマンス

「2025 INI 3RD ARENA LIVE TOUR [XQUARE]」愛知・バンテリンドーム ナゴヤ公演の様子。(撮影:田中聖太郎写真事務所)©LAPONE ENTERTAINMENT

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「2025 INI 3RD ARENA LIVE TOUR [XQUARE]」愛知・バンテリンドーム ナゴヤ公演の様子。(撮影:田中聖太郎写真事務所)©LAPONE ENTERTAINMENT

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メンバーカラーであるピンクとオレンジの部屋のようなセットに登場したのは、MINIとの約束に向かうため、緊張しながら身支度をする尾崎匠海と佐野雄大。先ほどまでのクールな雰囲気から一変、2人のかわいらしい表情に和やかなムードが広がる中、「YOU IN」が披露される。2人は天使の羽をつけたダンサーに囲まれ軽やかにステップを踏み、最後は花束を持ちながら「MINI! 大好きやでー!」と告白してMINIの心を撃ち抜いた。スポットライトに照らされる中、今度はギターを手にした高塚大夢が登場。そのまま高塚がギターソロを弾き始めると、ベースの後藤威尊、キーボードの木村、ドラムの田島将吾が音を鳴らした。高塚が「INIのバンドが来たぞ! 聴いてください、『AMAZE ME』!」と叫び、清涼感あふれるメロディを奏でた。木村がキーボードを演奏する姿を披露するのは今回が初めて。後藤もベースに初挑戦し、この日のために手にタコができるまで猛特訓を重ねたと明かした。

「2025 INI 3RD ARENA LIVE TOUR [XQUARE]」愛知・バンテリンドーム ナゴヤ公演の様子。(撮影:田中聖太郎写真事務所)©LAPONE ENTERTAINMENT

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「Busterz」では黒のロングコートに身を包んだ池崎と許豊凡がクラシックカーでアリーナを回遊。さらにセンターステージに姿を現したのは松田迅。ダンサーとともに妖艶なダンスを繰り広げると、「打ち噛ませ “RIHITO”」のフレーズを合図に池崎が躍動的なラップ、許がエッジの効いた歌声で魅せる。最後に彼らはロングコートを脱ぎ捨て、首根を掻くポーズで鮮烈な印象を与えた。そしてエンジン音が鳴り響き、爆発音とともにバイクに乗った西洸人と藤牧京介が登場。2人が“西牧”と書かれたスタジャンのヒップホップルックで披露したのは「Dirty Shoes Swag」。西と藤牧は30人のダンサーを引き連れ、肩を組みながら花道を進み、ステージの端まで無邪気に走り出す。左右のウィングステージに分かれてソロダンスバトルが始まると、西がダンススキルを生かした緩急のあるパフォーマンスで会場を盛り上げる。一方で普段はボーカルのイメージが強い藤牧もアクロバットを華麗にこなし、キレのあるダンスで新たな一面をのぞかせた。

最新アルバム「THE ORIGIN」から新曲初披露

「2025 INI 3RD ARENA LIVE TOUR [XQUARE]」愛知・バンテリンドーム ナゴヤ公演の様子。(撮影:田中聖太郎写真事務所)©LAPONE ENTERTAINMENT

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またINIは6月にリリースした最新アルバム「THE ORIGIN」からの楽曲を初披露した。「Non-Stop」では中毒性のあるメロディに乗せて、気付かないうちに加速し、どんどん深く抜け出せなくなってしまった感情を表現。黒い布を使った色気漂うパフォーマンスで会場を魅了した。ファンクなサウンドと東洋の伝統楽器の音色をミックスさせた楽曲「Bullseye」では的を狙っているような印象的な振付を見せる。そしてINIは特別な夜を噛み締めるように、松田が作詞に参加して「(ドーム公演の)この景色を思い描いて書いた」と語る「What A Night」をドーム会場を見渡しながら歌い上げた。

サプライズで披露した「君がいたから」

「2025 INI 3RD ARENA LIVE TOUR [XQUARE]」愛知・バンテリンドーム ナゴヤ公演の様子。(撮影:田中聖太郎写真事務所)©LAPONE ENTERTAINMENT

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INIはアンコールでフロートやムービングステージを使い、MINIとコミュニケーションを交わしたあと、10月31日公開のドキュメンタリー映画の主題歌「INI THE MOVIE『I Need I』」の主題歌「君がいたから」をサプライズで披露した。「君がいたから」は池崎、尾崎、後藤、佐野、高塚、藤牧が作詞を手がけたバラードソング。INIのこれまでのヒストリーやMINIへの思いがつづられている。歌い終わると、思わず佐野が涙をこぼすシーンもあった。

最後にはメンバーが1人ずつ挨拶。後藤は少し言葉を詰まらせながら「MINIのみんなのおかげでここに立つことができています。みんなの応援全部ちゃんと届いてます。僕が思う最大級の感謝の言葉は『大好き』という言葉なのでそれを伝えさせていただきます。MINI大好きです! 本当に今日はありがとうございました!」と伝え、藤牧は「今日はこんなに素敵な景色を見させてくれてありがとうございます。こんなに最高な仲間たちとこんなに最高なMINIに支えられて、INIでいられることが幸せです」 と感謝の気持ちを述べた。田島が「さっき『5大ドーム目指そう』といううちわがあったんですよ。がんばって目指したいなと思います!」と意気込むと、木村も「ドーム公演は終わってしまいましたけど……ドームツアー、INIならいけるよな!? そのときまた会いに来てくれるよな!?」と投げかけて声援を浴びた。

フィナーレを迎えてもINIコールが鳴りやまず、メンバーはステージへ。ダブルアンコールで「What A Night」を再び届け、ツアーに幕を下ろした。

※池崎理人の「崎」はたつさき、高塚大夢の「高」ははしご高が正式表記。

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あたく✨🌻🧡 @takumi06141103

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