13万人動員!「COUNTDOWN JAPAN」大盛況のうちに終幕

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ロッキング・オン社が主催する年末恒例のロックフェスティバル「COUNTDOWN JAPAN 09/10」が、12月28日から31日の4日間にわたり幕張メッセ国際展示場1~8ホール・イベントホールにて行われた。

各アーティストの詳しいライブレポートは、フェスのオフィシャルサイトに掲載中。また、1月30日に発売される「ROCKIN'ON JAPAN」ではフェス特集が組まれる。

各アーティストの詳しいライブレポートは、フェスのオフィシャルサイトに掲載中。また、1月30日に発売される「ROCKIN'ON JAPAN」ではフェス特集が組まれる。

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2003年からスタートし、今回で7回目の開催を迎えた「COUNTDOWN JAPAN」。会場には前回同様、最大収容人数を誇るEARTH STAGEをはじめ、GALAXY STAGE、COSMO STAGE、MOON STAGEという4つのライブステージに加え、DJ BOOTHの計5つのステージを用意。4日間で総勢165アーティストが出演し、計12万8209人の観客を動員する大盛況となった。

初日の28日、まずEARTH STAGEに登場したのは9mm Parabellum Bullet。「Discommunication」「Black Market Blues」などのライブの定番曲をはじめ、新曲「命のゼンマイ」を披露。また、山本リンダの名曲「どうにもとまらない」のカバーを熱唱し、フェスの幕開けを華々しく飾った。

その後はPerfumeがキレのあるダンスとゆるいトークで超満員のフロアを沸かせ、筋肉少女帯では大槻ケンヂ(Vo)が「どこに行ってもアウェイ」と自虐トークで笑わせる。また、同じくロックフェスティバルでは異色のラインアップと言えるゴスペラーズは、5人の声のみの美しいハーモニーを聴かせる。さらに、くるりのステージにはサプライズゲストとして松任谷由実が参加。オーディエンスがどよめく中、コラボ曲「シャツを洗えば」を披露し、一足早いお年玉を観客にプレゼントした。

初日のEARTH STAGEトリは、この年の音楽業界を席巻したユニコーン。「WAO!」「半世紀少年」など今年のヒット曲から「すばらしい日々」「大迷惑」など往年の名曲まで、2009年のライブを総括するようなセットリストを展開。加えてアンコールでは舞い散る擬似雪の下、復活後初めて「雪が降る町」を演奏してオーディエンスを喜ばせた。

2日目のEARTH STAGEのトップバッターを務めた氣志團は、エンターテインメント性の高いステージで会場を熱狂の渦に巻き込んでいった。また同じくEARTH STAGEに登場したストレイテナーは「KILLER TUNE」を筆頭に攻撃的なアッパーナンバーを連発しつつ、一方でバンドの“静”の部分をフィーチャーした「Lightning」などを披露。コントラストが効いたセットリストで、多くの観客を圧倒していた。

そして2日目のEARTH STAGEのトリを務めたのはBEAT CRUSADERS。盟友をゲストを招いてのセッションあり、自らの年齢をネタにしたMCありとさまざまな形でオーディエンスを沸かせ、本編終了後もアンコールに応えるサービス精神で盛り上げた。

また、開催直前の12月24日に急逝した志村正彦(フジファブリック)をしのび、4日間を通してさまざまなアーティストがパフォーマンスで哀悼の意を表明。28日はGALAXY STAGEに登場したPUFFYが「DOKI DOKI」を、「ひとり股旅」形式でソロライブを行った奥田民生が「茜色の夕日」を、COSMO STAGEでTRICERATOPSが「陽炎」を演奏。29日には志村と親交のあった氣志團が「茜色の夕日」をカバーした。さらに、フジファブリックが出演予定だった3日目のEARTH STAGEでは、フェスの総合プロデューサーである渋谷陽一のアナウンスで、1分間の黙祷が捧げられた。その後スクリーン上には当初彼らが「COUNTDOWN JAPAN」で披露する予定だったという楽曲のライブ映像が次々と映し出され、多くの人たちが志村の死を悼み涙を流していた。

3日目のGALAXY STAGEに登場したGRAPEVINEは、ワンマンさながらの超濃厚なライブを展開。田中和将(Vo,G)が年末らしく「来年もよろしくお願いします。良い新年を迎えてください」と口にする場面もあったが、あくまでもマイペースな姿勢を貫いたストイックなライブで魅せた。そしてこの日のEARTH STAGEのトリは、グループ魂が担当。「ペニスJAPAN」「就職しやがれ」といった強烈な歌詞が笑いを誘うナンバーを連発し、ネタだらけの爆笑ステージで3日目に幕を下ろした。

最終日となる31日の開催時間はカウントダウンを含め約15時間におよび、開催日の中でももっとも多くのアーティストが出演。そんな中EARTH STAGEの1番手として登場したのは、東京スカパラダイスオーケストラ。超満員のオーディエンスにアッパーチューンを多数プレゼントし、祝祭ムードに満ちた会場を一層盛り上げた。カヨ(Syn, Vo, Vocoder)の卒業が発表されたばかりのPOLYSICSは、エンジン全開のハイテンションかつエネルギッシュなライブを展開。ハヤシ(G, Vo, Programming)は中盤で風船をステージから客席に飛ばしたりと、飛び道具もしっかり用意しお祭り気分に拍車をかけた。

そして2009年から2010年へのカウントダウンを務めたのは、Superfly、the telephones、鶴、フラワーカンパニーズ。EARTH STAGEのカウントダウンを担当したSuperflyはスクリーンに映し出された映像にあわせて観客とともにカウントダウンを行うと、新年1曲目として火炎の特効が飛び交う中「Dancing On The Fire」を熱唱した。またGALAXY STAGEのthe telephonesは、カウントダウン直後に新作リリースを告知するというサプライズも。集まったファンが、うれしいアナウンスに歓喜の声を上げたのは言うまでもない。

カウントダウン終了後もEARTH STAGEとGALAXY STAGEを除き、明け方までライブやDJパフォーマンスが続行。DJ BOOTHでは増子直純(怒髪天)が泥酔しながらも洒脱なトークを交えた独特のDJでフロアを踊らせ、MOON STAGEに登場したsleepy.abは真夜中に似合う幻想的なサウンドでオーディエンスを酔わせていた。

「COUNTDOWN JAPAN 09/10」のラストパフォーマーに抜擢されたSCOOBIE DOは、グルーヴィかつソウルフルなファンクナンバーで超満員のオーディエンスを熱狂させ、最後は盛大なコール&レスポンスを繰り返しフェスを締めくくった。

なおこのフェスの模様は、2月9日(火)から12日(金)にかけて計12時間にわたりWOWOWでオンエアされることが決定。さらに2月17日(水)からは、アーティストを個別に紹介する「アーティスト特集」も放送される。

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音楽ナタリー @natalie_mu

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