個性派9組「ビクターロック祭り」で圧巻パフォーマンス

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ビクターエンタテインメントが主催するライブイベント「ビクターロック祭り~音楽の嵐~」が、昨日2月22日に千葉・幕張メッセ国際展示場9~11ホールで開催された。約9時間におよんだイベントには1万5000人が来場し、オーディエンスたちは食事やドリンク、そしてビクターが誇るアーティストたちの競演を楽しんだ。

サカナクション

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SPECIAL OTHERS

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家入レオ

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THE BACK HORN

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Cocco

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サンボマスター

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THE BAWDIES

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くるり

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Dragon Ash

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SPECIAL OTHERS~家入レオ~THE BACK HORN

イベントのトップバッターを務めたSPECIAL OTHERSは、「ビクターロック祭り」とプリントされた法被を着て登場。ビクター愛をアピールしつつ、1曲目の「PB」を心地良いアンサンブルで届けた。その後、4人は「AIMS」「Uncle John」といったライブの定番曲を続け、最後はメジャーデビュー曲「IDOL」をプレイ。ステージの両脇に設置されたスクリーンには、メンバー個々の手元や天井から俯瞰した映像も映し出され、バンドの丁寧なプレイもオーディエンスにしっかり伝えていた。またMCでは宮原“TOYIN”良太(Dr)と芹澤“REMI”優真(Key)が、ビクターへの感謝を激白する一幕も。「今の今までだまされたことはない!」「音楽を愛してくれて、素晴らしい会社」と熱弁して拍手を浴びた。

「ビクターロック祭り」出演者の中で唯一の10代となった家入レオは、1曲目の「太陽の女神」からマイクを手にステージを縦横無尽に歩き回りながら、凛とした歌声を広い会場に響かせる。中盤から後半にかけてはロックテイスト全開の「Who's that」「Papa & Mama」といったナンバーを激しく歌い上げ、最後はメジャーデビュー曲「サブリナ」を披露した。「今日、私のライブを初めて観るという方も多いと思うので、名前だけでも覚えてほしいと思います」という初々しいMCとは裏腹に、先輩アーティストたちに負けぬ堂々としたパフォーマンスを届けた彼女。最後は大きな声で「最高!」と叫び、笑顔を浮かべてステージをあとにした。

山田将司(Vo)の「こんにちは、THE BACK HORNです」という挨拶から始まったTHE BACK HORNのライブは、ニューシングル「コワレモノ」「シンメトリー」や、「シリウス」「バトルイマ」といった最近の楽曲を中心とした内容に。4人は普段以上にアグレッシブなパフォーマンスを繰り広げ、会場全体を熱狂させていく。松田晋二(Dr)は「この日しかないメンツで、この日しかないお客さんと、この日しかないロックの時間を過ごしていきたいと思います」と宣言。観客に全力でぶつかっていく全身全霊のパフォーマンスには、大きな拍手と歓声が送られた。

Cocco~サンボマスター~THE BAWDIES

ライブ中盤、舞台やイベント出演を除くとおよそ2年4カ月ぶりのライブとなるCoccoがステージに登場。観客が大きな拍手や歓声で迎える中、Coccoは「沖縄の海に、辺野古のジュゴンに捧げます」と言って「ありとあらゆる力の限り」からライブをスタートさせる。続いて「強く儚い者たち」を力強く歌い上げ、さらに「夢見鳥」でも鬼気迫る歌声でオーディエンスを圧倒する。また初主演舞台「ジルゼの事情」で披露した「ドロリーナ・ジルゼ」の間奏では優雅にバレエを踊る一幕も。ラストは「樹海の糸」を軽やかに歌い上げ、存在感のあるパフォーマンスを見せつけた。

サンボマスターはステージに姿を見せるなり「俺たちビクターに来てから日が浅いけど、安月給なんだバカヤロー」と毒を吐く。山口隆(Vo, G)は1曲目「世界をかえさせておくれよ」から「宇宙一のロックやりましょう!」「体力温存してる場合じゃありませんよ。こんなもんじゃねーだろ!」と観客を鼓舞する。そして「Twitterとかで『山口叫んでるだけ』って言われるサンボマスターです」と自己紹介し「未練は残さず踊るつもりだ」では彼らの宣伝担当の「山上」コールや「安月給」コールを繰り返す。サンボはラストナンバー「できっこないをやらなくちゃ」でも「安月給」を連呼。最後は「でも最高!」とシャウトして彼らなりのビクターへの愛情を示した。

続くTHE BAWDIESはキャッチーな「ROCK ME BABY」を投下して早速フロアを踊らせ「IT'S TOO LATE」「YOU GOTTA DANCE」といったライブ定番曲を連発する。MCではROY(Vo, B)が「俺らはロックンロールってこんなに楽しいんですよって伝えたいだけのバンドです」と紹介し3月5日リリースのカバーアルバム「GOING BACK HOME」に収録されるThe Five Du-Tones「SHAKE A TAIL FEATHER」をプレイ。また「ビクターといえばニッパー君かなと。ニッパー君といえば……ビクタードッグ? ホットドッグ!」の台詞から「HOT DOG」へとなだれ込むと「SING YOUR SONG」「JUST BE COOL」を叩き込み、最後は恒例の“ワッショイ”で締めくくった。

くるり~Dragon Ash

くるりは山本幹宗(G)と福田洋子(Dr)の2人をサポートメンバーとして迎えた5人編成でステージに登場。岸田繁(Vo, G)は「えーと、くるりと申します。よろしくお願いします」と挨拶をし、代表曲「ワンダーフォーゲル」からライブをスタートさせた。続いて彼らは「ブレーメン」「ロックンロール・ハネムーン」とミドルテンポなナンバーを披露していく。MCでは岸田が「アレ観た? 真央ちゃん」と問いかけて笑いを誘うなど、終始和やかなムードでライブは進行した。終盤になると彼らは「虹」「東京」と初期の名曲を連発。ベテランバンドの貫録を見せつけ、ステージをあとにした。

続いて現れたDragon Ashは「Run to the Sun」「Trigger」とアップテンポなナンバーを立て続けにプレイし、会場の熱気を高めていく。「Still Goin' On」ではYALLA FAMILYのメンバーをゲストに招き、圧巻のパフォーマンスを披露した。そして「前列の皆さん、ダイバーにご注意ください」というKj(Vo, G)のひと言から始まったのは鉄板のライブアンセム「Fantasista」。フロアからは無数の拳が上がり、この日一番の大合唱が会場に響き渡った。MCではKjがインディーズ時代の苦労やその頃の出来事であるビクターのディレクターとの出会いなどを語り、「本当にビクターを愛してやってるんで。音楽を裏切らないで、これからもやっていきたい」と今後の決意を口にした。彼らが最後に披露したのは「Viva la Revolution」。観客のシンガロングの中、Kjは「ありがとうございました!」と叫び、颯爽と舞台を去っていた。

サカナクション

サカナクションの5人は、ステージ上に用意された5台のMacBookの前に立ち、1曲目「ミュージック」からライブをスタートさせる。楽曲の途中、ステージが暗転した隙にメンバーが定位置につきバンド編成にチェンジすると、会場からは大きな歓声が湧き起こった。彼らは「アルクアラウンド」「セントレイ」「夜の踊り子」とヒットナンバーを間髪入れずに演奏し、オーディエンスを惹きつける。山口一郎(Vo, G)の「みんな『アイデンティティ』一緒に歌える?」の掛け声からスタートした「アイデンティティ」では、観客の大合唱が会場を包み込んだ。続いて繰り出された「ルーキー」では、岩寺基晴(G)と草刈愛美(B)が息の合ったパーカッションを披露し、会場はさらにヒートアップ。そしてライブ本編は荘厳なコーラスワークが印象的な「Aoi」でフィナーレを迎えた。アンコールで再びステージに現れたメンバーはまず新曲「ユリイカ」をプレイ。その後、山口はMCで10代の頃からの付き合いというビクターとの思い出を語り「ライブを作り上げるのにも、CDを作り上げるのにもたくさんの人たちの力が必要なんです」と観客はもちろん、彼らの音楽に携わるすべての関係者に改めて感謝の意を表した。アンコール2曲目に彼らは「グッドバイ」を演奏。最後に客席に向けて深々とお辞儀をし、イベントのフィナーレを飾った。

「ビクターロック祭り~音楽の嵐~」
2014年2月22日 千葉県 幕張メッセ国際展示場9~11ホール セットリスト

SPECIAL OTHERS

01. PB
02. AIMS
03. Uncle John
04. IDOL

家入レオ

01. 太陽の女神
02. Shine
03. a boy
04. Who's that
05. Bless You
06. Linda
07. Papa & Mama
08. サブリナ

THE BACK HORN

01. コワレモノ
02. 声
03. 罠
04. シリウス
05. バトルイマ
06. シンメトリー
07. コバルトブルー
08. 刃

Cocco

01. ありとあらゆる力の限り
02. 強く儚い者たち
03. 夢見鳥
04. ドロリーナ・ジルゼ
05. 樹海の糸

サンボマスター

01. 世界をかえさせておくれよ
02. ミラクルをキミとおこしたいんです
03. 未練は残さず踊るつもりだ
04. そのぬくもりに用がある
05. 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
06. できっこないをやらなくちゃ

THE BAWDIES

01. ROCK ME BABY
02. IT'S TOO LATE
03. YOU GOTTA DANCE
04. DANCE THE NIGHT AWAY
05. LEMONADE
06. SHAKE A TAIL FEATHER
07. HOT DOG
08. SING YOUR SONG
09. JUST BE COOL

くるり

01. ワンダーフォーゲル
02. ブレーメン
03. ロックンロール・ハネムーン
04. everybody feels the same
05. 花の水鉄砲
06. Loveless
07. 虹
08. 東京

Dragon Ash

01. Run to the Sun
02. Trigger
03. The Live
04. Still Goin' On
05. 百合の咲く場所で
06. Fantasista
07. Lily
08. Viva la revolution

サカナクション

01. ミュージック
02. アルクアラウンド
03. セントレイ
04. 夜の踊り子
05. アイデンティティ
06. ルーキー
07. Aoi
<アンコール>
08. ユリイカ
09. グッドバイ

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