「ライブハウスの火を絶やすな」Dragon Ashリリパで咆哮

Dragon Ashのワンマンライブ「Lily's Party」が12月4日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて行われた。

これは11月27日にリリースされたニューシングル「Lily」のリリースパーティとして企画されたもので、会場には11月30日にオープンしたばかりのエンタテインメントホール・EX THEATER ROPPONGIが選ばれた。「Rio de Emocion」のイントロが流れ、ステージに姿を見せたメンバーはキラーチューン「Fantasista」からライブをスタート。Kj（Vo, G）、桜井誠（Dr）、BOTS（DJ）、HIROKI（G）、サポートメンバーのKenKen（B）による強力なバンドサウンドとDRI-V（Dancer）、ATSUSHI（Dancer）の躍動的なダンスに、フロアでは早くもモッシュやダイブが発生する。「Run to the Sun」「Trigger」「For divers area」という「Lily」初回限定盤のカップリングと同じ選曲で畳み掛けると、Kjは「これがミクスチャーロックだ！」と声高に叫んだ。

「Dragon Ashです。よろしくお願いします」という短い挨拶の後に始まったのは「Los Lobos」。彼らは続いて「Ivory」「few lights till night」をプレイし、ラテンのリズムでオーディエンスを踊らせていく。そして「Velvet Touch」「Here I Am」を激しくかき鳴らした後はヒップホップグループ・YALLA FAMILYを迎えて「Still Goin' On」をパフォーマンスした。

続くMCでKjは来年5月31日をもって営業を終了する東京・SHIBUYA-AXと、新たにオープンしたEX THEATER ROPPONGIについて言及。「俺らがAXのこけら落とししてさ、楽屋にサインしてめっちゃ怒られたんだよ。そういう時代じゃねーって。そんで自分が現役のときにこんないい小屋できてさ、こけら落としに参加させてもらって」「ライブハウスの火を絶やさないように、ロックンロールの火を絶やさないように、大事なものを俺たちとお前らで守っていこうぜ」と言って会場を沸かせる。そして「来年1月に出るアルバムで1曲だけ賢輔（KenKen）と作った曲があります」と紹介してスラップベースが印象的な新曲を初披露した。

その後ライブは「AMBITIOUS」からクライマックスへ。ステージには山嵐のSATOSHI（Vo）とGNz-WORDのKO-JI ZERO THREE（Vo）が登場して「ROCK BAND」をパフォーマンスする。そしてメンバーは「Lily」と「TIME OF YOUR LIFE」をじっくりと演奏。アンコールでは「百合の咲く場所で」を披露した後、ニューアルバムにも収録されるという新曲を壮大に歌い上げてステージを締めくくった。

Dragon Ash「Lily's Party」
2013年12月4日 東京都 EX THEATER ROPPONGI セットリスト

01. Fantasista
02. Run to the Sun
03. Trigger
04. For divers area
05. Los Lobos
06. Ivory
07. few lights till night
08. Velvet Touch
09. Here I Am
10. Still Goin' On feat. Yalla Family
11. 新曲
12. AMBITIOUS
13. ROCK BAND feat. SATOSHI / KO-JI ZERO THREE
14. Lily
15. TIME OF YOUR LIFE
＜アンコール＞
16. 百合の咲く場所で
17. 新曲