宮城聰演出「王女メデイア」約16年ぶりに静岡で上演、「Qui som(キ ソム?)」もスタート

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SHIZUOKAせかい演劇祭 2026」の一環として上演される「Qui som(キ ソム?)─わたしたちは誰?」が昨日5月3日に静岡・静岡芸術劇場、「王女メデイア」が2日に静岡・駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場で開幕した。

「Qui som(キ ソム?)─わたしたちは誰?」カーテンコールの様子。

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「SHIZUOKAせかい演劇祭」は、SPAC-静岡県舞台芸術センターが国内外の優れた舞台芸術作品を紹介する演劇祭。昨年「ふじのくに⇄せかい演劇祭」から「SHIZUOKAせかい演劇祭」に改称し、今回が27回目の開催となる。「SHIZUOKAせかい演劇祭 2026」では、劇作家の石神夏希がアーティスティックディレクターを務める。

カミーユ・ドゥクルティ、ブライ・マテウ・トリアスが作劇を担う「Qui som(キ ソム?)─わたしたちは誰?」では、12人のアーティストが集い、粘土や陶器などのさまざまなオブジェを用いて、“一緒に生きること”を描き出す。

「Qui som(キ ソム?)─わたしたちは誰?」カーテンコールの様子。

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開幕に際し、ドゥクルティは「感動を受け取りました。泣いている方もたくさんいらっしゃいましたし、楽しんでくれている、作品を受け取ってくれていると感じました。私たちのユーモアや演技がシンプルではないというのは分かっていますが、皆さんが私たちのエネルギーを受け取り、一緒に旅をしてくれたと感じました」とコメント。トリアスは「とても満足しています。私たちの国以外で上演し、そこで観客の熱量を感じ取ることが、この作品にも意味を与えると思います。作品のエネルギーがさらに大きくなり、熱量も増していくのです。静岡で公演を重ね、観客の皆さんとともに作品をより大きくしていけると感じています。フランスでもそうですが、毎回観客は異なり、その時々で反応も変わります。ですので、その場の観客とより深くつながり、共鳴していきたいと思います。フランスでは言葉がわかるのですぐに反応が伝わってきますが、日本では字幕がある分、少し遅れて反応が返ってきます。そのことにも意味があると思いますし、楽しんでやりたいと思います。フィナーレで劇場から出てきたとき、観客がとても自由に解放されたように感じました。素晴らしい時間だったと思います」と手応えを語った。「Qui som(キ ソム?)─わたしたちは誰?」の公演は6日まで。

「王女メデイア」より。

「王女メデイア」より。 [高画質で見る]

宮城聰が台本・演出を手がける「王女メデイア」は、1999年に初演されて以降、世界各国の20都市以上で上演が重ねられてきた、宮城の代表作の1つ。本作が静岡で上演されるのは、2010年以来、約16年ぶりとなる。

「王女メデイア」より。

「王女メデイア」より。 [高画質で見る]

開幕に際し、宮城は「1999年に初演した『王女メデイア』は、NATOがユーゴスラビアに空爆をしていた時期に創っていた作品です。『何が正しいか』ということは未だによくわからないですけれども、文明と文明の間で相手を見下したり、あるいは自分たちが見下されているんではないか、また自分たちが優位だと思っている側もより未開な人たちの方が実は生命力があるんじゃないかという不思議なコンプレックスがあったりする。こういう関係が未だに、というより今まさに起こっている戦争の背景にあると思います。その意味では、びっくりするくらい1999年も2026年も背景になっている諍いの構造が変わっていないと感じます。演劇祭全体で見れば、1999年に初演し27年間上演している作品がある一方で、『Qui som(キ ソム?)』のように世界中で『出現してきた』と話題になっているバロ・デヴェルの作品もあり、石神夏希さんの新作もある。5年前10年前には影も形もなかった新しいものと、この27年間上演している作品の両方を観てもらえるのが、この演劇祭の一つの面白さになっていると思います」と思いを明かした。「王女メデイア」の公演は6日まで。

「ストレンジシード静岡2026」より。

「ストレンジシード静岡2026」より。 [高画質で見る]

また昨日3日には、“ストリートシアター”のフェスティバル「ストレンジシード静岡2026」が、静岡・駿府城公園、青葉シンボルロードほか静岡市内でスタートし、明日5日まで開催される。さらに3日から6日にかけては、葵舟×SPAC 朗読劇「築山殿」が駿府城公園 東御門、「SUPPOT×SPACグリーティング」が駿府城公園で実施される。「SHIZUOKAせかい演劇祭 2026」の会期は6日まで。

葵舟×SPAC 朗読劇「築山殿」より。

葵舟×SPAC 朗読劇「築山殿」より。 [高画質で見る]

「SUPPOT×SPACグリーティング」より。

「SUPPOT×SPACグリーティング」より。 [高画質で見る]

なおステージナタリーでは、「SHIZUOKAせかい演劇祭2026」の特集を展開中。本特集には、石神のインタビューのほか、上演演目である「マライの虎─ハリマオ」「マジック・メイド」「Qui som(キ ソム?)─わたしたちは誰?」「王女メデイア」について、各作品に関わるアーティストのメッセージを掲載している。

関連する特集・インタビュー

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SHIZUOKAせかい演劇祭 2026

開催日程・会場

2026年4月25日(土)〜5月6日(水・振休)
静岡県 静岡芸術劇場、静岡県舞台芸術公園、駿府城公園ほか

Qui som(キ ソム?)─わたしたちは誰?

開催日程・会場

2026年5月3日(日・祝)~6日(水・振休)
静岡県 静岡芸術劇場

スタッフ

作:カミーユ・ドゥクルティ / ブライ・マテウ・トリアス

出演

ルシア・ボカネグラ / ノエミ・ブイッスー / リータ・カルモ・マルティンス / ジュリアン・カシエ / カミーユ・ドゥクルティ / アリマ・アメル / ディミトリ・ジュルド / リータ・マテウ・ドゥクルティ / ブライ・マテウ・トリアス / マルティー・ソレール / ヴォレアク・ウン / ギリエルモ・ベイケルト

王女メデイア

開催日程・会場

2026年5月2日(土)〜6日(水・振休)
静岡県 駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場

スタッフ

台本・演出:宮城聰
音楽:棚川寛子

出演

美加理 / 阿部一徳 / 大内米治 / 大高浩一 / 加藤幸夫 / 榊原有美 / 桜内結う / 大道無門優也 / たきいみき / 舘野百代 / 寺内亜矢子 / 布施安寿香 / 本多麻紀 / 三島景太 / 宮城嶋遥加 / 山本実幸 / 吉植荘一郎

ストレンジシード静岡2026

開催日程・会場

2026年5月3日(日・祝)~5日(火・祝)
静岡県 駿府城公園、青葉シンボルロードほか静岡市内

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