「團菊祭五月大歌舞伎」開幕、尾上左近改め三代目尾上辰之助が決意「芸道に精進してまいる覚悟」

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「團菊祭五月大歌舞伎」が昨日5月3日に東京・歌舞伎座で開幕した。

「團菊祭五月大歌舞伎」昼の部より、「寿曽我対面」の様子。

「團菊祭五月大歌舞伎」昼の部より、「寿曽我対面」の様子。 [高画質で見る]

「團菊祭五月大歌舞伎」昼の部は、曲亭馬琴による江戸読本を原典にした「南総里見八犬伝」で幕開け。「南総里見八犬伝」では、坂東巳之助扮する犬飼現八と尾上右近扮する犬塚信乃の立廻りや、屋根の大道具が替わる“がんどう返し”、利根川下流のほとりの場面で八犬士が勢ぞろいする場面などが見どころになっている。続く「六歌仙容彩」は、紀貫之が詩の名人に挙げた六歌仙を素材にした舞踊。「六歌仙容彩」では、八代目尾上菊五郎が僧正遍照、文屋康秀、在原業平、喜撰法師、大伴黒主という5名の歌人を演じ分け、中村時蔵が小野小町を勤める。

「團菊祭五月大歌舞伎」昼の部より、「南総里見八犬伝」の様子。

「團菊祭五月大歌舞伎」昼の部より、「南総里見八犬伝」の様子。 [高画質で見る]

「團菊祭五月大歌舞伎」昼の部より、「六歌仙容彩」の様子。

「團菊祭五月大歌舞伎」昼の部より、「六歌仙容彩」の様子。 [高画質で見る]

昼の部の切は、尾上左近改め三代目尾上辰之助襲名披露狂言「寿曽我対面」。劇中口上では、八代目菊五郎が「このたびの三代目尾上辰之助さんのご襲名、心よりお慶び申し上げます次第でござりまする。お父様の(尾上)松緑さんとは幼き頃から舞台を共にしてまいりましたので、このたびの襲名は私にとりましてもこのようにうれしいことはございません。この後も数多くの舞台をご一緒できるのを楽しみにしております」、團十郎は「同世代の(市川)染五郎さんや(市川)團子さんともご一緒されているそうですが、かつての松緑さん、八代目菊五郎さんと共に我々も三之助としてご一緒させていただいておりますので、年の差はございますが(市川)新之助、(尾上)菊之助とも何卒よろしくお願い申し上げまする」と祝いの言葉を述べる。

「團菊祭五月大歌舞伎」昼の部より、「寿曽我対面」の様子。

「團菊祭五月大歌舞伎」昼の部より、「寿曽我対面」の様子。 [高画質で見る]

これを受けて、左近改め三代目尾上辰之助の父・尾上松緑は「私の長男・左近が、このたび晴れて祖父の名跡でもござります辰之助の名跡を三代目として襲名いたし、ここにご披露申し上げる運びと相成りましてござりまする。私がお世話になっている先輩、同輩の皆様にご列座いただき心より御礼申し上げます。この後は三代目辰之助、何卒皆様温かくご声援の程をひとえにお願い申し上げ奉りまする」、尾上左近改め三代目尾上辰之助は「祖父、そして父の前名の尾上辰之助の名跡を三代目として襲名させていただく運びと相成りましてござりまする。より一層芸道に精進してまいりますることにござりますれば、何卒いずれも様にはこれからもご贔屓ご支援の程をひとえにお願い申し上げ奉りまする」とあいさつした。最後に七代目尾上菊五郎が「初代辰之助さんとは非常に仲が良く、幼いときから舞台を共にし、兄弟同然の間柄でございましたので、このたびの襲名は私にとっても大変うれしいことでございます。父・松緑同様、三代目尾上辰之助をいついつまでも御贔屓お引き立ての程、隅から隅までずぃーと、希いあげ奉りまする」と述べた。

「團菊祭五月大歌舞伎」夜の部より、「鬼一法眼三略巻」の様子。

「團菊祭五月大歌舞伎」夜の部より、「鬼一法眼三略巻」の様子。 [高画質で見る]

「團菊祭五月大歌舞伎」夜の部は、尾上左近改め三代目尾上辰之助襲名披露狂言「鬼一法眼三略巻」で幕開け。劇中口上では、左近改め三代目辰之助の父・松緑が「狂言半ばではござりまするが、この口上に私の戦友の皆さんがご列座してくださること、誠にありがたく心より御礼を申し上げる次第にござりまする。何はともあれ、三代目尾上辰之助行く末長く温かくご後援の程をひとえに、お願い申し上げ奉りまする」と列席した時蔵、坂東亀蔵坂東彦三郎に謝辞を述べる。続けて、辰之助が「このたび、祖父、父の前名・尾上辰之助の名跡を三代目として襲名させていただく運びと、相成りましてござりまする。この後はより一層芸道に精進してまいる覚悟でござりますれば、何卒いずれも様には、ご贔屓ご支援の程ひとえにお願い申し上げ奉りまする」と意気込みを語った。

「團菊祭五月大歌舞伎」夜の部より、「歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜」の様子。

「團菊祭五月大歌舞伎」夜の部より、「歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜」の様子。 [高画質で見る]

「團菊祭五月大歌舞伎」夜の部より、「歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜」の様子。

「團菊祭五月大歌舞伎」夜の部より、「歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜」の様子。 [高画質で見る]

夜の部最後の幕は「歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜」。「助六由縁江戸桜」では、江戸一番の男伊達・花川戸助六を團十郎、助六と恋仲の花魁・三浦屋揚巻を八代目菊五郎が勤めるほか、初めに披露される口上を市川新之助が担う。「團菊祭五月大歌舞伎」は5月27日まで。

なおステージナタリーでは、「團菊祭五月大歌舞伎」の特集を展開中。本特集では、左近改め三代目辰之助が襲名にかける思いを語っている。

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「團菊祭五月大歌舞伎」昼の部

開催日程・会場

2026年5月3日(日・祝)~27日(水)
東京都 歌舞伎座

スタッフ

一、南総里見八犬伝

原作:曲亭馬琴

出演

一、南総里見八犬伝

犬飼現八:坂東巳之助
犬塚信乃:尾上右近
犬田小文吾:大谷廣太郎
犬川荘助:中村種之助
犬坂毛野:大谷廣松
犬村大角:市川男寅
犬江親兵衛:中村鷹之資
足利成氏:市川九團次
犬山道節:坂東彦三郎

二、六歌仙容彩

僧正遍照 / 文屋康秀 / 在原業平 / 喜撰法師 / 大伴黒主:八代目尾上菊五郎
小野小町:中村時蔵
所化:中村萬太郎 / 市村竹松 / 中村種之助 / 市川男寅 / 中村鷹之資 / 中村玉太郎 / 尾上菊市郎
官女 / 所化:市村橘太郎 / 澤村精四郎
祇園のお梶:中村雀右衛門

三、寿曽我対面

曽我五郎:尾上左近改め尾上辰之助
曽我十郎:八代目尾上菊五郎
鬼王新左衛門:市川團十郎
近江小藤太:中村萬太郎
八幡三郎:坂東巳之助
化粧坂少将:坂東新悟
喜瀬川亀鶴:尾上右近
梶原平次景高:市村橘太郎
梶原平三景時:河原崎権十郎
大磯の虎:中村雀右衛門
小林妹舞鶴:中村萬壽
工藤祐経:七代目尾上菊五郎
後見:尾上松緑

公演・舞台情報

「團菊祭五月大歌舞伎」夜の部

開催日程・会場

2026年5月3日(日・祝)~27日(水)
東京都 歌舞伎座

出演

一、鬼一法眼三略巻

奴虎蔵実は源牛若丸:尾上左近改め尾上辰之助
皆鶴姫:中村時蔵
笠原湛海:坂東亀蔵
吉岡鬼一法眼:坂東彦三郎
奴智恵内実は吉岡鬼三太:尾上松緑

二、歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜

花川戸助六:市川團十郎
三浦屋揚巻:八代目尾上菊五郎
髭の意休:市川男女蔵
三浦屋白玉:中村時蔵
通人里暁:尾上右近
朝顔仙平:中村鷹之資
福山かつぎ:尾上左近改め尾上辰之助
傾城八重衣:坂東新悟
傾城八重衣 浮橋:中村種之助
傾城八重衣 胡蝶:大谷廣松
傾城八重衣 愛染:中村玉太郎
傾城八重衣 誰ヶ袖:坂東玉朗
男伊達山谷弥吉:澤村宗之助
男伊達山谷弥吉 田甫富松:大谷廣太郎
男伊達山谷弥吉 竹門虎蔵:市川男寅
男伊達山谷弥吉 砂利場石造:市川右近
男伊達山谷弥吉 石浜浪七:中村吉之丞
文使い番新白菊:中村歌女之丞
奴奈良平:市川九團次
国侍利金太:片岡市蔵
三浦屋女房:市村家橘
遣手お辰:市村萬次郎
くわんぺら門兵衛:尾上松緑
曽我満江:中村雀右衛門
白酒売新兵衛:中村梅玉
口上:市川新之助
後見:市川齊入

公演・舞台情報
無断転載禁止

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