舞台「
本作は、オーストリアの作家ローベルト・ゼーターラーによる小説「キオスク」を作者本人が戯曲化したもの。劇中では、1938年にナチスドイツに併合されるオーストリアのウィーンを舞台に、キオスク(たばこ屋)で働くことになった17歳のフランツが、大人たちとの交流や初恋を通じて成長していく姿が描かれる。日本では2019・2020年にリーディング公演、2021年にストレートプレイ公演が行われた。今回は過去公演に続き、演出を
チケットの一般販売は9月23日10:00にスタート。石丸、一色、石黒、一路、山路のコメントは以下の通り。
石丸さち子コメント
フランツの勤めるキオスクは、新聞から葉巻、エロ本まで扱う「精神と快楽の殿堂」。
彼は様々な論調の新聞から、愛し尊敬する大人たちから、はじめての恋から、自分を見つけ、成長していきます。流れに乗るのではなく自分で感じ考えて。
彼の成長の清々しい真っ直ぐさは、ナチスドイツ台頭のこの時代には通用しなかったかもしれません。でも、その時そこに彼が生きたというだけで、この世界はまだ絶望には至らないと信じられるのです。
初演以来、末澤誠也さん、林翔太さんと、丁寧に演じてつないでいただいたフランツを、今回は一色洋平さんに託します。この役にぴったりの真っ直ぐな生き様が、演劇界で瞠目されている彼の人間力が、「キオスク」に新しい風を吹かせてくれるでしょう。
彼を取り巻く大人たち、女性たちにも、素晴らしいキャストが集いました。ご期待ください。
一色洋平コメント
物語の終盤、フランツが決死の覚悟である行動に出る一夜へ向けて、役者としてどう立ち向かうべきか。
今は正直、原作を読みながら武者震いしています。
ですが、時代に振り回されながらも、縁に恵まれていることに気付き、それを自分なりに大切に育てていったフランツのように、強くも柔らかな心を持って作品に臨みたいと思っています。
3年半前にリニューアルされたパルテノン多摩にて、12月、心よりお待ち致しております。
石黒賢コメント
このお話をいただいた時、私に様々な影響を与えてくれた人達の事を改めて思い出しました。
今回演じますオットーはキオスクの店主。青年フランツに仕事の仕方はもちろん、いろいろな事を教えます。
信念を持って時には言葉で時には行動で。世界に不穏な空気が漂う今、このような作品に参加する深い意味があるのだと思います。
一路真輝コメント
初演のリーディングから関わらせていただき、今回もまたこの作品と向き合わせてもらえる事をとても光栄に思っています。
息子フランツが母親に送る絵葉書! 美しいウィーンの風景と、フランツの生き生きとした母への報告、それが純粋であればあるほど、1937年オーストリアに迫り来る不穏な情勢が浮き彫りになってきます。戦後80年の今年、この作品を上演する意味を深く考えたいと思っています。
山路和弘コメント
同じ作品の同じ役をリーディング公演で演じ、その後にストレートプレイでも演じ、そして今回改めて同じ役を演じる、大切にしたい機会だと思っています。
リーディング公演の際はやや好々爺の趣で演じ、ストレートプレイの際は、生身の役者同士が向き合う感覚が強く、人物像もより濃いものになっていました。稽古が始まった当初、リーディング公演のままのフロイトが出てくると、自分に毒づいていました「だからお前は進歩しねえんだ」って(笑)。
フロイトのような学者には、純粋な子供っぽい部分があると思いますので、かなり歳の離れたフランツと友達になることが自然体に出せればと考えています。六十代後半で出会った八十代のフロイト役に、七十代で臨む楽しみも感じています。
キオスク
2025年12月5日(金)〜10日(水)
東京都 パルテノン多摩 大ホール
スタッフ
出演
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