「キオスク」は、オーストリアの作家ローベルト・ゼーターラーによる青春小説で、キオスクで働くことになった青年が、大人たちとの交流を通じて成長していく姿が描かれる。
リーディング形式で上演される本公演では、上演台本および演出を
開幕に際し、末澤は「作品のことはもちろん時代背景まで、石丸さんがすごく丁寧に教えてくださるので、すべて吸収したいと気合を入れて稽古に取り組んできました」と稽古を振り返りつつ、「楽しんで帰っていただけると思うので気軽に足を運んでください」と観客にメッセージを送った。東京公演は12月29日まで行われ、その後、1月18・19日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールで上演される。
末澤誠也コメント
作品のことはもちろん時代背景まで、石丸さんがすごく丁寧に教えてくださるので、すべて吸収したいと気合を入れて稽古に取り組んできました。今回、3人の大先輩方と共演させていただけることがとても幸せですし、上西さんとも切磋琢磨できたと思います。このカンパニーはお母さんが何人もいるようなアットホームな雰囲気(笑)で、みなさんにとてもよくしていただいています。関西弁がなかなか抜けず、作品の真髄を伝えるためにもイントネーションを直すのが大変でしたが、朗読劇を観るのが初めての人も多いと思いますので、楽しんで帰っていただけると思うので気軽に足を運んでください。
石丸さち子コメント
当初から末澤くんにはたくさんの課題を課しました。膨大なセリフ量に耐え得るだけの発声器官にするために、どんなに忙しくても毎日声を出し続けるようにと伝えてあって。それで最初の稽古を終えたところ、二度目に会った時には明らかに変わっていて、どれくらい努力してきたかが分かりました。それに応えようと、名優と付き合うように、どれだけ深いものが作品にあるかを、ことあるごとに末澤くんと話してきたんです。稽古期間中でも、今日のゲネプロ時でもどんどん変わっていくので、手応えを感じています。今回は、小説から上演台本にしているのですが、若者が未来を切り開こうとしているけれど叶わない時代があったということを、エンターテイメントで頑張っている末澤くんのような俳優が、渾身の演技をすることでたくさん伝わるものがあると思います。
一路真輝コメント
もともと石丸さんの作品を沢山拝見していて、大ファンなんです。この作品でも本当に丁寧に作品を作ってくださって、いろんなことを提案してくださるので、違う自分を見つけられるようなお稽古になって、本当にご一緒できて嬉しいです。末澤くんは初めて会った時から、まっすぐで純粋で、フランツにぴったりだなと思います。石丸さんの導きもあったのでしょうけれど、私がお稽古に加わったときには既に末澤くんのフランツができあがっていました。石丸さんの演出で、さらにフランツ役を末澤くんが演じることで立体的な世界にできあがっていると思います。言葉では伝えきれないものが、この作品にはあります。この作品を見て現代の若い方たちが、第二次世界大戦に生きていたらこんな人生だったのではと、一瞬でも考えてもらえたらと思います。
リーディングシアター「キオスク」
2019年12月25日(水)~29日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターイースト
2020年1月18日(土)・19日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
原作:ローベルト・ゼーターラー
翻訳:酒寄進一
上演台本・演出:
出演:
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末澤誠也の初単独主演作「キオスク」開幕、「すべて吸収したい」
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